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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『LOVERS』の中の恋愛について切なく思う・・・

2004-09-01 15:02:30 | 映画/旧ブログ 引越中
激しくネタバレています。

観た直後に全体の感想を書きましたが、
主人公達の恋愛について思ったことを・・・。

シャオメイはどこからジンに惹かれていたのでしょう。
最初牡丹坊で 「だってここは遊郭だろう?」 と襲われた時は
あとから来たリウにその姿を見られるのが嫌だったはずです。
でも、牢獄からジンが助け出してくれた後は?
あれはジンが自分の気持ちからした事ではなく、
謀だったと当然知っていたはずだから、
あの時も違うでしょう。
朝廷からの刺客達に本気で襲われた後でしょうか?
ま、理屈ならそうでしょう。

でも実は心の奥底で牡丹坊で初めて会った時から
ジンを憎からず思ったと思うのです。
その人のためなら死んでもいいと思う程愛する相手とは
初めて会った時からそんな予感があるものでは?

ひたすら「3年も待ったのに・・」というリウですが、
3年待たれようが10年だろうが
たいていの女なら絶対的にジンの魅力には1日で負けてしまう。

リウを好きでいればずっと楽に生きられるし、
誰もが納得する恋愛です。
リウなら安心して戦いの中でも生きていけるのです。
でもリウには予測外の行動はありません。
生真面目で信念に忠実に生きているリウは
そんな事言ってはなんですが、
女にとって麻薬的な魅力が欠けています。

ジンはずるくていい加減で軽薄なイメージです。
腕力はあるけど、どこに信念をもっているのか
ただ出世欲の為だけに生きてるのでは?と思わせる男です。
でも、そんな男ですが愛する女のためなら
自分の信念を曲げる事もしてしまいそうですし、
リウと反対で何をするか判らない。
まず自分ありきの恋愛感を持っているリウと違い、
女が自分を裏切ったとしても
決してその女を殺すような真似はしません。

シャオメイがリウと二人だけで再会したとき、
始めはリウの調子に合わせていたのに、
キスされそうになって躊躇い、
リウに見抜かれるシーン。
リウへの罪の意識のみがシャオメイを微笑ませていたのです。
リウの事も好きというのではなく、
罪悪感のみが支配していたとしたら
リウもあまりにも可哀相でした。

権力も安定も全部持っている男にしておけばいいのに、
バイクに乗ったギター弾きに走ってしまう・・・
ここでもそんな女性心理が見えます。
何か予想外の素敵な出来事を予感させるのです。

金城武はその映画のほとんどが主演のようです。
今まであまり気にしていませんでしたが
今回ファンになったので、
是非観てみたいと思います。

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