「Samsung Gear Live」と「LG G WATCH」「Moto360」というAndroid Wear搭載のスマートウォッチとキックスターター発のcookooというスマートウォッチらを使ってみて思ったことを書き出します。
アーリーアダプター層はわかっていたと思う
2014年3月にAndroid Wear、9月にApple Watchというスマートウォッチの本命候補が発表された際に、スマートウォッチに最初に飛びつくであろうガジェット好きアーリーアダプター層はわかっていたことがあると思うんです。それは、米キックスターターで大成功したPebbleを代表とするたくさんのスマートウォッチは限界があるっていうのをわかっていたはずなんじゃないかと。
わかっていたこと1
FacebookやTwitterなどのSNSやメール、予定やTodoのリマインダーの通知機能(これらを売りにしていた)を必要としていないこと。
わかっていたこと2
ヘルスケア系機能はリストバンド型の単機能ウェアラブルデバイスのほうがよいということ。
結果: 誰が使うの?これ
Android Wear、Apple Watchが発表された際、ヘルスケア系やこれまでの通知する機能を前面に出してリリースされました。
この発表を見たアーリーアダプタ層は「誰が使うのこれ?」と思ったのではないでしょうか。
つまり、ガジェット好きはともかく日常を便利にしたり生活必需品になる感じではないから使わないんじゃないかなーっと。
スマートウォッチのこれから
スマートウォッチは、ランニングやスポーツをやる人向けのものと時計としての普段使いの二つの利用シーンで作られていくと勝手に思います。前者はよりリストバンド型に近い形になり後者がいわゆるスマートウォッチとして今後進化していくんじゃないかと勝手に予測してます。
私自身、2012年(たしかこの辺り)、キックスターターで成功したcookooという時計を購入したことがあります。ひかれたのはデザインです。当時、Pebbleなどたくさんのスマートウォッチがある中で一際デザイン重視で作られたと思われる見た目が良かったんです。でも、1ヶ月も使いませんでした。理由は当時のスマートウォッチは大きく重いため使わなくなったことです。通知機能はもちろんオフにしてました...(笑)
今のAndroid Wear は世界のデザイナーやデベロッパーが、自分で作成した文字盤をGoogle Play上にアップしています。私のように50000円以下の時計で満足してかつ時計の買い替えを年に何回もするような飽きっぽい人には、Android WearやApple Watchは好きな文字盤(ウォッチフェイス)にすることができるので向いていそうだなぁと。実際、デザイン性に優れるMoto360はすごく良かったです。早く国内で販売されるようになって欲しい。Moto360が国内販売されるタイミングで少しブームが来るのではないかと。
高級時計メーカーの参入も
安価なイメージのスマートウォッチですが、ルイヴィトンなどを展開するLVMHが自社グループの高級腕時計メーカーのタグホイヤーからスマートウォッチを9ヶ月後に出すという話もあります。どんなものでどのくらいの価格になるのでしょう。
ヘルスケアとかセンサーとかじゃなく本質は時計
スマートウォッチはスマホのかわりになるものではないし、ヘルスケアやセンサーを使った何かはスマートウォッチの本質でないと考えてます。時計が本質だとすれば、Google NowというキラーコンテンツがあるとかApple Payが使えるとかはどうでもよく、見た目やかっこいい(かわいい)文字盤(ウォッチフェイス)の種類があるかが大事になりそうです。既存の時計メーカーがここに特化して参入してくれば面白い気がします。と、勝手に思います。
スマートウォッチ市場は伸びる
矢野経済研究所によると、2015年の日本国内のみの市場規模がリスト型とスマートウォッチで約600万台、2017年には1000万台を超えると予測しています。
スマートグラスはやはりB向けから使われていくからなのか2017年でも100万台程度。しばらくインパクト大のプロダクトは出て来なそうなので、ここ3年はスマートウォッチ市場から目が離せない!というくらいの展開になってほしいですね。
ウォッチフェイスを作るクリエーターの方は一儲けできそうです。
とか、行きと帰りの電車で思ったことを車内でメモしてみました。