s*mile!

徒然なるささやかな日常

一期一会、イタリア・東京。

2007-03-15 13:08:34 | travel
従姉妹の結婚相手がイタリア人で、
そのご両親がイタリアからやってくるというので
一家総出というか一族総出で歓迎会を、
というわけで、従姉妹家族の住む
東京は渋谷区へ行って来ましたー!

早朝5時に両親、妹夫婦と共に車に乗り込んで出発。
道中はアニソンかかりーの、懐メロかかりーの、
うたいーの盛り上がりーのトツギーノ。
それはそれは騒々しい車内でございました。
途中、天候も手伝って、
富士山が綺麗に見えたので
SAで休憩しがてら写真を撮ったり、
スタバでコーヒー飲んで和んだり…。
ていうか!今SAにスタバってデフォ?
東名高速の何ヶ所かに入っててビックリ!

最初に新宿駅前の病院に
伯父が入院しているのでお見舞いに。
新宿サザンテラスは目の前…
KKDが目の前にあるというのに
時間の関係上、店舗を見る事すら叶いませんでした。
行列っぷりを見ておきたかったなぁ~。

新宿に後ろ髪引かれながら五反田へ。
宿泊先の駐車場に車を置いてから従姉妹宅へ行く為。
駅近で駐車場も広いゆうぽうと(*音出ます)に宿泊。
チェックインは後回しにして、
タクシーを捕まえて二台に分乗して従姉妹宅へ。

実母は一度従姉妹夫(N氏)には会っているけれど
それ以外の人間は誰一人会ったことがない。
その上に従姉妹に会うのは10年以上振り。
で、まったくの初対面な夫と義弟。
ちなみに誰一人として日本語以外話せません。
車内で「指さし会話帳・イタリア語」というのを
サクっと回し読みしただけです。

ふ、ふあーん!!
不安すぎて、お腹痛い。

それでも従姉妹宅の玄関は音もなく開き、
イタリア人との異文化コミュニケーション開始!
叔母が出迎えてくれたのでまずは日本語発進。
で、油断した所にN氏が登場。
鼻高い!背も高い!!
つーかなんでスーツなの!?

超笑顔で実母と抱き合って
「Buon giorno!」
とかイタリア語で挨拶しあってるー!!
その笑顔のままこっちキタ━━(゜∀゜;≡;゜∀゜)━━!!

「こっ、こんにちはっ!」

動揺しすぎて日本語で挨拶した妻を
みんな笑うがいいよ!!(つд;)
リビングに通されるとイタリアのご両親が登場。
ここでもまた実母だけ笑顔で
「Buon giorno!」
とかイタリア語で挨拶。
その上、妻と妹を指さして何やら姉妹である事、
どっちが姉でどっちが妹か、
夫と義弟の紹介まで片言だけどイタリア語で伝えている。
(N氏は英語とイタリア語を話し、ご両親はイタリア語のみ)

かーさん、スゴイやん!!(一同騒然)

こちとら自己紹介もまともに出来ず
特に父は自分が従姉妹の伯父で、
従姉妹父の弟だと英語ですら伝えられず
N氏は始終こんな顔でした→(´・ω・`)?
(ついでに父はこんなでした→(゜ロ゜;))((;゜ロ゜) )
…伯父と弟くらいの単語は解るので通訳しました。
(he is her uncle. he is the young brother~her father.)
合ってるか知りませんけど通じました(;´Д`A
~のとこは何て言えばいいのか分かんなかったので
身振り手振りでフォローした。頑張った!
完全にカタカナ発音だったにも関わらず、
N氏はキチンと理解してくれたんですが、
私が英語を話したのでなんかすんげー食い付いてきて

「もしかして君、英語話せるの!?(・∀・)」

とめっちゃ笑顔で英語で聞かれたんですが
速攻「No!just a litte bit!!」て言った。
N氏またもや(´・ω・`)ショボーン。

その後しばらくは大人組(叔母と従兄弟で所々通訳しつつ)
子供組で別々に話をしていたんだけど
ほれもっと近こう寄れ的空気から逃れられず
同じテーブルに付く事に。
面子は、N氏、N氏父、父、夫、妹夫婦、妻。


もう無理とか言っていられない状況。
すぐさま母から会話帳をぶんどり
必死にページをめくってネタを探す妹と妻。
実はすんごいテンパってまして、
正直何を話したのか詳細は覚えてません!

仏像の話と夫の自転車の話と
近江牛の話をしたのは覚えてますが、
あとは一切覚えてません(`・ω・´)
すんげー必死だったのは覚えてる。
きっと脳味噌フル回転だったに違いない。

N氏の根気強い忍耐と、
N氏父の広い御心に助けられ、
なんとか話は通じたようでしたが、
N氏父とN氏がイタリア語で何か言い出した時は
さすがに日本人軍団凍ったね。
慌てて従姉妹に通訳を頼んだら暫く会話に聞き入り
私ら姉妹を見据えてきっぱり言い切った。

「なにか立て込んだ話みたい」

お前理解してねーだろ!!(笑)
従姉妹も勉強中なのでしょうがない。
立て込んだ話だったらしょうがないよね!

そういえば、N氏父との会話の最中、
N氏父が私に向かって

「bella」

と仰って、聞きなじみのある単語だったので
(ディズニーシーで(笑))
素直にお礼を言ったんですが、
他の人は全然解らなかったようで
皆が「なんて言ったの?」と聞くので

「君は美しいですね、って褒めてくれた」

と言ったら、夫と妹がN氏父に向かって

「NO!No bella!!No!!」

と本日最大級の必死さでアピール。
それを聞いたN氏父(´・ω・`)ショボーン。
イタリアから来てくれた人落ち込ませてどうする!
社交辞令なんだから
妻が褒められたんだからお礼くらい言えよ、夫!
慌ててジャパニーズジョークだからっ!!
ってN氏に訴えた(イタリア語解んなかったから)。

会話の最後にN氏父に、皆の名前を聞かれたので
メモ帳に一人ずつローマ字表記で名前を書いて
(N氏父ローマ字は読めるらしい)
混同しないように一人紹介するごとに
前に紹介した名前を横線で消してたんだけど
別れ際にN氏父がその紙を出してきて

「Memoria」(思い出)

って大事そうに胸ポケットにしまってくれたのに
うっかり感激して泣きそうになった。
ハグしてお別れしましたが、
全然会話らしい会話なんてしてないし
ましてイタリア語なんてお礼とお別れくらいで
あとは片言英語か日本語だったのに、
根気よく話聞いてくれて、
走り書きのメモを思い出なんて…泣ける。

ああ、書き忘れてましたが、
出されたお料理はN氏母の手作りピザと
サラダにドルチェ、シャンパンとワインと
イタリアーンでめりゃウマでした。
ピザは生地から手作りで、モチふわ。
N氏母に美味しく作るコツを聞いたら

「Passione,cuore」(情熱と心)

と答えてくれました。
食べて貰う人の事考えないと
料理は美味しくなりませんよね!!



とにもかくにも
なんとか異文化コミュニケーションしてきました。

「えらい必死だったなぁ」

とは父の弁ですが、
今度いつ逢えるか分からない人を相手にしてるんだから
そら、必死にもなるっちゅーの。
しかも言葉が通じないんだから、
それこそ料理じゃないけど
「Passione,cuore」ですよ。



今回の旅で学んだことは


英語くらい話せないと
異文化コミュニケーションは無理。





旅の指さし会話帳イタリア
情報センター出版局

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