朝のリレーで爽やかな朝を迎えたい

友達と好きな詩の話になった。
私は詩集とかは読まないのだけれど、小説とかにちょっと気になる詩があると書き留めておくし、雑誌だと切り抜いておく。
中学校の教科書で出会って以来、この詩は忘れられなくて、時々思い出している。

「朝のリレー」谷川俊太郎

カムチャツカの若者が　きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は　朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が　ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は　柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

数年前にインスタントコーヒーのＣＭに使われた時は、大好きな詩だったから、ＣＭが放送されるのが待ち遠しくて、「目覚めの一杯にまさにふさわしい！」と興奮した覚えがあります

明日の朝は、この詩のように少し爽やかに一日をスタートさせたいものです。


これは、仙台市泉区の夕日。
写真では小さいけど、燃えるような大きな夕日でした。