信州・佐久で、ものづくり

信州・佐久在住の「ものづくり」の裏方である生産技術一筋二十数年。一芸より多芸を求められる人間から見た「ものづくり」論。

歯科用イオン導入装置 開発苦労話 その34

2016年10月16日 22時36分38秒 | 日記

医用電気機器の規格JIS T 0601-1に「機器及びシステムの電磁両立性に関する一般的要求事項」というのがあります。この要件を自社で試験のできない会社が多いため「試験合格が難しい!」という声も多い事項となっています。

試験をするのに電波暗室という特殊な部屋が必要なのですが・・・たまたま筆者は現在、その電波暗室・・・正確には電波暗室の外殻のシールドルームという部屋の設置工事を担当しています。どんなものか・・・企業秘密ですので書けません。シールドルーム内に電波吸収材・・・黒いイガイガしたヤツを壁や天井に貼り付けた部屋が電波暗室。ステルス戦闘機みたいな・・・?

昨日はステルス性能いやシールド性能の仮試験ということで送信機、受信機を使って、その減衰効果を確認。性能は十分という結果だったのですが、電波関係の雑談をしている内に、帳合商社の関係者を含め無線技士がゾロゾロいることが判明。さすがに筆者のゼロ(信越)エリア・コールサインは珍しいということに。

シールドルームは電波暗室以外に病院とか、コンピュータルームでも施工しているそうです。できてしまうと、ただの箱ですが。思わず書いてしまいそうですが、詳細は秘密です。

電磁両立性に対する試験については、各医療機器メーカー同士でもステルスな情報。この領域は特に研究者・開発者どうしでも明確な例示を得ることは難しいでしょうね。


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