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さくらいろの日々

『さくらいろの彼女』の その後

メーテルの言葉

2010-08-22 14:45:41 | diary
先週一週間BSで『銀河鉄道999』を放送していた。
なにを隠そう、いや隠すことはないけれど、銀鉄にどっぷりとハマった一人なので、毎晩録画して昨日やっと最終日分まで見ることができた。

やっぱり999はいい
中でも劇場版が一番好きだ。
最近のアニメーションと比べるとアナログ感たっぷりだけれど、たくさんの人の手にかかって作られたという温かさが感じられる。
自分でもビデオ(DVDじゃないとこが)を持っているから何度も見ているのだけれど、無音の宇宙空間からキラッとヘッドライトを光らせて999号が走ってくるのはたまらなくドキドキする。
当たり前のことだけれど、見る時々で私の年齢も違うので、そのたびに新しい発見がある。
息子を思うトチローのお母さんの想い。
なんでシャドウがあんなに昔の自分の身体に執着したのか。
エメラルダスとメーテルの友情関係。
志半ばで倒れたトチローの無念。
愛する人を失ったエメラルダスの悲しみ。
母親の剥製を見てしまったときの鉄郎のショック。
自分の意に反して機械の身体になってしまったリューズの気持ち。
お互いの気持ちに気づいた鉄郎とメーテル。
自分の手で父親も母親もなくしてしまうメーテルの葛藤。
鉄郎を救うために砕け散ったクレアの愛。
そして…別れと新しい旅立ち。
劇場に見に行ったときには私は鉄郎よりも年下だったけれど、今は鉄郎のお母さんよりも年上になってしまった。同じシーンでも深く見えてくる。
少年の物語だけれど大人の観賞にも十分に耐えうる作品だと思う。

前置きが長くなったけれど。
新たな発見として重く感じたセリフがあった。
テレビ版の最終話。
「生涯の選択に他人の言葉は無用よ」
機械の身体になるか生身のままでいるか、いよいよ決めなければならなくなった鉄郎にメーテルはそう言って何処かへ行ってしまった。
彼らの関係に彼女と私を少しダブらせていたので、“ちょっとメーテル冷たくない!?”とか思った。
だって鉄郎は、これから先の人生はメーテルと共に、と考えていただろうから。メーテルにもそれはわかっているであろうに、なんで突き放しちゃうの?って。
鉄郎自身のことだから言ってることは正しいってわかるけど、そこでメーテルが何か言ってくれれば鉄郎はもっと強くなれるのにとか、決断のときにそばにいてくれたら、とか。

何か言ってくれたら決めやすいのに。
決断のときにそばにいてくれたら不安もないのに。
彼女が私を強くしてくれるのに…
咄嗟にそんなふうに思ってしまった。

だけど。
それは子どもの頃に見たときのままの考え。
メーテルも彼女も、私の想像のずっと上をゆく人なのである。

ここへきてメーテルが鉄郎を見捨てるはずない。そんな人じゃない。
突き放すような冷たい言い方になっても、鉄郎のためを思えばそれが本当の愛情なのだろうな、と。
他人の(たとえ大好きなメーテルでも)言葉に左右されるような決心ではすぐに揺らいで、後悔したときにその人のせいにしてしまう“逃げ道”を作ることになるんだろうな。
この前ちょっと書いたけれど、結論はどんなに考えてもふたつにひとつ。
でもそこに至るまで苦しんで苦しんで考えた結論なら悔やむことはしない。
そうやって出した答えならメーテルは喜んで受け入れてくれるだろう。
短く厳しい言葉になっても、その中には鉄郎への愛がこめられていたんだね、と。

メーテル…池田昌子さんの甘い声が大好き。
当時は顔出しもされていて伯母に少し似ていたので顔は憶えている。
相変わらずの“プリンセスボイス”だったし、きっと今も優しいお顔に違いない。
劇場版のサントラも大好きで。でも持っていたのがLPレコードだったから最近は聴けなくて残念に思っていたけれど、今回の番組でまた999魂に火がつき、amazonで検索したらリーズナブル価格で販売されていたのですぐに取り寄せた(交響詩「銀河鉄道999」)
『惑星メーテル』が絶品!! ここで使うかっ!ていうシーンにかぶせられて涙した記憶がある。

はぁ…999を語るとキリがないからこのへんで



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