『まゆとブカブカブー やまんばのむすめ まゆのおはなし』(福音館書店) 作:富安陽子 絵:降矢なな
やまんばのむすめのまゆが、しとしと雨の降る林を、どろはねを上げながら、喜んで歩いていると、動物たちが「ブカブカブーがあらわれた」とおびえて走ってくるのにでくわします。
「ブカブカブーってなんだろう」
好奇心旺盛なまゆは、林の奥へと進んでいき、赤いとてつもなく大きな怪物がゆらゆらゆれているのに出会います。
勇敢なまゆがとびかかり、よじのぼると、なんとブカブカブーは白い煙をはきながらしぼんでいったのです。
#mayutobukabukabu
『へびのニョロリンさん』(童心社) 作:富安陽子 絵:長谷川義史
「こニョロちは」
トメばあさんの家の屋根裏にすむことにしたニョロリンさんは、とても礼儀正しいへびです。
ニョロリンさんとトメばあさんの一日は、いっしょにごはんを食べて、おさんぽして――ほのぼの、のんびりの毎日です。
でも、ある夜のこと、ふたりの家にやってきたのは……。
「ニョロしくおねがいします」
「おはニョロございます」
「ごちニョロさまでした」
“ニョロ語”を思わず話したくなる!
富安陽子×長谷川義史
これまで子どもをわくわくさせる作品をたくさんうみだしてきた二人がおりなす、ちょっとふしぎで、ほっとするあたたかな物語。
#hebi-nyororin
『1話10分 秘密文庫』(新星出版社) 編:一般社団法人 日本児童文芸家協会
1話10分で完結するアンソロジーシリーズ!
第4弾は「秘密」をテーマに、人気児童書作家さんによる書き下ろし作品を収録!
さまざまな“秘密”にまつわる9つの作品が掲載!
1話10分で完結するから、朝読書やちょっとしたすきま時間に最適です。
◆ここは、地獄の裁判所の中にある「墓場まで持っていく話管理局」です。
死んだあとは、秘密なんて持てません。
生きているうちに証拠を隠滅したと思っても、地獄にはすべて記録が残っており、裁判中にみんなの前で恥ずかしい秘密を暴露されるのです。
あなたには、あばかれたら困る秘密はありませんか…?
◆去年の夏休み、あたしは隣のクラスの海琉と、一週間うずら当番をすることになった。
前から気になっていた海琉と一緒になれてうれしかったけど、最後の日に起きたある出来事。
二人だけの秘密が、あたしたちを仄暗いきずなでつないでいく。
◆6年生で同じグループになった、明るくて人気者の麗奈。
でも、だんだん嫌なことを言われたり、いじわるをされたりするようになったんだ。
そんなある日、麗奈が行方不明になった。とつぜん消えたって、どうして…?
──それは、わたしだけが知っている秘密。
目次
墓場まで持っていく話管理局(長谷川まりる)
あたしの選択(いとうみく)
はるかぜ号のひみつ(五十嵐美怜)
うずら(四月猫あらし)
わたしのかわいい妹(宮下恵茉)
秘密の交換日記(近江屋一朗)
ひっそりどこかに(もえぎ桃)
トルソーの恋(戸森しるこ)
人魚姫はうたえない(にかいどう青)
#himitsubunko