正直、本の読み始めは結構以前で、
いまいち気持ちが乗らなかった為、
今まで何度も途中下車してましたが、
先日いきなりせききったように火がついて読みすすんでしまいました。
よくある漂流ものと思って読んでいたのですが、
進むにつれ、その驚異的な錯乱した世界に惑わされてゆく。
コクトーも「恐るべきこどもたち」でこどもの持つ独特の恐怖の世界を描いてい
たけれど、
「蠅の王」では
孤立してしまった子供達が次第に集団で狂ってゆく様が描かれていて、
まざまざと
恐怖を読み手に植え付けてゆく。
ゴールディングの
まるで
白昼夢を見せられているかのような
錯覚を覚えさせるような文章に
今もう1度読み返したくなる衝動にかられました。
と、いうか、彼らに起こった事をもう1度確認したいと思います。
琥珀さとこ
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