富岡町の震災日記 「桜里園(オリオン)」

福島県富岡町は原発事故により町民は避難中。一部地域は解除、故郷に戻る町民も。桜の町の復興が叶うまでの日々をお伝えします。

8年後のお父さんお母さんへ…8年後の君へ…

2014-01-15 22:03:43 | 震災日記
平成26年富岡町成人式、懇親会会場入り口にて
8年前の小学6年生の時に描いた絵手紙が展示されてました。

富岡第二小学校では、毎年1回、保護者の学年委員会が中心となって
土曜日に親子親睦会を開催していました。
子供の成長にあわせ、1年生の時は給食体験、
2年生は体育館で親子リレー、年齢が上がるにつれて寄せ植え体験など。

そして6年生の時は、8年後のお父さんお母さんへ子供から、
保護者は8年後に二十歳になる子供へ、それぞれのメッセージを添えて
「絵手紙教室」を開催しました。
住所も宛名も描かれた絵手紙は、成人式の時、各家庭に届くはずでしたが、
3年前の震災により全町民が全国各地での避難生活となりましたので、
成人式会場内で展示させて頂く事になりました。

描いたことを覚えていない人もいましたが、
自分の作品を見ているうちに段々思い出してきて
涙ぐむ保護者の方もいらっしゃいました。
絵手紙はお帰りの際、持ち帰っていただきましたが、
都合で参加されなかった新成人の方の作品は、
富岡町教育委員会さんのご協力で、避難先へ郵送して下さるそうです。
短いメッセージに込められたそれぞれの想いに涙がこぼれました。
コメント
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