samuraiの気になるmono事(「気になる映画」別館)

気になるmono事について、ちょっびっと語っております。

「立川防災航空祭」-地上滑走の秘密-

2008-10-26 22:26:35 | 日記
 9時開門という事でしたので、開門と同時にバイクで突入しました。駅から徒歩の人が長蛇の列を作っておりました。ちょっとびっくり。
 とりあえず、UH-1中型ヘリの体験飛行の抽選券と、CH-47大型ヘリ(チヌーク)の地上滑走の整理券を列に並んで貰いました。しかしヘリの地上滑走って、大型バスと同じじゃんか・・・。(笑)

 体験飛行の抽選もチヌークの地上滑走も昼頃なので、展示車両や展示機をじっくり観賞する事にしました。コブラ、アパッチ、ブラックホークなどの戦闘ヘリを堪能し、高機動車、軽装甲機動車、科学防護車などの装輪車を触りまくりました。知らず知らずのうちに速足になってしまい嫁に怒られます。(笑)
 ブラックホークと軽装甲機動車は操縦席に座る事ができました。ありがたやありがたや。

 模擬店で定番のお好み焼き、フランクフルトなんぞをやっつけます。その後建物の中に入り実際の隊員さんのためのお店で制服や帽子なんかを見ました。陸上自衛隊員のセーターがカッコ良くて欲しかったんですけど、予算不足で断念しました。

そんなこんなやっとるうちに体験飛行の抽選結果が掲示されておりました。整理券の番号末尾が「10」でした。という事は1/100ですか・・・。倍率、高!!

 ヘリの地上滑走は、地面走っても面白くないなぁ~と思ったんですが、せっかくなので乗る事にしました。集合場所に行き整理券を渡して、列に並んでいると2機のCH-47が飛んで来ました。う~ん格好良いです。

 一機が目の前に着陸、もう一機はホバリングで待機しています。列の先頭の人たちが後部のハッチから乗り込みます。扉を閉じると垂直に離陸。えっ離陸・・・。飛んでるじゃん、飛んでますよ。高度200mぐらいでしょうか。高度を上げると滑走路を700~800m先の滑走路の端の方まで飛んで行き、 Uターンして帰って来ます。2機のCH-47が交互に着陸し、見学者を乗せて離陸します。。どこが地上滑走・・・。
 
 自衛隊用語では200mぐらいの高度で水平に飛行するのは「地上滑走」と言うんでしょうか。知りませんでした。(笑)
 順番が来たので乗り組みます。やっぱりローターの風圧は凄いですね。時間的には5,6分だったでしょうか。操縦席を覗いたり、窓から小さくなった格納庫や、地上展示の機体を上から見たり出来て、面白かったです。帰んなくて良かったです。なんたって無料ですからね~。最高でした。

「槍ヶ岳登山 -その2- 」

2008-10-19 20:27:35 | 日記
消灯時間は8時30分でした。その頃になると頭痛がしてきました。
 軽い高山病だった様です。疲れているはずなのになかなか寝付けませんでした。初めての経験です。

 翌朝5時30分、食欲の無い状態で朝食をすませました。お替わりしませんでした。(笑) 体調はいまひとつ、御来光を堪能してから、6時10分、山荘に荷物を置き、槍の穂先へアタックです。
 ハシゴ、鎖を頼りにゆっくりと登りました。山頂は素晴らしい展望で、笠ヶ岳、穂高、常念岳、360度の眺望です。いつのまにか頭痛も治り、体調も回復してきました。

 7時10分、山荘を後に下山開始です。目指すは天狗原の分岐です。今回の目的は二つ、一つは当然槍の穂先に立つこと、もう一つが氷河公園の天狗池から槍を観る事です。
 天狗原の分岐にリュックを置き、往復一時間の寄り道です。
 天気は晴れ、天狗池から見る槍ヶ岳は想像以上に綺麗でした。池に逆さ槍を映し、青空をバックにそそり立つ槍ヶ岳は一枚の美しい絵ハガキの様でした。しばし時間を忘れました。おっといけない帰路は長いんでした。

 穂先に別れを告げ、黙々と槍沢を下って行きます。途中槍沢ロッジでお湯を沸かしてインスタントのお汁粉で休憩、14時ちょうど横尾山荘に到着しました。
 計算では、ここから上高地のバスターミナルまでゆっくり歩いても3時間弱、楽勝で17時前には沢渡行きのバスに乗る予定でした。ところがどっこい途中で左足のくるぶしの上あたりに痛みが出てしまいました。靴擦れです。高山病に続いて初めての経験です。(泣) 一気にペースダウン、どんどん他の登山者に追い越されます。よれよれ状態で17時30分、上高地に到着いたしました。

 7時10分、槍ヶ岳山荘を出発、途中氷河公園への1時間の寄り道を含めて、10時間20分もかかってしまいました。バスターミナルでタクシーの運転手さんと交渉、二人で3,000円なりで沢渡まで行ってもらいました。最高速度80km/h、あっという間に沢渡の駐車場に到着いたしました。

 出だしちょびっと降られたのと、靴擦れは余計でしたが、天気に恵まれ最高の山行となりました。

 一番の憧れの山だった槍ヶ岳を制したと言う事で、来年は穂高だ~。(笑)

「槍ヶ岳登山 -その1- 」

2008-10-19 20:23:09 | 日記
だいぶ日にちがあいてしまいましたが、アップいたします。

一度は天候不良で諦めた槍ヶ岳ですが、「明日の槍ヶ岳付近の天候は晴れ」という天気予報だけを頼りに、22日午前2時出発いたしました。
 雷鳴轟く豪雨の中、八王子ICをスタート。雨のため50km/h~80km/hの速度規制の中央高速を松本IC目指してひた走ります。マイカー規制の上高地への出発地点である沢渡温泉に5時到着。乗り合いタクシーを捕まえ上高地に入り、5時40分に槍ヶ岳目指して歩き始めました。

 まずは槍沢ロッジを目指して歩を進めます。天気予報に反して空はどんよりと曇り、左手にそびえているはずの穂高の山々も雲に隠れて見えません。
 3時間ほど梓川に沿って歩くと涸沢への分岐点、横尾山荘に到着しました。しばし休憩をとっていると恐れていた雨が落ちてまいりました。北岳登山に続いてのカッパ着用です。
 「私は雨男なのか・・・」
 ブルーな気持で1時間。槍の穂先がチラッと覗くという槍見河原にやってまいりました。
 「まったく見えましぇ~ん。なにが槍見じゃ! 」
 冗談半分、本音半分でつぶやく私。
 「帰ろうか・・・、な~んてね」

 そうこうするうちに雨が上がり、10時20分、槍沢ロッジに到着。所要時間4時間40分、ここまではほとんど平坦な道のりです。いよいよ始まる厳しい登りに備えて、ガスコンロでお湯を沸かし、おにぎり、カップラーメン、コーヒーでちょっと早い昼食です。

11時10分。鋭気を養ったところで槍沢ロッジ出発です。ババ平のキャンプ場、大曲を通り、徐々に高度を上げて行きます。あいかわらずの曇り空で頂上での展望は望めそうもありません。

 天狗原分岐を越え、坊主ノ岩小舎という、江戸時代後期に槍ヶ岳を開山した播隆上人の岩屋に到着。三脚にカメラを据えた人がいました。
 「あの半分ぐらい見えてるのが槍の穂先だよ。朝から一度も顔を出さないんだよね」
そう言われて見るとなんとなくそれらしいのが・・・。
今日はずっとこんな天気ですかね~と尋ねると。
 「もうすぐ晴れるんじゃないかな」と暖かいお言葉にちょっと元気が出ます。
 「頂上まで近く見えるけど、ここからがキツいから頑張ってね」
ここから2時間、まったくその通りでした。(笑)

 殺生ヒュッテへの道を右手に見てさらに登ったところで雲が晴れ、槍の穂先がくっきりと見えてきました。感動です。疲れも吹き飛びました。
 「途中で帰んなくて良かった・・・」

 15時30分、ついに槍ヶ岳山荘に到着しました。上高地を出発してから9時間50分の道のりでございました。

 さっそくチェックインします。部屋は両サイドが二段ベットの様になっていて、それぞれ縦に敷き布団が5組敷いてあります。左側上段の手前2つの布団が今晩の寝床となりました。一人敷き布団一枚のスペースでした。幸せです。
 北岳肩の小屋の時は一枚に三人ぐらいの感じでしたから、雲泥の差です。しかもその後、左上段のスペースには誰も来なかったので、カーテンを閉めるとまったく個室と同じでした。

 迷いましたが槍の穂先への登頂は明朝に回して、ゆっくりする事にしました。夕食を美味しく頂き、コーヒーを飲みながら夕陽を眺めました。ああ、幸せです。