会場の興味はスマートニュースとグノシー。恥ずかしながらスマートニュースとグノシーはほぼ同じだと思っていて違いを今まで理解できていなかったのですがようやく理解できました。スマートニュースは、技術的に浅い情報であるキュレーションだけでなく(現実的にはむずかしいとのことだが)個人にマッチした深い情報を出せるようにしていくことが特徴で、グノシーはまだニュースが見れてない人にも届けるようなライトないわゆるありがちなキュレーションを目指しているのが特徴だと理解しました。
どちらもビジネス的には、500万とか600万DLはまだまだ少なく、マネタイズもどうやればよいか見えていない。
彼らが広告ビジネスを変えるくらいの力を持つ量(適当だけどたぶん3億人とか10億人とかの規模?)になっていかないと難しい。(この可能性にかけてみんなが投資しているんだけど)
コンテンツを作っている側の東洋経済とかのほうがいわゆるプラティッシャー的なコンテンツ作りながらプラットフォームの動きもできるので、現段階では生き残る可能性が高いのかなと思います。
以下メモ。
・パネルセッション1/メディアの未来「勃興!ニュースメディア第二世代のゆくえ」(仮)
藤村厚夫(スマートニュース執行役員)
福島良典(グノシー代表取締役)
高橋浩祐(ザ・ハフィントンポスト日本版編集長)
土井達士(産経ニュースプロデュース担当)
山田俊浩(東洋経済オンライン編集長)
澤康臣(共同通信社/モデレーター)
グノシー)国内8000万、海外だと10倍を想定しているのでスマートニュースが競合ではないと思ってる。一緒に市場を作っていければと。
産経ニュース)
産経ニュースのリニューアルの件。産経という名前をネットを通じて多くの人に知ってもらうことがMSNとくんでいた7年間の目的だった。夕刊富士、産経スポーツなどのグループのコンテンツをどうだしていくかが差別化につながる
東洋経済オンライン)
紙ファースト。
紙が増えないとオンラインも増えないと考えている。紙からの特集などの転載はやっていない。iPhone系のオンラインオリジナル記事を強化。SNSの強化。7月は2.5万フォロワーだったのが現在5万。PVは3500万から6500万と7割増した。じぶんたちオリジナルでタイムリーな記事を出すことが大事なのでこれからもやっていく。
ハフポスト)
日本 PVが6000万,1300万UU
ハフは現在11カ国。どこも気にしていたのがモバイルの動画。理由は広告がとれそうだから。
動画は欧米が先攻している。
#キュレーションアプリだと動画コンテンツはあついのか?
藤村)ニーズはある。どうやって見せればよいのかわからないのでトライアンドエラー中。
動画がたくさん集まっている状態。それぞれのチャンネルに動画とテキストが混ざっている状態がいいのか?などやっている
グノシー)FBをよく使っているが、動画は以外と面白い。自動で始まるのが大事。音がなくても面白い動画がよさそう。音があると電車とかじゃ使わないから。
受動的なユーザー向けにやっているのか?
藤村)なんも考えていない人向けじゃなくて、忙しい方がテレビみたりラジオみたりする中でコンテンツの制約がある。PCと違い何かを検索して選び出すことの反対で何も考えない人向けというのはミスリード。
#スマホでの長文についての認識
藤村)ページネーションや長文表示はどちらも読まれる。 グノシーも同じように考えている
産経)コンテンツによる。
東洋)読まれる。もともと長いから。ページネーションつけているのは単純に読みやすくなるから(ページビュー稼ぎじゃない)
最後まで読むのは30%~40%までは読まれる。スマホはサイズが小さくなるのでもっと読まれると思う。
#マネタイズをどうやっていくのか?
藤村)売り上げたてていない。 スクリーン小さい、広告小さいというモバイル端末の中で安い広告を入れていくという業界の流れを変えていかないといけない。スクリーンが小さくても読みたい見たいという広告なら儲かるような仕組みを作らないといけない。スクリーン小さい=安いを断ち切る。その臨界点は近づいているとは思う。一定のイノベーションが必要だけど。年内には1つの例を出していく。15個やすい広告を出していくいまの状態ではなくて1つの広告を出すこと。スケールしやすいもの。スマートフォンの画面を小さくしていた広告を変えていく。広告ビジネスを変えていく
グノシー)コンテンツを作っていく人をもうけさせるエコシステムの構築を目指している。1つはパートナー企業と連携してR/Sでやるモデルをやっている。1PV=1円という世界を作っていくことを目指す。
産経)1本1本の記事の価値ではなく、媒体としての価値のほうが大事
ハフ)ハフ=なにか?というブランド力を高めていく。
東洋)10月から広告をとる体制を作って動く
#ブランドの信頼が欧米では重要視されているが日本ではあまりブランド関係なく読んでいるという統計がある。日本ではキュレーションが有利かもしれない。そのあたりは?
藤村)キュレーション側(トピックとか政治とかのタブのこと)はさらっと使う人が見る。媒体ブランド単位で読むニーズもあるのではないかということでチャンネルプラスを作った。ゆっくり読む人はこっちを使っている。
自分が信頼しているブランドを手がかりに読み解いていくというニーズある。高い成長性と閲覧数がある。
グノシー)パイを拡大すれば見る人が増えると思っているので...
産経)メディア名を意識される人もいると思うがあまり意識していないという結論が出ている。
チャンネルプラス経由で結構きている。キュレーションメディアのおかげで男7割、女3割がPCだけどSPは女性比率と年代が下がっている。特に20代の女性が増えたと思う。
ハフ)若者をいれていくにはビジュアルとコンテンツが強くなければいけない。コンテンツとしては創業者の思想どおり生活情報サイトっぽいものを強くしていきたい。
東洋)紙のほうが年齢は上。WEBは35~45歳がボリュームゾーン。ブランディングがなくなったのは昔に比べて記者の個性がなくなって新聞社によって違いが出なくなってきたからだと考えている。
#会場からQ コンテンツマッチが高まればオンラインのニュースがかわるのか?
藤村)世の中の広い情報と自分だけにマッチした濃い情報をサジェストすることは狙っている。俺に撮って重要な情報をどう伝えるのかが課題だけど。
グノシー)自分だけにマッチした濃い情報を探すのがかんたんになるとは思わない。
#会場からQ バイラルメディアをどう思っているのか?これからどうなると思っているのか?
グノシー)なんでバイラルメディアが出てきたのかというと多くの人がソーシャルメディアを使うようになったからだと思う。
コンテンツ側は検索を対象に作っていたがソーシャルメディアが出てきたのでそっちを意識した作り方になった。
コンテンツも重要だけどどうやって人を引きつけるのか?ということを投げかけられているものだと思っていてバイラルメディア自体は1つの解だと思う。
東洋)数年たったら普通のメディアも当たり前のように使っている技術だと思っていてこれからも伸びていく。
#ニュースメディアの未来は明るいのか?
山田)人々が知らなかったものが手に入るようになった。読者がテクノロジーによってコンテンツを消費できるようになったので、メディア側供給者側が提供仕切れていない部分があるのでまだ成長する。
産経)情報に対する欲求が消えることはない。人間でなくてはできない調査報道などの価値は高くなると思う。そういうコンテンツを作っていけるかがメディアの役割だと思う
ハフ)多少ビジネスが傾いていてもジャーナリズムをやりきるという熱情があるところが生き残る
グノシー)その人が求めている情報を届けたい。スマートニュースと一緒に大きな市場を作っていくという
藤村)テクノロジーが発展することによって今まで負荷がかかっていたものを軽減できることが未来の明るい部分だと思う。1つの解としてメディアの世界で多様性を生み出していくことが大事。
・パネルセッション2 / 動画革命進行中!表現の未来
→つまらなかった
クローズトーク KADOKAWA・dowangoの角川歴彦社長
私が考えるメディア論を語りだしました。
角川さんが考えるメディア論=メディア産業論であり、
メディア=コミュニティが必要。コミュニティ=共通の価値観を持っていること
メディアはコンテンツの流通があってこそ成り立つもので、
例えば雑誌のニーズがなくなったといわれるがそうではなく雑誌を届ける流通がIT技術によって変わったからだといっていて具体例としてドコモと連携したdマガジンは雑誌をスマホで読むものだけどほかのドコモメニューと比較してかなりの伸びを見せている。
流通をデジタルにあわせればビジネスとして成り立つ。ドワンゴと会社統合したのはアナログプラットフォームでありメーカー的なコンテンツ構築するkadokawaとデジタルプラットフォームでありCGM的なコンテンツ構築するドワンゴが組むことで新しいメディアが作れる。
第1弾はゲーム。ゲームの攻略動画をCGMのメディアをつくる。