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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「アルバート氏の人生」

2013-02-28 20:26:51 | 映画
昨年度アカデミー賞に絡んできた作品。
グレン・クローズはこれで主演女優賞にノミネートされた。

生まれたときから恵まれず、
14歳でとんでもない不幸に見舞われたアルバート。
女性であることを捨て、
生きるために男性になった。

これほどまでにせつない物語があるだろうか・・・と思うほどせつない。
物事はせつなすぎると、少し滑稽味を帯びる。
「酷過ぎて、笑うしかない」
そんな状況になってしまうことがある。

アルバートの男装や、
その生まじめ過ぎる性格におかしさを覚えてしまう。
おそらく14歳の“事件”以来、誰かと恋に落ちることもなく生きてきた彼(彼女)には
結婚や恋愛がどんなものかわかっていないのだ。
男女間でも同性愛でも、恋愛という感情を持たない彼女は
たしかにヘレンを愛していたのだろうけど、その愛はあまりにも幼い。
ただただ一緒にいる人が欲しかっただけなのだ。
彼女が思う家庭や安らぎというものは、
それを全く知りえない彼女が想像しただけのものだった。

グレン・クローズはもちろんのこと
ジャネット・マクティアの演技が素晴らしかった。

良い映画だったけど
どうも気持ちが落ちてしまった。
今日見てはいけない映画だったかも。
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