還暦おやじの洋楽日記

節電の夏は何処へいった?

今年の夏は暑い!3年前も暑かったけど、それを超えているね。
3年前は福島の原発事故が起きる前だが、昨年・一昨年に大騒ぎしていた電力不足は一体何処に行ってしまったのか。昨年まではマスメディアがこぞって各電力会社の電力予測量を報道していたのに今年はそのような話題は殆ど見かけない。そりゃ需要に対して供給が足りていれば電力不足は起きないだろうけど、そういう問題なのかね。

原発に対する政府の対応の問題は勿論あるけれど、ここで言いたいのはマスメディアの問題です。
とにかく、あれほど騒いでいたくせに今は一斉に口を拭っている、それが非常に気持ち悪い。今後のエネルギー問題をどう考えるのか、未だに収束しない原発事故と放射能のダダ漏れをどうするのか、といった問題は一過性じゃないだろ。政治家の失言の揚げ足を取って政局を面白おかしく報道しているような場合じゃないと思う。
原発が「出口のないトイレ」(廃棄物をどう処理するかの答えがないまま稼動させている状態)であることも、そんな政策を各国が何十年も進めていたことも驚きだが、それをきちんと問題提起するのがマスメディアの責務じゃないの。

最近、堤未果の「(株)貧困大国アメリカ」を読んだ。三部作の完結編ということで1作目・2作目は当時のブッシュ=共和党政権下のアメリカで医療保険や学資ローンといった社会保障制度上の問題で貧富の格差が広がっていくアメリカの実状を描いたものだったが、今回はオバマ=民主党政権下でも改善された訳でもなく、結局、二大政党のどちらだろうが多国籍企業に取り込まれて政策が決まっていくという救いのない内容だった。中でも遺伝子組換え作物によってアメリカの農業が多国籍企業に寡占化されてしまう状況はTPP交渉とも密接に関わることだ。韓国と米国とのFTA協定によって、その後韓国はどうなったのか。そういうことをマスメディアは報道してほしい。
「(株)貧困大国アメリカ」によると、アメリカのマスメディアは既に多国籍企業に買われて骨抜きになっているそうだが、日本も対岸の火事じゃないだろ。なんてことを考えると暗くなっちゃう暑い夏の日。

(かみ)
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