たまに夜下宿にいて退屈すると私はホビット館(正式名称がなんだったか分からないので、ホビット館にしておく。)に出かけたものだ。何しろ隣だから超気軽に行ける。でも、小さなお店だったなので、二、三人立ち読みしてるともういっぱいな感じだ。先客が数人いると、そっと戻ってきた。店の番頭ばあさんは、客が来ても「いらっしゃい」も言わない。チラッと見るだけだ。「どうせ立ち読みだけで買わないなんだろう」と、もしかしたら内心思っていたかもしれない😅。いや、多分思っていたと思う。(私が番頭さんなら、確実にそう思う。)。番頭ばあさんは、店内全体を見渡せる絶好の位置に座っていたので、どの場所で立ち読みしても、番頭ばあさん(長いので以後ババさんと略させていただきます。)のやや鋭い視線を感じます。互いに声をかけあう事はなく、でも、いつも互いに意識し合ってはいた気はします。数分ごとに、ババさんの様子をチラチラと伺い、ああ、もう今日はこれ以上は無理だな、と静かに退散する。どうも、と言う事もなく無言で店をあとにして、あげくに「別に盗むわけでもないんだからさあ、気を利かして店の奥に引っ込んでてくれたらいいのに、、。買うときゃこちらから声かけるんだから」など不満な気持ちを抱いたりして。今思うと相当身勝手な態度だったと思います、ババさん、すみませんでした( ´⚰︎` )。
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