高齢者をしばりつけるな

2022年11月03日 22時55分04秒 | 意見・物申す
まずこういう裁判がありました

県立西宮病院で認知症患者が転倒、重い障害「転倒の恐れ予見できた」 県に532万円支払い命令 神戸地裁 | 総合 | 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202211/0015773009.shtml
兵庫県立西宮病院で2016年、認知症患者の男性=当時(87)=が廊下で転倒して重い障害を負ったのは、看護師が転倒を防ぐ対応を怠ったためとして、男性の家族が兵庫県に約2575万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、神戸地裁であった。高松宏之裁判長は「転倒する恐れが高いことは予見できた」などとして、約532万円の支払いを命じた。

これに対し2ちゃんねる創設者で実業家の西村博之(ひろゆき)が
こう呟きました。


「認知症患者は、ベッドに縛り付けて動けなくするのが正解ということですね」

影響力のある人がこういった発言をするのは凄いと思うし
よく言ってくれたと思います。
もちろん入院患者がベットから落ちるなどの転倒は避けるべきものですが
完全に転倒を防ぐのは100%不可能です。

人員的な問題もありますが、それは患者さんの自由度をあげる為です。

認知症患者を担当していると抑制されている姿をよく見かけます。

仕事がら私は見慣れてしまっていますが、よくよく考えてください。
一人の人間が縛られて自由を奪われているのです。
私は学生実習などで学生と病棟に行くときは
「この光景を当たり前と思わないで」と言っています。

医療上やむを得ないといっても患者にとっては苦痛でしかありません。
私が患者さんのところに行くと抑制を外してとか
ミトン(上の写真の手袋)を外してくれと頻繁に言われます。
でも外してしまうとベットから落ちたり、点滴の管を抜いたり、
オムツを脱いだりなどしてしまいます。

一般的に“抑制”と言われていますが、うちの職場でも以下を順守して行われています。

患者をしばりつけるのは“あくまでも医療上、仕方がない行為”ということです。

ですがこうやって抑制されてしまうと
患者にとっても苦痛だし、何よりも認知症がどんどん進んでしまいます。
そういうワケで看護師などは日々、患者の自由度をいかにして高めるか
抑制を外してあげるかに悩まされています。
自由度をあげる=転倒のリスクが高まるからです。

けど縛り付けられている時は物凄く暴言を吐いていた人が
抑制が外れて自由度があがった途端に穏やかになった人を私は何人も見ています。
西宮病院の患者がどういう状況たったのかはわかりませんが、
看護師は患者の自由度を確保する為に、抑制とかも控えていたのかな?
って思っています。

むしろ入院する以上、転倒リスクはあって当たり前。
特にリハビリの病院なんかはどんどん動かなければいけないので
転倒なども許容してくれる世の中にならないかな?って思っています。

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