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「高級外車でタワマンに送り…」起業志望者を地獄に落とすマルチ勧誘の手口

2021-04-28 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

成功のため朝昼晩晩晩のSUHWに励む
悪徳なマルチ商法はどのような勧誘をしているのか。ライターの雨宮純氏は「彼らは“事業計画書”と称して勧誘の具体的な目標を立てており、1日5人以上勧誘することもある。勧誘手法は常にアップデートされており、効果的な誘い文句を構成員同士で共有している」という――。
「事業計画」はただの勧誘目標
「紹介者と一緒に作成した『事業計画』は、想像していたものとは全く違っていました。」
「事業計画」と聞いて一般的に思い浮かぶのはこれから手掛けるビジネスの内容や売り上げ見込み、マーケティング方法といったものだろう。ところが本連載で取り上げてきた悪徳商法集団、「環境」に所属していたCさん(旧帝大出身、システムエンジニア)が作成を指示された「事業計画」は、単なる勧誘目標だった。
彼らはこのような言い換えや承認手法を駆使して会員を勧誘に向かわせ、考え抜かれた勧誘方法で外部者を取り込んでいく。本稿では元会員への取材を通してその実態に迫る。
30人・20人・10人の目標を立てることに
「環境」では勧誘行為を「現場」、勧誘目標を「事業計画」と呼んでいる。夜に3件の勧誘をこなせば「昨夜は3件現場をやった」となる。「環境」に入るとすぐに「事業計画」を紹介者と作るように言われ、勧誘目標を立てさせられるようだ。
典型的な目標は「1カ月に30人の新しい友人を作り、20人と1対1で会い、10人を師匠に紹介する。そして○カ月後に○人を入会させる」というもの。このような言い換えを行うことで、構成員は何か重要なことを行っているかのような感覚になるという。
またCさんは、「環境」では勧誘行為を起業した時の仲間集めであるとセミナーで教え込まれていて、マルチ商法に類似したビジネスの勧誘を行っている意識はなかったという。
筆者が元会員から入手したセミナーの台本には、起業準備の最重要事項としてチームビルディング、つまり勧誘が挙げられている。
セミナーの台本。具体的な勧誘方法や、上納金15万円の調達方法などが書かれている
幹部たちは新入会員に対し「『環境』も当初の50人から始まり現在は1万人になっている。これはどの企業よりも速く、われわれはその仕組みが詰まったプラチナチケットを手にしている。この価値が分かる人に『環境』を広めて仲間を増やそう」と、自分たちが特別な集団であることや勧誘行為が「有意義な知恵を広める」行為であると強調してモチベーション付けを図っていた。
ちなみに、「環境」ではこの「1万人」という数がよく使われるが、筆者が取材した際に聞かれた実数は最盛期で6000~7000人程度であった。おそらく会員に特別感を与えるために、数字を“盛って”いたのだろう。
ハードな活動は「スーパーウルトラハードワーク」、略して「SUHW」
「環境」では「現場」「事業計画」といった言い換えのほか、独特の用語を内部で共有することでやる気を出させていたという。
「勧誘のための合コン手法を学ぶ『合コンは人生だと思え講座』というセミナーがありました。これは合コンに対して、人生と同じくらい真面目に取り組むことを促すもので、「○○は人生」という言い回しは『環境』でよく使われていました。
これに周囲もうなずいているのを見ると、何となく大事なことに思えてきてしまうんです。改めて聞くとよく意味が分かりませんが……。また、『朝昼晩晩晩』という言葉もありました。これは『1日空いている場合、朝1件、昼1件、夜3件予定を入れてチームメンバーを増やした』という『環境』創始者の成功体験から生まれた言葉のようです」とCさんは語る。
この創始者の武勇伝にならって、多くの会員が「朝昼晩晩晩」にならって平日夜3件の勧誘にいそしんでいたようだ。このようなハードな活動は「スーパーウルトラハードワーク」、略して「SUHW」と呼ばれ、成功に近づく努力として扱われているという。
創始者の行動を手本とする習慣は多岐におよび、そのほかにも創始者や幹部が使っている顔文字1つに至るまですべて真似することが徹底されている。
「この言葉の通り、勧誘に加えて深夜にまで及ぶミーティングを行い午前2時~3時に就寝する生活を送っていたのですが、無理がたたったのか、血便が出ることもありました。
いま思うと異常ですが、師匠もかつて血便を出してまで勧誘していたことがあるらしく、環境全体のセミナーでそのことを自慢していました。ちなみに、寝るのが遅すぎて日中は居眠りを頻発してしまい、職場で問題になることも少なくありませんでした。これは他の元会員からもよく聞く話です」
ピンハネを目的とした合コンやBBQを開催
「朝昼晩晩晩」にはどこか、旧日本軍の「月月火水木金金」を想起させる響きがある。このような一見奇妙に思える用語群も、集団内でしか通じない言葉を使うことで帰属意識を高め、「特別なことをやっている」と思わせる効果があると考えられる。さらに、合コンや飲み会といった勧誘イベントには他にも目的があった。収益の確保である。
「飲食店のコースを予約しておき、実費よりも多く回収して収入の足しにする行為が『経営の練習』として推奨されていました。実際は3000円のコースを4000円と言って集金すれば、10人で10000円の収益になります。このため『環境』の飲み会でレシート確認を申し出ると嫌がられます。
男性9名、女性5名が野外で飲み会をしている様子。こういったイベントを大量に開催することで、勧誘とピンハネの機会を増やしていたようだ。提供者の希望で画像は加工を施した
人によっては必ず毎週飲み会を入れる代わりに飲食店に特別コースを作ってもらい、幹事は2名まで無料にするなどの交渉をしていました。この行動力は凄いと思いましたね。ほかにも、100人規模のバーベキューで10万円以上儲けたこともありましたよ。ただこれでも収入は足りず、結局ダブルワークはしていました」
男性の場合は早朝や夜勤の仕事に関する情報が内部で共有されており、効率のいい職場を紹介してもらうようだ。また、女性の場合は夜の仕事で同様のことが行われており、同じガールズバーやキャバクラに環境構成員が何人も所属していたという。
「普通の友達」になってから勧誘を始めるパターンも
毎月15万円の上納金を幹部に支払っている会員は、生活が苦しくなれば自然に収益も兼ねた勧誘に励むようになる。それを「経営の練習」と呼べばなおさら真面目に取り組むだろう。このように「環境」では、その端々で妙に考え込まれた仕掛けが見られる。勧誘手法がその代表である。
「勧誘手法は細かく教え込まれていました。例えば先に話した『合コンは人生だと思え講座』では、合コンは5対5が推奨されていて、幹事は全体を見渡せるように対角線に座ること、男女は途中からクロスして座らせ会話を弾ませることなどが教えられていました。
こうして場を盛り上げた場合も、たくさん話せた人とあまり話せなかった人が出てくるので、前者には『楽しかったのでもっと話しましょう』、後者なら『あまり話せなかったのでまた会いましょう』と次の勧誘に繋げるんです。
15名ほど集まったフットサルイベントの写真。男女比はほぼ1対1。スポーツが好きな友人に対しては、こういったイベントに連れ出すことで勧誘につなげていたという。こちらも提供者の希望で画像には加工を施してある
また、合コンや飲み会では『参加者の友人』、つまり構成員から見た『友人の友人』を呼んでもらうことが重視され、私の場合も学生時代の友人から誘われた合コンで彼らと接触しました。これを『環境』では『内製ないせい』と呼んでいました。
私も彼らと知り合った当初は起業にはまったく興味がなかったので、2年間ほど普通の友達付き合いをしていました。その間に環境の会員は私の地元の友人とまで親しくなっていたようです。その後、転職を考えていると話したある日、師匠を紹介されたんです。このように1年、2年と全く直接的な勧誘をしないこともあります」
知り合って2年間も全く勧誘をしてこない友人。そんな人物が、まさか悪徳商法団体の構成員だとは思わないのではないだろうか。そんなただの友人が、職場への不満や転職を口に出した途端に牙を剥くのである。
友人に特別感を味あわせる「ベンツ紹介」
考え抜かれた勧誘テクニックや長期間にわたる友達付き合いの他、分かりやすいブランドで特別な気分にさせる手法も使われる。師匠への紹介がそれである。
Cさんが所属していた管轄では、師匠への紹介でよくベンツでのドライブを使っており、これを「ベンツ紹介」と呼んでいたという。「成功している経営者である師匠が、あなたのために特別に時間をくれたから」といって師匠のベンツに乗せ、師匠が成功していることを印象づける。
勧誘する側はあたかも特別なことのように言っているが、実際はベンツ紹介する日が決まっており、弟子たちがGoogleカレンダーに30分刻みで予約を入れていたという。師匠はそれに従って一日中同じエリアを周回するわけだ。いまどきの若い子は車に関心がないことが多いが、それでも高級車に乗っていることが特別なことだと感じていたようだ。
このベンツ紹介でも、妙に細かい工夫をしていたとCさんは言う。
「これから紹介する人物が、他のメンバーと大規模な飲み会で顔を合わせていることは少なくありません。そのため、ベンツ紹介での乗り降りの際にはち合わせしてしまうと、『なぜ、あの飲み会で見た人が同じ人のベンツに乗っているのか?』と妙に思われてしまいます。これは絶対に避けなければいけません。
このため、前の回のメンバーから完了連絡をもらってから現場に向かったり、乗り降りの場所をずらしていました。ほかにも、同じような紹介として、『タワマン紹介』もありました。これは師匠のタワーマンションに勧誘対象者を連れて行くものです。
この時もはち合わせしないよう、完了連絡を徹底するとともに、入る場所と出る場所を変えたり、タワーマンションに行く際のルートと帰る際のルートを変えたりと工夫をしていました。
タワーマンションを出たら、わざわざ道路を渡って別の道順で駅に帰るんです。これを複数の構成員が一日中繰り返します。この他カフェで紹介するチームもあるようですが、はち合わせしないための工夫をするのは同じようです」
アップデートされ続ける勧誘手法
高級車を乗り回し、タワーマンションに住む師匠はさぞかし余裕のある生活をしているのだろうと思った筆者がCさんに質問したところ、意外な答えが返ってきた。
「師匠は『会員に夢を見せなければいけない』と、さらに上の幹部から半ば強制される形でベンツやタワーマンションを購入していたようです。ベンツについては中古で済ませていたり、共同所有していることもあるらしく、実際にはあまり余裕がないのではないでしょうか。また、師匠は日々の弟子からの報告やミーティング、セミナーで忙しく、時間的にも余裕があるようには見えませんでしたね」
勧誘手法については、セミナーで教えられる他、会員同士で考えることもあったという。
「効果的な勧誘手法を考えるミーティングがありました。お互いに、最近うまくいった手法や新しく考えた手法を教え合うものです。私が聞いたものでは、本屋の転職コーナーで声を掛ける、カフェで隣に座る際に『荷物を見てもらっていいですか?』や『ここ、空いてますか?』などと言って会話に持ち込むといった手法がありました。
私はよく転職フェアに足を運んでいましたね。職場に不満がある人が多く、一度に多くの人と顔を合わせられるし、また名札から職種が分かるので便利なんです。営業職は元気があり、チームビルディングにも役立つのではと有望視されていました。
この手法は人気があったのか、同じ会場に顔見知りの環境構成員が何人もいました。このような勧誘手法については、大阪なら東京、東京なら大阪のメンバーから教えてもらうというように地域間での情報交換もありました」
彼らは日々手法を進化させ、セミナーやミーティングを通じて共有している。取材の中では旧帝大出身者や大手企業在籍者などの入会例も聞かれ、知性の高低と入会とはあまり関係がないという印象を受けた。転職フェアのような、ややフォーマルな場にも彼らは潜んでおり、人が集まる場所はどんなところであれ注意してもらいたい。


迫る介護「2025年問題」、私たちに必要なリテラシーとは?

2021-04-28 13:30:00 | 日記

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ポイント1 介護は「家族がやるべき」恩返し?
まっつ
社内コンサルタント見習い
 介護は家族だから我慢してやるのです。それは子供を育てるのと似ています。子供は手がかかるけど我慢して育てます。介護はこれまで親が自分を育ててくれたので「恩返し」として頑張るものです

「介護」と「育児」の本質的な違い
 まっつさんのコメントにもあるように、「介護」という言葉を聞くと、多くの方は、真っ先に家族の方が頑張って身内の高齢者ケアをするイメージを思い浮かべると思います。
 実際、企業側の両立支援策について考えてみても、「介護」と「育児」は同列に語られることが多いですね。
 確かに、両方とも「原則として家族がやるもの」という暗黙のコンセンサスがあることは事実だと思います。ただ、「育児」と比較すると、「介護」はあらゆる意味で「家族だけで行う」ことは格段に難しい、ということを、改めて理解しておく必要があるように思います。違いは以下です。
    * 「育児」はいつ始まるかが分かり、いつ終わるかもだいたい想像がつくが、「介護」は始まりも終わりも見通しがつきにくい。
    * 「育児」は、ケアする側が自分が育てられた経験を持つが、「介護」については、ケアする側は自分が「介護」された経験がゼロである(経験値も情報量も少ない)
    * 「育児」は子供の成長支援という「前向き」な側面があるが、「介護」についてはむしろ状況が好転せず悪化していくことも多い(親族であればあるほど心理負担は大きい)
    * 「育児」はまだ自我が完全に確立していない乳幼児のケア、「介護」は自我が相当に確立して人生経験もある大人のケアであり、本人意志とのすり合わせ難易度は介護のほうが高い
    * 「育児」と違い「介護」は、「既往病歴に対する医学的見地や老年医学の専門性」と切り離せないことが多い
 つまり、いつ始まるか、いつ終わるか分からない介護を、本質的に「プロ」でもなく「経験値」もなく、「関係性の観点から心理負担を持ちやすい」家族だけで抱えるのは、育児と比較しても圧倒的に難しい構造にあるのです。
病気の対応は「医者」、対人トラブルは「法律家」、介護は?
 最近、介護のプロや在宅医療を専門にしている医療関係者と話をすることが多いのですが、口をそろえて、「高齢者ケアはなるべく早くプロに相談し、任せることは任せ、ご家族にはご家族にしかできないことをやっていただくのがよい」とおっしゃいます。
 ちなみにこれは、「とにかく早く施設に入りましょう」という意味では決してありません。「早いタイミングで相談してもらえれば、プロとしての専門性と情報リソースをフル稼働させて、ご家族と共に体制を組み立てられる。物理的なケアについても我々は専門家だし慣れているので、ぜひ頼ってほしい」という趣旨だそうです。
 ここで、私にとって印象に残っている、介護業界20年以上のベテランの言葉をご紹介させてください。
 「介護」とは、一人ひとりの人の人生と生活を、心身ともに支援する仕事です。
> 当然、目の前の方がどんな方で、今どんな状態かによって、使う言葉も、支援のアプローチも、必要なケアのパターンも異なりますから、適時適切なケアをするためにはかなりの専門性と経験が必要です。
> 皆さんは、病気かなと思えば「医者」に相談するし、対人トラブルが起きたら「法律の専門家」に相談しますよね。素人考えで判断するより専門家に頼ったほうがいい、と思っているからです。実は介護も全く同じです。私たちには何十人、何百人、何千人という高齢者の方々のケアをしてきている経験と専門家としての知識があります。ご本人とご家族のその後の「生活の質」を担保するためにも、「家族でなんとかしなければ」と思わずに、早めにプロに相談して頂きたいです。
ポイント2 「プロに頼る=施設に入れる=お金が必要」or「自宅で家族が頑張る」?
 私たちは「介護をプロに頼る」というと「お金で解決=高額施設入居」か、「家族が頑張る在宅介護」かという図式をついつい思い浮かべてしまいがちですが、実際には必ずしもそういうことではありません。
この記事のシリーズ
老いに備える「エイジングリテラシー」講座
「人生100年時代」と言われる中、高齢の親、そして自分自身の「老い」とどのように向き合っていった…
WATCH
このシリーズの他の記事を読む >
公的制度、自治体・民間サービスの「選択肢」は格段に増えている
 介護保険という公的制度を活用すれば、自宅への介護ヘルパー派遣や、日々送迎つきで食事や入浴のケアをしてもらえる「デイサービス」の利用、定期的に専門家が訪問し、必要な介護サービスをアレンジしてくれる「ケアマネージャー」活用など、それなりに充実した専門職のサポートを1~2割の自己負担で得ることができます。
 最近では、施設的な側面と在宅的な側面を組み合わせ、通いも泊まりも在宅支援も可能な、月額定額で利用できる「小規模多機能型施設」も増えてきています。
 実際の数字をみても、介護中の高齢者で「施設」入居中の方は全体の約3割。7割の方は「在宅」で過ごされており、独居の方や身寄りのない方も、こうした「公的な地域包括支援」の枠組みを活用することで、プロの支援を受けながら暮らしておられます。
 さらに、介護保険の枠外でも、各自治体が自主的に提供している高齢者生活支援サービスも最近は充実していますし、配食・家事代行・見守り等の民間サービスまで含めると、活用できる選択肢は広がってきているといえるでしょう。
 最近ではコロナの影響もあってオンライン診療や在宅医療も浸透し、広がりつつありますから、これまでどうしても家族がやらなければならなかった「病院への付き添い」についても、ご家族の負担軽減ができる可能性が見えています。
 「団塊ジュニア」が「団塊」を介護する2025年問題を解決するためには、重要になってくるのは次の2点です。私たち一人ひとりが、「実はたくさんの選択肢がある」ことを知って、適時適切にそれらを活用できる力を持つこと。もう1点が、そういうリテラシーを一人ひとりが身につけられるよう、個人の自助努力に頼るのではなく、組織的・社会的な仕掛けが再定義されていくことです。
ポイント3 「3つのパラダイムシフト」と「企業」が果たせる役割

ダメおやじ
痴呆公務員
 脳梗塞でもない限り、認知状態の低下、老化はゆっくり進む。だからなかなか気が付かない。
 それに日本人ならではかもしれないが、認知症になること、家族に該当者がいることを恥ずかしいと思う方が多い。だから隠そうとするし、聞いても「まだまだ大丈夫」。
 もう介護認定受けられる状態になっているにもかかわらず、地域包括支援センターのケアマネにも相談していないケースが多くいる。とにかく些細なことでも相談することをお勧めする。窓口だってある。経験からのアドバイスです。

 どういう状況であればどんな公的サービスを受けられるのか、ご本人やご家族の相談に乗ってくれて、要介護申請が下りれば専門家としての経験値と豊富な情報をもってプランを組み立て、サービスを手配してくれるのは、介護のプロ、ケアマネージャーです。各自治体に必ず存在する「地域包括支援センター」に駐在しています。
 しかしながら、ダメおやじさんがおっしゃる通り、「本人が他人を家に入れたがらない」「本人が要介護申請をしたがらない」などの理由で、プロに頼るタイミングが遅くなり、本来なら回避できた負担を抱え込んでしまったり、たとえプロに一部頼れたとしても、心情として「家族が頑張る」前提で体制を組んでしまったりするケースも少なくないようです。
 実際は、そういった家族の事情も含め、介護のプロに早めに相談すれば、豊富な経験をもとに、解決策を考え、実行してくれる場合が多いにかかわらず、です。
 以上を踏まえると、誰もが仕事と介護をアタリマエに両立できる世界になるためには、以下の3つのパラダイムシフトが組織社会単位で起きていくことが、大きな鍵になるような気がしています。
    1. 「どういう状況になったらどうプロに頼るべきか」を知るリテラシー教育を、介護に直面する前の従業員に企業が徹底的に行う

 高齢者のケアは、早期かつ適切な初動ができるだけで、ご本人の生活の質は上がり、ご家族の将来負担は大きく下がりますが、多くのビジネスパーソンはその適切な相場観を持ち合わせていません。「個人が自力で努力する」だけでは、この溝は簡単には埋まりません。
 一気に多くの人のリテラシーを上げるためには、介護に直面する前の従業員に対して、企業側がリテラシー教育を加速することが鍵になるように思います。

    2. 「普通に仕事しながら介護をすることは可能である」という共通認識のもとで、様々な両立支援策を再設計する

 法的に義務付けられている「仕事と介護の両立」支援の多くは、介護休暇や介護休業、時短勤務など、「従業員が休んで家族を介護できる制度」が中核を占めています。
 でも、今後は「なるべく休まず、これまで通り仕事しながら両立する方法論・選択肢がある」という前提に企業側が立ち、従業員に対する実践的なノウハウ・情報支援を格段に強化していく必要があると思います。

    3. もろもろの心理・物理ハードルをなくし、誰もが「気軽に(または自動的に)プロに頼る」仕掛けを、企業単位で創っていく

AMUS
社会福祉法人 役員
 地域における相談は地域包括支援センターが担っており、地域に限定されています。そのため、地域の違う社員の方の相談は自分で自分や親の住む地域にある相談サービス(地域包括やケアマネ)とやり取りしなくてはならない状況です。この様に本来気軽に相談できる仕組みが必要な入口のところで、ハードルが高くなってしまっています。これを解消していけるように、企業内ケアマネ(介護コーディネート)や本人に代わって地域の包括支援センターやケアマネとやり取りを代行できる仕組みを企業単位で作って行く必要があるのではないでしょうか?

みの
 健康・健常なうちに、介護に関する希望を行政がヒアリングして、想定される介護メニューのマスタープランを構築しておくぐらいの「転ばぬ先の杖」を用意できる行政だと安心だと思います。
 AMUSさんがおっしゃるように、今後は企業単位で介護サービスの相談やコーディネートの仕掛けも必要になってくるように思います。
 また、みのさんご指摘の通り、「そうなったときに初めて、家族が自主的に対応する」のではなく、「健康・健常なうちに自動的にヒアリングが行われ、マスタープランが創られている」というパラダイムシフトを、企業が「両立支援プログラム」として仕掛けていく、というのも一考かもしれません。
 団塊ジュニアが団塊を介護する2025年問題は、もう目前に迫っています。その解決を、個人個人の努力に依存するのは、もはや限界だと言わざるを得ないと思います。
 特に、これまでこの課題に本格的に介入してこなかった「企業組織」が、サステナビリティー経営、ダイバーシティー推進、そして従業員ウェルビーイング強化の観点から、どのような役割を果たしていくか。今、その大きな分岐点に私たちは立っているような気がしています。


小室圭さんが叩かれるほど眞子様の恋心は燃える?皇族も恋愛経験が必要かも

2021-04-28 11:00:00 | 日記

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次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
母を庇い、“恋人”に援護してもらう奇妙な図式
  A4用紙に28枚、4万字とも言われる文書で、何がわかったかというと、小室氏は母親を庇(かば)っているということ。そしてその後の眞子内親王の「ひとりでも多くの方にわかってもらいたい」という話から、彼女もこの文書について深く関わっていたのではないかということ。  つまり、母を庇った男性が、結婚を考えている女性から援護されているという図式である。
眞子様を月にたとえたことが納得できた 小室氏は、婚約内定会見で眞子内親王を「月」にたとえて批判を浴びた。内親王のほうから彼を「太陽」と称したことに対する返答だったのだが、「皇室の方を一般人が月にたとえるとはなにごと」と一部から声が上がったのだ。  月は静かに輝き続ける。見上げても太陽のように目が痛むことはない。いつでも自分を受けれてくれるような気がするものだ。自分にとって、眞子内親王がそういう存在だと彼は言いたかったのだろう。  今回の文書で、月にたとえたことが期せずして納得できた。彼は眞子内親王が、絶対に自分を裏切ったりしないと強く思っているのだろう。
「こうすればよかった」はいろいろ出てくる 本来なら、母に弁護士をつけて、元婚約者と当事者同士で話し合えばよかったのではないだろうか。証拠があるのだったら、母と弁護士が速やかに出せばよかった。  母と元婚約者にそれまでまったく金銭貸借について齟齬(そご)がなく、小室氏が婚約内定会見をおこなったあとに突然出てきたトラブルなら、「なぜ今なのか」と母親が反論すればよかったのだ。 「こうすればよかった」は素人がぼんやり考えただけでもいろいろ出てくる。
「いやいや、小室さん、あなたは世間知らずだ。甘いな」 おそらく、小室氏はここまで大きな騒動になるとは思っていなかったのだろうし、自分がいけなかったとは露ほどにも思っていないのだろう。これほど丁寧で緻密な文書を出せば、誰もが納得するはずだと信じていたのかもしれない。  ところが国民から一斉に反発が出てきた。それならこの方法でと、今度はいきなり「解決金」の話題を提供した。それがさらなるバッシングを浴びて、彼は「当てがはずれた」と感じているのか、あるいは「誰もわかってくれない」と思っているのか。 「いやいや、小室さん、あなたは世間知らずだ。甘いな」と年長者たちが感じているのを、彼はどう反論してくれるだろう。

眞子様の恋心はますます燃える?
ただ、そういう彼を見て、さらに「彼にとって自身の存在の必要性」を感じているのは眞子内親王だろう。「私がいなければこの人はつぶされてしまう」と思っているかもしれない。恋心はさらに燃え上がるはずだ。  彼女は「皇室の一員」として、一般人とはおそらく微妙に異なる教育を受けてきた。両親に愛され、大事に育てられてきたが、自分が人を愛するときに何を基準にしたらいいかわからなかったということはないだろうか。  上皇陛下以降、皇室のありようは「ただひたすら国民の思いを受け止め、受け入れる」ことを責務としているように見える。つまり、エゴは通せないのだ。ところが「恋愛」はエゴを通すことでもある。眞子内親王が「恋愛」をどう進めたらいいかわからないとしても不思議はない。いきおい、彼女は受けとめ受け入れることで愛情を示した。だから「月」なのである。  常に変わらず人を淡々と照らし続け、見上げた人の心を慰め和ませる。それが自分の恋愛スタイルになってしまっているのではないだろうか。
皇族も恋愛経験を積んでおくほうがいいのかも 内親王の結婚への賛否などを述べる気はさらさらない。だが憲法において「結婚は両性の合意のみに基づいて」とあるからには、秋篠宮が言ったように「それを尊重するべき」なのが大前提だろう。(皇族も、憲法が適用される“国民”なのかは議論があるとはいえ)  ただ、それ以前にたとえ皇室の一員であっても、高校、大学生時代に通常の学生たちがするような「淡い恋」「大人の恋」「ダメ男との恋」「フェイドアウトする恋」など、さまざまなパターンの恋愛をしておいたほうがいいのかもしれない。そうやって人は相手を見抜く目を養っていくものだから。  家族ではない、生まれ育った環境の違う人との「恋」は非常にむずかしく、そう簡単に「いい恋」など転がっていないことを知るために、そして恋がどれほど理不尽で不条理なものかわかっておくために。
これからは離婚を視野に入れていい時代「じゃんじゃん恋して、振ったり振られたりしながら、だんだん自分に合う人がわかっていくような気がするんです。好きだけど一緒に生きていくのは無理だとか、意見が食い違ったときにとことん話し合えないとは暮らしていけないなとか。
 私自身、最近、結婚したんですが、いろいろ遠回りした気はします。でもお互いに相手を生かせる関係がやっと見つかったから結婚しました。たとえ皇室の方でも、もっと恋をしたほうがいいんじゃないでしょうか」  眞子内親王・小室氏と同世代の30歳女性と話していて、そんな発言が出た。そしてさらに、彼女は「離婚もありじゃないでしょうか」と語った。  皇室の一員、もと一員であっても、これからは離婚を視野に入れていい時代なのかもしれない。合わない相手と婚姻を続けなければならいほどつらいものはない。婚姻も離婚も、ふたりの意志と合意に基づいて、もっと自由になされていいなのではないだろうか。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。


ワクチンの接種は「N501Y」型の感染防止にどれぐらいの効果があるのか

2021-04-28 08:30:00 | 日記

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大阪府や兵庫県を中心に新型コロナウイルスの感染再拡大が起きたのは、感染力の強い「変異株」が原因とされる。両府県での変異株の陽性率は約9割で、感染者が増えている首都圏でも5月には9割近くが変異株に置き換わるとみられる。今月から高齢者向けの接種が始まったワクチンは「変異株」拡大に対応できるのだろうか。

 変異株はすでに全都道府県で確認されている。変異株には英国型の「N501Y」のほか、「N501Y」と「E484K」の2種類の変異を持つブラジル型や南アフリカ型もあるが、国内で流行しているのは前者だ。

【Q】ワクチンの接種は「N501Y」型の感染防止にどれぐらいの効果があるのか

【A】「N501Y型のウイルスへのワクチンの有効性について、ファイザーは2回打った場合で95%ほど、モデルナは94%と報告しています。一方、アストラゼネカのワクチンは70%程度に効果が落ちるとされています。現在のところ国内で承認されたワクチンはファイザーだけなので、ウイルスを抑える効果は同じぐらいあります」

 ファイザーやモデルナのワクチンは「mRNA」ワクチン、アストラゼネカは「ウイルスベクターワクチン」と、それぞれ作製方法が異なるため、効果や副反応にも違いが出るのだ。

【Q】mRNAワクチンが変異株にも高い有効性を示すのはなぜか

【A】「mRNAワクチンは免疫原性(抗原が体内で免疫反応を引き起こすこと)が強く、ウイルス増殖の阻止をする働きを持つタンパク質(インターフェロンなど)を活性化する性質を持ちます。また、ウイルスの遺伝子情報から作られる抗体タンパクを体内で人工的に大量に作るワクチンなので、変異したウイルスのゲノム配列情報さえわかれば、どの変異にもすぐに対応が可能です」

 一方のウイルスベクターワクチンは、チンパンジー由来の風邪のアデノウイルス(体内では病気を起こさないウイルス)をベクター(運び屋)として使っている。だが、このワクチン自体が免疫によって排除されることがあるため、免疫原性はmRNAに比べると弱いとされる。

【Q】変異株「E484K」を持つブラジル型や南アフリカ型はどうか

【A】「mRNA、ウイルスベクターともに、ワクチンが誘導する中和抗体の効果が従来型より20~30%低下しているという報告はあります。ただし、正式な論文にはなっていないため、今後変わってくるかもしれません。『N501Y』と『E484K』の2つ変異が起こったウイルスの場合には、10分の1くらいしか抗体のウイルス中和能はない、との報告もあります」

【Q】それでは、どのようにすればほぼ全ての変異型に対応できる?

【A】「個人的には、これまで報告されている2種類ほどの変異株のmRNAを従来型ワクチンに混合すれば非常に効果が高いものができると考えています。ファイザーCEOもこのような考えを示していますし、さらに従来型のワクチン接種を3度免疫(3回接種)すれば、抗コロナ抗体も非常に高くなり、予防も可能と発表しています」

 インフルエンザの場合、ウイルスをホルマリンなどで殺して精製した「不活化ワクチン」は免疫原性が弱いため、繰り返される変異に対応できない。

 mRNAワクチンなら、変異株へ対処できる可能性が高いという。

奥田研爾
横浜市立大学名誉教授
1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。