みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

海に還る

2011-08-29 08:48:11 | Weblog
昨日、海に出た。

震災後、まちの復旧・復興を願いながらも病魔に勝てず、

あの世へと旅立った海の仲間2人を、母なる海へと還してあげた。

ゴムボート二艇に、遺族をはじめ仲間十人ほどが乗り込み、沖へと向かった。

海はとても穏やかで真っ青な世界が広がっていた。

目的地の海の上で黙祷を捧げ、フォグホーンを鳴らしながら彼らの魂をそっと海に還した。

太陽に照らされ光り輝く海は津波など無かったようにとても眩しかった。

海を愛してやまなかった彼らの魂は、名残りの夏を惜しむように

いつまでも波間に漂っていた。




ヨットハーバーとコクリコ坂から

2011-08-16 16:12:10 | Weblog
お盆休みも最終日。久しぶりにヨットハーバーに足を運んだが人影はなかった。
一時的にここを使用している高校生たちがインターハイのため秋田に行ったため静かな空間が広がっていた。



ハーバーは瓦礫撤去をしたとはいえ、あの日あの時の傷跡が今でもそのまま残っている。
指定管理者を解除されてからは、我々としてはどうすることも出来ずに、
人を案内する以外ほとんどここに足を踏み入れることはなかった。
ここはもう手の届かない遠い場所になってしまった。
それでも誰がしかはここに足を運び、それぞれの記憶の風景を探っているようだ。



すぐそこの海面を小魚たちが群れをなして泳いでいる。ウミネコがスロープで戯れている。
海は穏やかで、まもなく心地良い風が吹いている。遠く水平線を行く船がいる。
そこにはいつもと変わらぬ自然の風景があった。


光る海に かすむ船は
     さよならの汽笛のこします
ゆるい坂をおりてゆけば
     夏色の風にあえるかしら

海を見ていると何故か映画「コクリコ坂から」を見たくなって映画館に行った。
以前からポスターにある「UW旗」に惹かれていた。どんなストーリーなのだろうかと。
背景がとても懐かしい。3丁目の夕日の世界だ。
昔ながらも港町は活気にあふれている。海があることって素敵なことなのだ。

あのUW旗に託す少女の思い。それはとても切ないものだ。
「少女よ君は旗をあげる
 なぜ
 潮風に想いをたくして
 よびかける彼方
 きまぐれなカラスたちを相手に
 少女よ今日も紅と白の
 紺に囲まれた色の
 旗は翻る」

私たちもこのまちの再生、ハーバーの再生を願って復興の旗を掲げていきたいものだ。

ちょっと気になったことだが、
映画での旗の位置が違うのは何故だろうか?
本来はUW1と上から並ぶはず。また回答旗の答礼もあるのがちょっと分からなかった。



宮古夏まつり花火

2011-08-14 22:20:27 | Weblog
津波災害からの復旧復興へ向けた宮古夏まつりの花火大会は8月14日夜、宮古湾から打ち上げられた。鎮魂への祈りを込めての打ち 上げ花火に、多くの市民はそれぞれの思いの中で、夜空を染める大輪の花を見つめていた。花火は海上から1100発が、市民らの願 いを込めたメッセージと共に打ち上げられた。「ふるさとは負けない」「どうか天国で見守っていて」と、多くのメッセージが寄せら れた。