愉しむ漢詩

漢詩をあるテーマ、例えば、”お酒”で切って読んでいく。又は作るのに挑戦する。”愉しむ漢詩”を目指します。

からだの初期化を試みよう-2: イヌ・ネコに学ぶ (1)

2015-03-31 10:03:28 | 健康
犬や猫を飼ったことのある、あるいは飼っている人はよく次のようなことを経験していると思います。例えば、屋外で飼っていて、一日の決まった時間に散歩に出かける習慣のある犬では、その時刻に小屋の前に行くと、中で体を丸めて寝ていた犬はそそくさと小屋から出てきて、主人を上目使いに見ながら、まず次のような動作をします。両前脚を前に突出し、上体の胸のあたりを地面にこすり付けんばかりにし、一方、後ろ脚は立て気味にお尻を天に突き出し、尻尾をピーンと背中の方に丸め込みます。続いて、からだを前方にずらしていき、上体が起き上がり、お腹のあたりが地面に付くような姿勢をとる。すなわちからだの前面を胸のあたりから続いてお腹のあたりとストレッチする動作である。それからおもむろにからだをブルブルッと震わして、「さあ行こう!」と言わんばかりに散歩に出かけるよう催促する。

現役の頃は、よく日曜日、朝10時過ぎまでゆっくりと寝坊して、起き上がると、まず“ウーん”と両手を挙げて、からだをくねらせながら、時には大きくあくびをしながら、“背伸び”をしていました。人でも犬や猫と同様の動作が自然に行われています。脊椎動物に一般にみられる動作か否かは定かではありませんが、折があれば、動物園の飼育係りに確認したいと思っています。

このゆっくりと“背伸び”をして、特にからだの前面をストレッチする運動は、人間誰しもが日常に経験しているであろうにも拘わらず、いや、だからこそ、意外と注目されていないように思われます。この動作は、今様に言えば、“静的ストレッチング”という運動法・体操法に当たります。

睡眠後の“背伸び”についてその生理的な意義を考えてみるのも意味のないことではないでしょう。少しばかり思いつくままその意義を挙げてみます:

i) 長時間の睡眠の結果として、起床直後は脳神経系、心循環系およびその他,消化機能以外,からだの諸機能がお休み状態にあると考えられます。“背伸び”することにより、反射性に脳神経系が活性化される。つまり、副交感神経系優位から交感神経系優位な状態にスイッチを切り替えることになり、からだの諸機能を目覚めさせることにつながる。

ii) 四足動物のイヌやネコの場合、体を丸めて休んでいる状態から起き上がり上体を反らすことにより、胸腔を広げるとともに、胸部の肋間筋、すなわち生命維持に必須の呼吸運動に関わる呼吸筋を伸長させ、目覚めさせることにつながる。

iii) からだを丸めて休んでいる状態では、例えば、腹部内臓は圧迫された状態にあります。下半身部分を“背伸び”させることにより、圧迫状態を解き、腹部内臓器官の血液循環を促す。

iv) ヒトの場合、イヌ・ネコでの睡眠状態に近い姿勢は、畳の上であれ、椅子の上であれ、長時間座位の状態にある、あるいはガーデニングの際、座り込んで長時間庭仕事をしている状態に相当するでしょう。やはり背中・腰が丸まった状態にあり、内臓諸器官に少なからぬ悪影響をもたらしている筈です。したがって “背伸び”は、イヌ・ネコの場合同様、からだに好ましい影響を与えることにつながる。

v) 一方、2足歩行動物へと進化したヒトでは、特に長時間の座位姿勢から急に立ちあがると股関節を取り巻く靭帯や腸腰筋などに急に異常なストレスを負荷することになるという、イヌ・ネコとは違ったマイナス方向の影響が考えられます。この項については、後程改めて詳しく考えてみるつもりです。

というわけで、イヌ・ネコから学ぶこともあり、また2本足立ちに進化したヒトならではの注意すべきこともある。これから紹介しようとする『アローン操体法』では、まずゆっくりとした“背伸び”から始めます。
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からだの初期化を試みよう -1

2015-03-27 11:04:42 | 体操法

からだの「初期化」って?
まず定義を明らかにしておきましょう。なんら難しいことを論ずる意図はありません。何だか疲れが残っているかな?、けったるい感じがするなあ、からだが重い、頭がボーッとしている….等々の自覚症状が、すっきり無くなり、からだの隅々まで改まった感じとなること、すなはち、次の活動へスムースに入っていける状態となること、これを仰々しく「初期化」と一言で表現したいのです。

「からだの初期化」は「運動・体操」を通して行いますが、かつての“健康ブーム”に乗ってそれぞれ特色のある多くの運動法・体操法が提示されております。筆者が紹介しようと心に秘めている運動法・体操法もその一つですが、その詳細は後に譲るとして、“手の指先から足の指先に至るからだの細部まで注意が行き届くような運動法・体操法”を目指しており、それに則ってからだを動かした後には上に定義した「からだの初期化」と言えるに相応しい効果をもたらしてくれる、という点、他の追随は許さず、と自負しているわけである。

「健康つくり」を考えるに当たって、「運動・体操」についてまず、素人(プロではないという意味です)なりに、基本的なことを抑えておくことにしたい。世にある数多の「運動法・体操法」のそれぞれの特徴を理解する上でも役立つように思われる。まず次の図をご覧頂きたい。Excelによるレーダー図の原図です。



われわれが「運動・体操」を通じて達成しようとする健康上の目標は、筋力、持久力、瞬発力および柔軟性の向上、さらに平衡感覚を養うことに要約できるように思われる。これらを「運動の効果」として図の下側に挙げた。それらの各目標を達成するのに主に関わると思われる運動法・体操法を「運動の種類」として、図の上側に目標項と対向線で結んで反対側に示してあります。ここに挙げた「運動の種類」を代表する体操法としては、ウェイトトレーニング:ダンベル、足腰鍛錬:ジョギングや散歩、弾性ストレッチング:ラジオ第一体操、静的ストレッチング:ヨガ、上半身鍛錬:水泳、片足立ち:太極拳を想定しています。

以後、この図をベースにして、素人が、それぞれ自分が日常に行っている運動・体操の意義を考え、あるいはこれから健康のため運動・体操を始めようとする際に参考となればと思って提示しました。(つづく)
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「こむら返り」への対処法 -あとがき

2015-03-23 10:15:02 | 健康
 「こむら返り」の対処法として、周りの人に聞いても、またインターネットで調べてみても、医薬品、例えば、筋弛緩剤を用いる以外、大方、収縮した筋肉を強制的に伸長させることが一般的のようです。しかしこのような処置では、“序”の項で指摘したように、強烈に収縮した筋肉およびそれに付属した腱組織に損傷をもたらすのではないでしょうか?

 先に“実際”の項で示した対処法は、少なくとも収縮した筋肉を強制的に伸長させることはなく、したがってその処置そのものにより筋組織等へ損傷を与えることは考えられません。また筆者のこれまでの経験では、大体一回の対処で10秒前後の時間内に「こむら返り」がスーッと寛解していきます。できるだけ早く対処することが大事で、発現後対処が早ければ寛解までの時間も短く、また寛解後にほとんど痛みあるいは違和感を残すことはありません。すなわち、本人自身が素早く対応することが望ましく、また本試案はさほど難しい手技でもなく、一般人でも十分に対応できるものであり、敢えて提案した次第です。

 “実際”の項では標準法を示したに過ぎず、必ずしも座位姿勢を採る必要はなく、就寝時であれば横になった状態でも問題はありません。また“ふくらはぎ”部位に限らず、例えば、大腿部で起こった同様収縮でも応用可能です。要は、異常収縮した筋肉を無理に引っ張って伸長させるのではなく、それを含む筋群を意識的に収縮させ、その収縮に抵抗を加えるようにすればよいわけです。

 「こむら返り」の根本的な原因については、いろいろ想定はされているが、それを実験的に起こすことができず、またその発症頻度や個人での発現頻度も捕えがたく、その実証研究ができないために現状は不明である。したがってその予防法もまた確定した方法はない。幸い(?)に筆者は、数年来就寝時に一度や二度ならず必発する状況にあったが、就寝前にいくつかの手技を施すことにより“以後数日間は効果が持続している”と確信できる予防処置法を見出すに至ってはいます。目下、最小限度必要な“手技”を確定するよう心掛けている段階です。近い将来に公表して、興味を持った方々が依ってたかって、揉みに揉んで、一つの処置法として認知されるようになれば と夢見ています。

 「こむら返り」への対処法については、予防法についての議論を宿題にして、一先ずここで留めて、別の話題に移ることにします。読者の方々のご経験等聞けると幸いです。
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「こむら返り」への対処法 -実際 

2015-03-21 18:02:05 | 健康

「こむら返り」への対処法として、以下のような処置を実践しております。「こむら返り」で不愉快な思いをされている方々に参考となれば幸いです。試してみて下さい。

 ・「こむら返り」に襲われた、あるいはその予兆を感じたら直ちに腰を下ろし、「こむら返り」に襲われた脚の踵を地につけたまま膝を適度に曲げて座った姿勢をとります。その足指先に手の指先を引っ掛けて、足首を支点にして軽く足指先を引き上げます(図ii)。その時、患脚はリラックス」した状態を保ち、「こむら返り」状態の脾腹部筋肉組織に遊びがなくなる程度に足首を軽く伸展させるだけでよく、力を入れて収縮した筋肉を無理に伸ばす必要はありません。


 
 ・続いて、足首を支点にして足指先に力を入れ、力強く屈曲位(足先を向こうに押すよう)にすると同時に、手指先でそれに抵抗して、手と足の指同志で力比べする感じです。この緊張状態を10秒間前後維持します(図iii)。その際、両手の指先を動員して、足指すべてに抵抗するとなおよいでしょう。すなわち、「こむら返り」を起こした筋肉を含めて、脾腹部のすべての屈筋群を意識的に強力に収縮させることになります。


 ・10秒前後のちに、急に手指による抵抗を抜き、その脚をリラックスさせ、足指に掛けてある手で軽くゆっくりと足指・足首を伸展位にしていきます(図iv)。緊張を解いたのちやや間をおいて、場合によっては緊張状態を保っている間に「こむら返り」がスッと解けていくのが感じられる筈です(解けないときはii~ivを繰り返します)。「こむら返り」が解けたら、さらに手指先に力を入れて、ゆっくりと脾腹部筋肉すべてを充分に伸長させ、2,3回ゆっくりと深長呼吸をしながら静的ストレッチングを行います。


以上
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「こむら返り」への対処法 ー序

2015-03-20 16:47:01 | 健康
 先のサッカーアジア予選の決勝戦(オーストラリアvs韓国)での出来事。試合途中に韓国の一選手が急に仰向けに寝ると、いま一人の選手が先の選手の一方の脚(あし)を直角に立てさせて、
足先に手を当てて、足首を強制的に伸展させているように見えた。ふくらはぎの筋肉に痙縮(いわゆる、「こむら返り」)が起こったようであり、その対処として、痙縮を起こした筋肉をしゃにむに伸長させているようであった。

 試合中での「こむら返り」の発現は、サッカーWカップやプロ野球でも見受けたことがある。普段、一般人でも「こむら返り」を経験する人は結構いるのではないでしょうか。「こむら返り」が起こった時のその「痛み」は、当人以外は計り知れないものです。場合によっては、「こむら返り」が寛解したのち、数日間も”違和感”または”痛み”が続くこともあります。

 上に述べた対処法が、痙縮した筋肉を強制的に伸長させるためであるとすれば、考慮の余地は大きいように思われる。すなわち、強烈に痙縮した筋肉を強制的に伸長させると、当の筋肉、特にその筋肉についた腱に異常な力が加わることになり、損傷を起こす可能性があるからです。

 そこで、ブログ開設での第一弾として、痙縮した筋肉を強制的に伸長させることなく、また他人の力を借りることなく自力で、素早く「こむら返り」を寛解させる対処法を紹介していこうと思っています。
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