私は猫を肩に乗せて斜面を登っている。
猫はチャトラ柄の知らない仔。右肩にちょこんと乗って前を見ている。
地面はガレ場で、大きな石が沢山あってかなり歩きづらい。
そのため上半身はかなり前後左右に揺れるが、猫は上手にバランスをとり楽しそうにしている。
斜面はかなり開けていて50mぐらいの幅があり、その左右は森になってる。
周りには20人から30人ぐらいの人が歩いていて、全員が肩にいろいろな柄の猫を乗せている。誰も一言も発しない。地面を踏みしめるザクザクという規則的な音だけが聞こえる。
かなりの距離を登って来た様で、足はかなり疲れている。それでも不快な感じはしない。やがて頂上にたどり着く。私は平べったい岩に座り、猫を抱き上げて膝に乗せる。
周囲の人々もそれぞれ石に座り、猫を抱き上げると膝に乗せる。すると猫だと思っていたのは「猫型のバッグ」だった様で、全員いっせいにお腹のチャックを開くと中から弁当箱を取り出しおにぎりを食べ始める。
私は膝にいる本物の猫と視線を合わせて笑ってしまう。
以前書いた日記「変な夢の話」はこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/samurai-kyousuke/e/c979db0e0a1456f8cc8672c8b8c2cdf8