今日は御園座で草彅剛主演の舞台「ヴェニスの商人」を観てきました。なんと、席は1階2列目のど真ん中!!
会場は思っていたよりも奥行きが狭く、舞台の広さも歌舞伎公演の際に三味線や謡の人も壇上に上がっていることを考えると、この広さで大丈夫なのか?と思いましたが、よくよく考えたらいつも新感線の舞台を観に行く際の会場は、大阪だと梅田芸術劇場でキャパが2000人弱、フェスティバルホールに至っては2700人ほどなので、御園座の1300人弱はいつもより会場が狭く感じても致し方ないのかも。
セットはほとんどなく、開演とともに演者が全員出てきて舞台奥の長いベンチのようなところに座って、自身の出番が来ると舞台中央に出てくる形式。
つまり舞台袖に戻れないので、上演中は一度も気が抜けない。
ヴェニスの商人は草彅剛が主演となっていたのですが、実際は佐久間由衣と野村周平の出番が多かった印象が。
剛くんがユダヤ人の悪徳高利貸しのシャイロックで、商人のアントーニオ(忍成修吾)に金を貸し、返済できなかった時の担保としてアントーニオの肉1ポンドを(ちなみに今回の舞台では心臓に近い部分と場所も指定)要求し、アントーニオも返せると踏んで承諾したものの、財産を積んだ船が座礁し沈没して返済が小困難になったことで裁判になり、騒動に。
結果的には、アントーニオが裁判に負けて肉を切り取られる寸前に、法学者に扮したポーシャ(佐久間由衣)が契約書の矛盾に気づき、シャイロックが裁判に負けて財産も没収されるところを一部免除された上にキリスト教に改宗させられるという物語。
私は原作を読んでいませんが、原作通りだとすると、ユダヤ人が悪役になった上に(キリスト教に改宗させられるということで)キリスト教の方が善という構図になっていて、これって大丈夫なのかなと思いましたが、当時はこれが当たり前の考え方だったのかな。
前半は、シェイクスピア作品特有のせりふ回しが盛りだくさんで、正直わかりづらい部分もあったんですが、無後半は展開も早くなりストーリーもわかりやすくなっていました。
上演後、カーテンコールで役者陣が出てきたときに役が落ちた剛君が客席に向かってニコッと笑った時に、観客の誰かが「かわいい!!」と。
ちなみに、パンフレットがすでに売り切れで買えなかったので、開演前に配役やストーリーの確認ができませんでした・・・・残念。