医用電気機器の規格JIS T 0601-1に「機器及びシステムの電磁両立性に関する一般的要求事項」というのがあります。この要件を自社で試験のできない会社が多いため「試験合格が難しい!」という声も多い事項となっています。
試験をするのに電波暗室という特殊な部屋が必要なのですが・・・たまたま筆者は現在、その電波暗室・・・正確には電波暗室の外殻のシールドルームという部屋の設置工事を担当しています。どんなものか・・・企業秘密ですので書けません。シールドルーム内に電波吸収材・・・黒いイガイガしたヤツを壁や天井に貼り付けた部屋が電波暗室。ステルス戦闘機みたいな・・・?
昨日はステルス性能いやシールド性能の仮試験ということで送信機、受信機を使って、その減衰効果を確認。性能は十分という結果だったのですが、電波関係の雑談をしている内に、帳合商社の関係者を含め無線技士がゾロゾロいることが判明。さすがに筆者のゼロ(信越)エリア・コールサインは珍しいということに。
シールドルームは電波暗室以外に病院とか、コンピュータルームでも施工しているそうです。できてしまうと、ただの箱ですが。思わず書いてしまいそうですが、詳細は秘密です。
電磁両立性に対する試験については、各医療機器メーカー同士でもステルスな情報。この領域は特に研究者・開発者どうしでも明確な例示を得ることは難しいでしょうね。