愉しむ漢詩

漢詩をあるテーマ、例えば、”お酒”で切って読んでいく。又は作るのに挑戦する。”愉しむ漢詩”を目指します。

からだの初期化を試みよう-11 アローン操体法 実際2 バランスのとれた運動を

2015-06-11 14:20:55 | 体操法
 アローン操体法は3部から成り、これまで述べてきた部分は第1部「静的ストレッチング」でした。この一連の「静的ストレッチング」では、手の指先から趾(あしゆび)の先に至るまで、体の動きに関わる筋群を余すことなく、比較的選択的に伸ばすよう設計されています。一通り実践された方は、からだが軽くなったことを実感できたはずです。このような体感は、筆者の経験したその他諸種の運動では得られない感覚です。
 『からだの初期化を試みよう-1』(2015.03.27投稿)に挙げた問題提起に戻って、ここで改めて運動・体操の種類と得られる効果について実際的に考えてみます(下図参照)。健康のために運動・体操を実践する狙いは、筋力、持久力、瞬発力および柔軟性の向上、さらに平衡感覚を養うことに要約できるでしょう。この図は、これら「運動の効果」(下側)と、それらを達成することが期待できる「運動の種類」(上側)を関係つけたものです。


 図中、[ ]内は、それぞれの要素が期待できる最も身近な具体的な運動・体操を示す。
     赤線:アローン操体法; 青線:ラジオ体操第1

 このレーダー図では、各運動の実際の運動量・質から最大に期待できる場合5点として、その他の要素では相対的に1~4 の点を付与します。例えば、アローン操体法(赤線)では、静的ストレッチングの関わる程度は大きく5点。詳細は追って述べますが、弾性(動的)ストレッチングについても5点。下半身(足腰)および上半身の鍛錬については、やや期待量が少なく4点。片足立ちに関しては、関わる程度は低いが、積極的に行うようにしており3点。一方、筋肉トレーニングを目標とする面では1点。
 最も一般的な体操である「ラジオ体操第1(青線)」については、弾性ストレッチングの面が大きく5点。足腰鍛錬の面では4点。一方、静的ストレッチング及び片足立ちの要素はほとんどない(0点)が、上半身鍛錬の面でかなり期待できることから3点。立位での体操であることから、筋力トレーニングの面もある程度期待でき1点。
 以上のように点数は絶対的なものではなく、感覚的な付与であり、また異なる種類の運動について同じ付点5であるから同等の運動量・質を示しているというわけではありません。この図の狙いは、各人が健康のために実践している運動ではどこに重きが置かれているか、さらにバランスの良いものであるかどうかを直感的に知る手立てとしようということです。アローン操体法はバランスがよくとれた運動法であろうことが容易に想像できるでしょう。
 皆さんは健康のためにそれぞれ好みの運動・体操を実践していることでしょう。各人が実践している運動・体操についてこのレーダー図に当てはめて作図してみて下さい。もし偏りがあるなら欠けた部分を補うよういかなる運動・体操を追加したらよいかを考えるヒントを提示してくれるはずです。





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« からだの初期化を試みよう10... | トップ | 試してみよう!からだの初期... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

体操法」カテゴリの最新記事