昨日、ひとりで(久々のひとり観劇)豊洲まで行ってきました。
ただ、品川駅手前で新幹線が緊急停止するという(車内アナウンスでは「ホームの安全確認」とだけ言っていたけど、何が原因だったかは不明)ちょっとしたトラブル付き。
昨日は22日ぶりの猛暑日という、しかも前日までの雨天のせいか、とてつもない蒸し暑さの中、電車を乗り継いで会場に着いた時には滝のような汗が吹き出し続けるという、気合を入れて化粧した意味がないというくらいのドロドロな顔に。
次ページからはネタバレが入るので、知りたくない方はここまで。
舞台は、休憩20分を入れて4時間弱。
厳密にいえば(私は昼公演を観たんですが)12:30に始まって、カーテンコール等を終えて会場を出たのが16:30ちょっと前って感じかな?
舞台の感想ですが、ストーリーや演出は初演とほぼ同じではあるけれど、比べると良くも悪くもアッサリになった感じ。
さとしさんと濱田さんはさすがミュージカル俳優だけあって、歌唱力は文句なし。
特に濱田さんは歌い方にドスをきかせたり強弱がはっきりしていて、なかなかの迫力があって聞きごたえ抜群。
さとしさんも歌は文句ないけれど、濱田さんに比べると歌い方が淡々としていたかな。
芝居全体のセリフの間の取り方も初演の方がしっかり間を開けていた気がするし、歌のシーンでの感情の入り方も、初演の時の方が強かった気がするかなあ。
初演で森山未來が演じたレスポールJr./元きよしは、今回は松下優也さん(私は朝ドラを見ていないので正直存じ上げない人です)で、ダンス&ボーカルユニットのメンバーでもあるということで、今回も元きよしは初演と同様なキャラかと思ったら、今回はマネージャーという役割で、七光りの歌を歌うこともなく、正直これと言って存在感はなし。
レスポールJr.にしても以前のような「ずるむけ」はなくなり、今回の彼のキャラの中からは初演にあった笑いの要素はすべて取っ払った感じで、それが却って物足りなさを感じたかも。
西岡版パール王は、初演の上条版と比べると、渋くてカッコよさはあるけれど貫禄と歌の迫力は初演には勝てず・・・・まあ、これは好みの問題だとは思いますが。
じゅんさんは相変わらずの安定感で安心して観られました。
粟根さんは、ナンプラーが(ファンの欲目かもしれませんが)えらくかわいく見えたのは私だけでしょうか・・・・パール王は、初演よりも今回の方が衣装は好きです。
序盤の殺陣が動きが遅かったのは年齢のせいなのか・・・・後半はキレがありましたが。
ステージ全体の感想としては、回数を重ねて観劇(下弦以外の髑髏城を観劇)したことで体感的に慣れてしまって、ここが売りにしていた回転劇場ならではの浮遊感も今回はさほど感じなかったし、ちょっと物足りない感じでした。
回転劇場になったことでバイクを本当に走らせることができたせいか、今回はバイクがやたらと登場していた気がします。
初演の方がクドカン特有のアクの強さがあったように感じますが、アッサリ目が好みの方は今回の舞台の方が気に入るかもしれません。