筆者は色々な製造業を見てきましたが、その中にはブラック会社もありました。
経営者が多くの従業員の前で「オマエなんか代わりは、いくらでもいるんだよ!」、「(工程不良分を)弁償しろ!」と叱責するようなところもありましたが、経営者が言ったなら(従業員が訴えれば)一発で「脅迫行為」で挙げられちゃいますね。という訳で筆者でも、こんな会社は1社しか経験がないです。(こういう会社は明らかに経理会計も怪しいことをしています・・・)
厄介なのは管理職がブラックなところ。早々に分かりますけど・・・
- 経営者の「顧客満足」などの経営方針、スローガンを利用して部下に無理難題を押し付ける。自分は「お客様(の利益代表)」に納まるパターン
- 細かい行動規範やルールを作る。一見、公平・公正に見えるが、子飼いの部下に甘く、排除したい部下に厳しい内容が適用できるようになっている
- 部下を「大企業病」と非難する
- 管理職なのにルーチンワークやパートさんと同じ仕事しかしない。または1日中パソコンのマウスしか操作しない(仕事中にネットサーフィンってこと。CADをしている人も同じように見える場合がありますので注意!)
良く言われた「大企業病」って、上司から部下に言うことはあっても、逆は無いです。直接的には差別的・蔑視的なニュアンスも無い言葉なのですが・・・
- 組織から個人を遮断・孤立させ、排除する表現である
- 無償の労役や何らかの身を切る協力を要求したり、法令違反を正当化する場合に良く使われる。大企業でも悪いことをするのだから、中小企業は、もっと悪いことをしても許されると言いたいらしい
- 発言側に「組織のため」に言っているという大義名分を与え罪悪感を失わさせる
過去の会長と、その弟への恨みから「明るく楽しい長野工場」というスローガンを自分達専用にすると共に、「品質保証なんて大企業病」と言い切った医療機器メーカーの偉いさんでした・・・