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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

トロイ・・・あの映画がどうしてもかぶります。

2004-05-28 14:32:16 | 映画/旧ブログ 引越中
そういえばブラッドピットの映画をきちんと観たのは初めてかも。
『セブン』はなかなかだったけど、
その後覚えているのは『オーシャンズ11』や、カメオ出演の『コンフェッション』位。
ジョージクルーニィの子分みたいな感じにとらえてました。
もとはと言えば、彼はJAMES DEANの再来みたいな言われ方をしていて、
JIMMYの後にも先にもJIMMY無し、と思っている私には抵抗がありましたの。
今回もオーランドブルームの為に映画館に行ったのです。
と、今まで比較的ブラピ無視、だった言い訳はこれ位に。

これ以降、かなりネタバレています。

ギリシャ神話にはこだわっている私にとって、
「パリスが10歳の時???」とか、「カサンドラは???」
なんて言いたい事はたくさんあります。
パリスは生まれた時予言で“この子は将来トロイの国を滅亡させるでしょう”と言われ、
殺される所をこっそり羊飼いに渡され、大人になるまで育てられたはず。
ヘクトルとパリスには“カッサンドラ”と言う妹がいて、
彼女は昔アポロンに言い寄られた時予言する力と引き換えにアポロンの申し出を受けると約束したにもかかわらず、
予言の力を得た瞬間、アポロンを愛して不幸になる自分を予言し、アポロンとの約束を反古にする。
怒ったアポロンは一度与えたものは取り消せないけど、カッサンドラに
「正しい予言はするが誰もそれを聞かない」という呪文をかける。
(この辺の件は大好きなパートなんです。)
そんなエピソードはどっちでもいいんですね。
ただ、聡明なプリアモス王が、息子二人のもっともな意見を全然聞かないってあたり、
正しい予言をしている娘の言う事を聞かなかったということと重なります。

パリスは物語でもあんな描かれ方ですが、本当にヘタっていましたね。
でも、ヘタってても生きてて欲しい、というヘレンの言葉には胸打たれました。
男達はいつも女にとってはどうでも良い事で命を落としがちだから。
オーランドブルームなのに・・・レゴラスなのに・・・
っていうシーンだらけですが、
アキレスを結局やっつけちゃうのはレゴラスの弓、じゃなくてパリスの弓なのか・・。
そうです、オーランドブルームにはいつも弓を曳いていて欲しいもの。
決してモヒカン頭などにせず、銀髪のロングヘアじゃなきゃ。
大スペクタクルシーンはついつい『LOTR』と比べちゃうし、
ヘクトルはアラゴルンとダブっちゃうしで、
全然ピータージャクソン監督のマジックから解き放たれてない自分を自覚しました。
ただ、『LOTR』は敵と味方がハッキリしてるし、
しかも敵は思いっきり人間じゃない風貌のオーク達だし、
心からアラゴルンたちを応援できたのですが、
ギリシャ対トロイの戦いは人間同士の殺し合い。
しかも、それぞれのドラマを見させられているわけですから、
ギリシャが勝ったにしろ、後味の悪い戦争シーンでした。
ただ、ローマの祖となる【アイネイアス】が少し登場したのが救いでしたけど。
(あの後、オデッセウスもアイネイアスもものすごく苦労するんですね。)
仇討ち、仇討ちの連続でいつになったら終わるの?
というのがテーマだったようですが、まさに今の時代に問われる事ですね。

キャストについて、
アンドロマケとヘレンが似てませんでした?
できたらアンドロマケとヘレンは全然違うタイプの美人にして欲しかったです。
『嘆きのアンドロマケ』は知的で地に足の着いた美人、
『スパルタのヘレン』はガラスのような美人に。
アンドロマケ役の女優さんはピッタリでしたが、
ヘレンはもうちょっと違う方の方が・・・。
アンドロマケがいなければ、ヘレンはあの方で良いかもしれませんが・・。

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