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みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

客船にっぽん丸

2009-07-01 09:10:40 | 海だより
商船三井の客船「にっぽん丸」(21,903トン)が昨日、宮古港に入港した。
初夏の三陸・函館クルーズの4泊5日のツアーで横浜から300人を乗せてきた。
このにっぽん丸は、平成4年に行われた三陸海の博覧会の時に入港して以来17年ぶりという。

市による歓迎セレモニーのあと、特別に船内を見学させてもらった。
私はまだこの船での航海はないが、船内見学だけは何回かある。
いつかは見学だけではなく、実際の航海をしたいのだが、機会とお金がなくて実現できないでいる。
ちなみに世界一周のツアーは、この船でハイクラスが300万円だとか。。
今回の4泊5日ツアーは20万円代からという。



でも昔、この船の2世代前の9千トンクラスの「にっぽん丸」で海外に行ったことがある。
当時の総理府青年の船派遣団員としてシンガポール、スリランカ、インド、パキスタン、クゥエートの西南アジア5カ国を訪問。
今の船のような豪華さはなかったが、その船には多くの思い出がある。
船室は4人部屋。一番の船尾で真下はスクリューがある場所だった。
音が激しかったが慣れれば快適なもの。そこで55日あまり過ごした。
その上に後部デッキがあり、よくそこでサッカーの練習をして海にボールを落としたものだ。
クゥエートでは大学生と親善試合を行い12対0で負けたのを覚えている。(ソフトボールか!)

いろんな思い出がある旧にっぽん丸だが、その時の仲間たちは今どうしていることだろう。

そういえば秋には「飛鳥」のクルーズがある。乗りたいけど、やっぱり難しいかな~。
豪華客船のクルーズはまだまだ実現できそうにもない。


風も動かない

2009-06-26 11:08:15 | 海だより
今週半ばから急に気温が上がった。
ここのところ連日30度を超える暑さで参っている。本日もグングン上がっている。
月曜日には確か我家ではコタツをまだやっていたんではないかい?(もちろん電気は点けていないが)
それがもういきなり真夏日になるなんて。。。
あの梅雨は一体どこにいったのだ!

昨日のニュースでは県内で宮古が32・5度で最高と伝えていたが、なんの、なんの。
あの気温は海辺の風があるところで観測しているので、市街地から3~4キロ離れた場所なんぞは35度もあった。
もはや私の体温といい勝負だ。

会社ではまだエアコンをつけないでいる。汗ダラダラだが気合いで乗り切るしかない。
せめて風だけでも、窓から入ってほしいのだが、、
この暑さで風も動かない。。。


夏至とアメフラシ

2009-06-21 20:44:51 | 海だより
父の日のプレゼントももらった夏至の日。私もはいつもこの夏至を楽しみにしている。
それは、私のサマータイムがここから始まるからだ。でも、沿岸宮古は梅雨に入り、ヤマセで気温も低い。
夏が短い東北にとって長い日中は貴重な時間。そんな時間を利用して夕方からのセーリング。
日没まで宮古湾に漂い、西空遥か早池峰の彼方に沈む夕日を眺める。
そんなスローライフとしての夏時間を楽しみたいのだ。

さて、そんな夏至の本日は、どんよりした天気も午後になって次第に晴れてきた。
午前の微風から午後は強風となった宮古湾。ジュニアヨットの練習を午前で終えて午後からは交流会。
せっかくいい風が吹いてきたのに仕方ない。

交流会はハーバー2階のベランダで海を見ながらBBQ。結構風が強くて、紙コップや皿が吹き飛ばされてしまう。
でもここからのビューは最高だ。7月にはビアパーティーだ。

しかし、そんなベランダの空中には食べ物を狙ってトンビがうようよ。
アイツらは我々の気を抜いたわずかの瞬間を縫って、見事に肉をさらっていく。これまで何度被害にあったことか。
いつもながら、アイツらにはやられているので、今度こそ何か対策をとらねば!

子どもたちがハーバー内にいるアメフラシを捕まえてきた。
今年は結構多いのではないか?このあたりではウミウシとも言う。
アメフラシの由来は海中で紫色の液をだすとそれが雨雲が立ちこめたように広がることからと言われる。
結構プニプニして、ピカチュウみたいな容姿に子どもたちの興味も尽きない。
産卵のために現れたのだろうが、ここ1~2年はあまり見なかった。
今年多く見られるのは、何かあるのだろうか?

オオカミウオ

2009-06-15 17:40:28 | 海だより
宮古市の水産科学館の水槽にこの辺では珍しいオオカミウオがいる。
ここには時々、珍しいサカナが持ち込まれ水槽展示される。
宮古魚市場には、珍しいサカナが捕れたときに入れられる専用の水槽もある。
最近は、その数も多く、この前はノコギリザメやホテイウオなどが展示された。
これも環境の変化か?

このオオカミウオは先月に山田湾で捕獲されたもの。漁師のタコ網に入っていたという。
体長は70センチほどの大きさ。
東北地方北部からオホーツク海、ベーリング海の水深50~100メートルの岩礁域に生息し、甲殻類や貝類などを殻ごと食べるのが特徴というサカナだ。
アイヌ語では「チップカムイ」(神の魚)と言われる。

このようにおっかない顔つきで、鋭い歯を持っているが、実は温厚で大人しい性格の魚らしい。
食用にもなるが日本では市場では流通していないらしい。
誰か捕まえて食べてみて!

マリンツーリズム

2009-05-31 19:18:05 | 海だより
金曜日

知人の誘いで、隣町の山田町のマリンツーリズムを体験してきた。漁業型ツーリズムでさまざまなメニューがある。

その中の一つのカキ・ホタテ養殖オーナー事業を体験してきた。

種苗垂下から耳吊り、収穫までの工程を一連で体験するもので、3年コースと1年コースがあり

この作業を行って養殖したものが1年後、あるいは3年後に自分のものになる。体験料はもちろん有料。

こうした体験を行うことによって、我々が食するものが、どんな状況の中で作られていくのか。

それを目の当たりに見て、実際に作業をすることで、漁業に対する理解や意識が深まっていくというものだ。

この日はカキとホタテの2種類の作業を行った。あらかじめ穴があけられた貝にテグスを通していくもので、

はじめはなかなか慣れなかったが漁師さんに教えてもらい、会話も楽しみながら順調に作業を進めた。

カキで約100個、ホタテで約150個をロープに付けた。

このあと船で海に出て、湾内に浮かべてある棚にカキを吊るしたほか、ホタテを水揚げした。

時間にして約3時間の体験だ。

これらの貝は、来年までこの山田湾の中でじっくりと育てられていく。

来年には、大きく育った貝を収穫することで、自分のものとして味わうことができるのだ。


宮古港ボート天国

2009-05-27 16:49:40 | 海だより
 本日、宮古港ボート天国の総会がリアスハーバー宮古で行われた。各関係機関の顧問をはじめ協議会会員30人が出席。今年度の事業計画、予算などを審議した。
 また今年度から事務局が当NPOいわてマリンフィールドに移管することになり、それらも承認された。

 ボート天国は宮古港を一日開放してマリンスポーツなど楽しみ、海洋文化に触れ合ってもらおうというもので、今年で19回目となる。当初は藤原ふ頭を開放していたが、16回目からリアスハーバー宮古に会場を移した。
 リアスハーバーではNPOが独自にハーバーまつりを開催していたことから、そのイベントと合体。相乗効果をもたらしながら海のフェスティバルとして年々来場者が増えている。
 今年は8月2日(日)に開催する。ヨット、ボート、カヤック、巡視船、水上バイクの無料体験航海をはじめ、各種イベントどが展開される。陸上ではミニコンサートや屋台の出店、Tシャツデザインコンクール、海の宝探しなどが予定されている。
 どっぷりと海に親しむ夏の一日「宮古港ボート天国&ハーバーまつり」。あなたの参加をお待ちしています。

 写真はハーバーまつりのポスターです。
 

早起き清掃

2009-05-26 09:51:47 | 海だより
 本日、久しぶりに早起き。

 

 浄土ヶ浜にいって清掃活動に参加した。

 ゴミを拾いながら浜辺を歩く。早朝の浜辺の風は心地よかった。

 

 この日はシュウリ貝の口開けだった。サッパ船があちこちと走り回っている。

 

 ハイカラな言葉でムール貝?欧米ではマッスルとして知られている貝だ。

 昔はシュウリ貝も沢山捕れたものだ。

 高校時代、ヨット練習の合間にその辺の岩場から捕ってそれを火であぶって食べたものだ。

 貝と言えば、6/7は宮古湾での潮干狩りだ。(本日NHKラジオでリポートしましたが)こちらはアサリ漁。

 この日は大勢の人が訪れることだろう。

 さて、浄土ヶ浜は新しい施設が整備されるため様変わりしていた。

 駐車場脇には環境省のビジターセンターが建設中だ。

 

 浜辺の奥浄土ヶ浜はレストハウスの改修工事にため、すでに施設が取り壊されて更地になっていた。

 来年以降、これらの施設が完成する。

 これによって、また新たな宮古の観光がスタートする。


スッケェーコ

2009-05-20 21:33:46 | 海だより
 岩手朝日テレビの番組取材でNアナウンサーが訪ねてきた。彼とは以前、漁り火ツアーの取材や、「ことばマガジン」の番組などでお世話になった。
 本日は、スッケェーコを訪ね調べに来た。
 スッケェーコとは、何とも懐かしい。昔食べた懐かしいもので、ほとんど年配の人しか記憶にないのでは。
 私も昔食べたが、どんな味だったかも忘れてしまっている。当然、市場などの店頭に並ぶということはほとんどない。

 そんなスッケェーコを探し求めてNアナウンサーはやってきた。しかし、本人は全く情報がなく、それが何なのかというところから調べ発見していくという取材だった。
 私の記憶も遠いものだったが、手元にある資料で彼に説明した。

 さて、みなさん、スッケェーコとは何か?どんな食べ物か?
 その答は来週金曜日(29日)の楽茶間「マチタン」のコーナーで。
 

風の行方

2009-05-18 22:06:52 | 海だより
本日、風が強い日だった。

宮古地方での漁師たちによる風の呼び名は
 ナライ=西南風
 アバタ・ヒカタ=北東風
 マカタ=北西風
 イナサ=南東風
という。
 「寒の西風は櫓の下からもかわる」「イナサと泥棒は夜を荒らす」という日和見諺もある。
 風は海を生業にする人たちにとってもその関係は深い。

 我々ヨットマンにとっても風は大事だ。見えない風をどうとらえるのか。風は相対的な関係性の中でしか人間には知覚されない。
 頬をなで、海面に波を立て、樹木を揺らし、煙をたなびかせるのを見て、感じて、我々は風の存在を知る。
 ヨットマンたちは見えない風をつかみ、あるいは風を待ち、風の振れを感じて海原に挑む。
 風を知ることは身近な自然を感じ取ることでもある。我々が生きて行く文化の中で、風は欠かせない無形の存在である。

 しかし今、風の行方で唯一見えないのは、この国の政治と経済の姿である。

マグロ水揚げ 宮古魚市場

2009-05-16 15:29:51 | 海だより
本日、宮古魚市場にマグロが水揚げされた。重茂の定置網に入ったクロマグロが74匹。
本年度初水揚げでもあり、久々に市場は活気づいた。
マグロは20~70キロ超えのもので、やや小ぶりだが取引はキロ2千~5千円台で行われたようだ。
マグロは高級品。そのため落札後の搬送にも気を使うのだという。
1匹1匹専用の函を作り、それに入れて出荷しなければならないらしい。
さて、本日のマグロ、どこに流通していくのか。

 

昔、宮古でもマグロが大漁だった頃の唄が残る。

「宮古大漁節」
 宮古浦には 宮古浦には名所がござる 沖は遥かに1丁目2丁目3丁目までも
 鮪が大漁で 鮪が大漁でだんべに積んで 声を張り上げ 拍子を揃え
 ありゃ うたいこむ

 お祝いは繋ければ お旦那様は 七つの蔵をお建てなさる
 思いがけなき大大漁 あまたの商人お祝
 まして漁業家なおのこと

この唄はかつての鍬ヶ崎花柳界でも唄われたが、今は遠い昔となった。。。