名古屋ドーム北側特設会場ということで、てっきりドームのすぐ近くと思ったら、ドームのかなり奥手の方で思ったよりも歩きました。
会場の入り口ではお詫びとして、先日の東北地震の関係上、メンタル面と安全面を考慮して・・・との理由で(こんな遠く離れた地で地震の影響って?と、未だに訳分からず)一部のショーが中止と言われました。(代わりに1000円分のドリンク代がタダに)
席は、DブロックのC-3で、前から二番目でいい席でした。ただ、基本的にショーを見るには首を横向きにしなければならず(なので、ショーを見る際は体ごと横に向いた方がいいと思います)、場合によっては上を見上げるときもあり、結構首が疲れました。
今回は母と一緒に行きました。母も仕事と父の世話で疲れていると思うので(実は昨夜から今朝にかけて父身勝手な行動のせいで散々振り回されてました)、少しでも気晴らしになれば・・・・と思って誘いました。
会場は薄暗く赤いシャンデリアがいっぱい。
形式としては、ディナーショーみたいなのかなと思ったら、料理をいただいてショーを見て・・・の繰り返し。
まず前菜は笠原シェフの創作和食「とうもろこしのお月様 3種の雲のソース」
黄色いのはとうもろこし、グリーンはオクラ、赤いのはえびです。それぞれを出汁で固めて三種の泡のソースでいただきました。泡のソースは、奥から生姜風味、わさび風味、スダチ風味です。
とうもろこしは、予想以上に甘みが濃くとても美味しかったです。他は出汁との組み合わせなので普通に美味しかったのですが、容易に味の想像はつきました。
泡のソースは、生姜はすぐに分かりましたが、他の二種は直に舐めないと気づかなかったです。
次のお料理は落合シェフのイタリアン「牛頬肉のカツレツ アッラ・ルナ・レガーロ」
ほほ肉を一度煮込んでからカツレツにしてあるので、切ると中の肉がホロホロと崩れるほどに柔らかい。しかし、柔らかすぎてナイフで切ると料理が崩れてしまって、ちょっと食べにくかったです。
あと、カツレツの衣がカリッとなっていなくて、電子レンジで加熱した後の揚げ物のようになってしまっていて残念。
これらのお料理は、あくまでも有名シェフたちの「プロデュース」であって、シェフ自身が作っているわけではないので(試作段階では作っているのでしょうが)、致し方ないのでしょうが、現場で作っている人たちも「プロのシェフ」だろうし、そういう意味では衣がベタッとなったのは、ちょっとどうかなと。
さて、メインは中華料理。
中華は脇屋シェフの「モウカサメの尾の身の醤油煮込み おぼろ月夜仕立て」
別名、ネズミサメトモ言われるモウカサメの尾っぽの部分の身を、筍等の野菜や豚肉と一緒に、生姜の利い醤油味で煮込んだ料理。上に乗っているおぼろ月は、甘酢で漬けた大根を丸く薄く切って、その上にやはり丸くカットした生姜を乗せたもの。
醤油味ということで日本人にはなじみやすい味。しかも、ちょっと濃いめの味付けなので、一緒についてきたご飯とは相性抜群。野菜も細かく切ってありシャキシャキと歯ざわりがよく、柔らかい尾の身との食感の差が面白かったです。
そして、最後はデザート。
デザートは、辻口シェフの「アシェットアッシュ ルナ・レガーロ」
一番下にはパッションフルーツのソース。その上にヨーグルトのソルベ、さらにその上にムースフロマージュブラン、そして一番上にヘーゼルナッツの入ったクッキー。
食感がよく甘すぎないクッキー、クリームチーズのような風味のムースフロマージュブラン、甘酸っぱくスッキリとしたヨーグルトソルベとフルーツソース。味のバランスがよく先ほどの濃い目の味付けの中華の後で、さっぱりとした口当たりで、抜群に美味しかったです。
量は一見少なめのようですが、ショーを見て食事をして・・・・と、かなりゆっくりと時間をかけていただくので、心地よい満腹感が得られました。
全体的には、イタリアン以外はよかったと思います。いや、イタリアンも味付け自体はよかったです。添えられたパンをソースに付けて食べたのも、とても美味しかったですし。ただ、やはり衣が残念でした。
母も私も、中華とデザートがお気に入りでした。