具体的内容、実施時期示さない、危機感なき統一見解
2011年7月12日 | Author kitano-k
北野光夫、氏ブログ転載
http://kitano-mitsuo.com/blog/2011/710.html
原発再稼働をめぐる統一見解が出されました。
欧州諸国で導入されているストレステストを参考にした
安全評価を2段階で実施。
このうち1次評価は定期検査のために停止している原発が対象
であり、想定を超える津波や地震に対する耐性を分析することに
なります。
2次評価はすべての原発で総合的な安全評価を実施するとの
ことです。
しかし、具体的な内容や実施時期は示されず、明確な基準などを
求めている立地自治体などからは批判が相次いでいます。
菅首相は、どこまでも逃げ道を残すことだけに血道をあげている
ようです。
福井県内の立地自治体には、「中身がよくわからない」
「内容が明らかでなく、安全性の確認について現段階で
判断できない」と、詳細を示さない政府に対する不信感が
拡がっています。
経済界からも、原発停止による日本経済への影響への
懸念が出されており、放射能に対する恐怖心だけを
あおり続けてきたマスコミも、経済への影響に関心が
移ってきているかに見えます。
テストの実施時期について、立地自治体の首長は
早い時期の実施を望んでいます。
「7月からでも早急に実施してもらうことを望む。再稼働に
向けて判断できる環境を8月中か、遅くとも9月までには
つくってほしい」(野瀬高浜町長)
「速やかに行う必要がある。経済活動への影響や、
熱中対策も考慮してしっかりと取り組んでほしい」(河瀬敦賀市長)
経済界も地元自治体も安全性確保は当然のことながら、
一日も早い再稼働を願っています。
危機感がないのは、菅政権のみです。
民主党岡田幹事長は3次補正について、菅首相退陣後の
9月をめどに編成する考えを示していますが、
党内でこれだけ批判が相次いでも、居座り続けているのを
見れば、民主党の人たちも菅首相と同じで
「言っているだけ」ではないかとの疑念がわいてしまいます。
政府の無作為による犠牲者を最小限にするため、
一日も早く菅首相を退陣に追い込み、
電力不足に対して危機感を持って当たる人をリーダーに
据えなければなりません。
kitano
・転載以上