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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「しあわせの雨傘」

2012-01-13 10:42:32 | 映画
どうしても「シェルブールの雨傘」を想像させるタイトル。
それが狙いなんだけど
シェルブールで堅い道を選んだヒロインの後日談ととっても違和感ないかな。

70年代のフランスが
こんなに男尊女卑だったっていうのも面白い。
そんな中にあっても
専業主婦(いわゆる主婦業すらしない、“奥様”)のスザンヌは
とくに“ポティッシュ”(飾り壺)とバカにされる存在。
でも彼女のような立場、
つまり、深窓のご令嬢として生まれ、
日常の煩わしさには一切関係なく暮らすというのは
本当に選ばれた人しかできないのだから
周りは実は彼女に対して心底コンプレックスを感じている気がする。
ポティッシュと嘲笑するのは、その裏返しなのでは?

人間描写に見ごたえがある。
そして
現在落ち込んでしまっている社会の八方ふさがりを打開するヒントがあふれている作品。

意外な人が意外な行動に出る。

それこそが
このドンヅマリの社会をなんとかするために一番必要なことだと教えてくれる。

そう。
皆さん、勇気を持って立ち上がろう!
っていう映画なのだ。

カトリーヌ・ドヌーブのオーラがすごすぎて
ジェラール・ドパルデューなんかも出ているものの、
印象に残るのはこのドヌーブの素晴らしいジャージ姿だ。
決してジューシー・クチュールなんかではなく、中学生の体操着、っていうところが素敵。

年齢不詳のお化け的な美女ではなく
年齢相応の美しさを備えているところが素晴らしい。

貞淑でお飾りの妻と思っていたのに・・っていう展開もキツくて、
さすがのエスプリなのだ。

しあわせの雨傘 - goo 映画
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