★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『ブラッド・ダイヤモンド』 ・・・ せこい人間の欲望が。

2007-04-10 15:47:12 | 映画
捕食動物の中には、
例えば群で狩りをしているときに、
1つの個体が傷ついたりすると、
そこに他の個体が襲い掛かって
自分と同じ仲間も餌食にしたりする場合があります。
前に恐竜についての本を読んだ時もそんな場面がありました。
虫の世界なんかでは、
共食いなんていうのはしょっちゅう。

なんて、下等な。
そんな事を思いました。
当然、人間はそんなことはしない。
当時のシウの常識はそんなだったのです。

でも、人間もしています。
共食い。

人間の戦い、殺し合いには理由がある、
そんな意見があるかもしれませんが、
では、その理由とはいったい何?

人間以外の自然界の共食いは
“生きる為”という単純な理由があります。
やらなきゃ、やられる。
人間にはそんなことが無いのに、
金や権力の為に人殺しをするのです。
それもやむを得ず、ではなくて、
人間が作り出した、何故必要か説明も出来ないものの為に。

立派な人達もいます。
彼らは人殺しはしません。
人殺しを責めたりもします。
でも、間接的に人殺しをしていたとしても
そのことは知りません。

以下、ネタバレあるかも。


すごく悲しい映画でした。
目を覆いたくなるシーンがたくさんあります。
人殺しのシーンはもちろん凄惨です。
でももっとも辛いのは
子どもたちが洗脳され、武器を持たされること。
彼らは子どもとして大事にされるべきなのに、
機関銃の銃身の延長にしか過ぎないのです。

シウのあまり好きではない、“永遠のガキ”ディカプリオが
初めて格好良く見えてしまいました。
アーチャーにもディアと同じような過去があり、
家族の悲劇の後、
兵士として育てられたのだという事実も悲しかったです。
9歳までの家族に愛されていたであろう暮らしが
アーチャーに心を取り戻させたのだとすれば、
紛争ダイヤモンドで金儲けをする人々も
もしかすると心を取り戻すチャンスが訪れるのでしょうか。

============

ダイヤモンドは好きです。
ダイヤを嫌いな人なんているでしょうか?

でも、もうだいぶ前からの文明人の習慣、
【給料の3ヶ月分】というのはどうなのかな~~と思っていました。
それは、
給料の3か月分て、せこくない?っていう理由から。
自分の気持ちをどう表したら良いか分からない男と、
世間のマニュアル通りじゃないと愛されている実感の持てない女の
そこいらにつけ込んだ宝石メーカの策略なのに
踊らされているなんて。
大会社にナメられた小市民的感情は捨て、
誇りを持って生きましょう。

ブラッド・ダイヤモンド

じゃすみんさん
Comments (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『不都合な真実』・・・爆弾... | TOP | 寒いし。 »
最新の画像もっと見る

10 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
無視できない (たまやん)
2007-04-10 22:25:28
コメントありがとうございました。

ほんとに観ていて辛い映画でした。

「不都合な真実」もそうでしたが、世の中で起こっている
無視できない事実を伝えてくれる人がいるのは幸せな事で、
それが映画ならば、多くの人々の心を変えられるのかなとふと思いました。
返信する
TB有難うございます (yes90125)
2007-04-10 22:58:17
遊びに来ました。
感想を読ませて戴いたのですが、ちょっと視点が似てるかもしれませんね。

あと、「不都合な真実」は私も観ましたが、やはり
出来るだけ多くの人に見て欲しいですね。

ちょっとシリアスなものばかりになってしまうのですが、
ドキュメンタリーとして「ダーウィンの悪夢」という映画が
アフリカの惨状を描いた凄まじいモノでした。
もう少し柔らかいものとしては「ホワイト・プラネット」が
温暖化によって消えてしまうかもしれない北極の生物を描いていて、
これまた考えさせられます。

・・・重いな、、、

あ、ビンゴボンゴ(黄色)がファイヴ・ミニに似ているというのは賛成です(笑)

赤い方はなんだかシンナーか除光液の匂いがします。
返信する
たまやんさん (シウ)
2007-04-10 23:36:44
コメントありがとうございます。

>>無視できない事実を伝えてくれる人がいるのは幸せな事

その通りですね。
こういう映画を見る都度に
自分の無知さを思い知るのですが
無知さを知る、という機会が与えられるだけ
幸せだと思います。
映画という娯楽の手段で
こうした大事なメッセージを伝えるというのは
良いことだと思います。
返信する
yes90125さん (シウ)
2007-04-10 23:38:38
コメントありがとうございます。

ダーウィンの悪夢は
これからシウの住む方でも公開になります。
予告を先日初めて見たのですが、
予告だけでも緊張してしまう映像でした。
絶対に見たいと思っています。

ビンゴボンゴの赤い方は試していません。
察するに、危険な味わいなのですね。
返信する
TB&コメントありがとうございました (こでまり)
2007-04-11 09:22:13
こんにちは!
かなりショッキングでした。
遠くに離れているから、自分とは関係ない、という事ではないことにです。
最近、地球規模でいろいろと考えさせられる映画が多いですが、
これもそのひとつですよね。
返信する
観てきたよ。 (じゃすみん)
2007-04-11 18:00:12
今日、観てきたよ。壮絶だったけど この映画を機にブラッドダイヤモンド基金なるものができたとか。
今もまだ あーいう状況下にいる人たちがいることを心に覚えておかないとね・・・。

あら?シウちゃん、ディカプリオ苦手だったの?知らなかったわ。
返信する
こでまりさん (シウ)
2007-04-11 23:33:22
本当に、ショッキングでしたね。
遠くとはいえ、
地球は意外と小さく、
地球上のことは全て影響しているんだなと思いました。
紛争ダイヤを消費している人は
日本にも沢山いるのですものね。
心しなければいけないですね。
返信する
じゃすみんさん (シウ)
2007-04-11 23:34:51
ディカプリオって
ちょいデブで、なんだかいつまでも悪ガキみたいな風貌って思ってしまうんです。
考えてみれば、結構良い役をやっているのに。
だいたいタイタニックを見ていないんです。
完璧に食わず嫌いです。
返信する
ジャイモン・フンスーが (sally)
2007-04-12 01:37:50
メチャメチャ良かったですよね?
銃を持つディアに話しかけるシーン、息が詰まりました。
そのシーンの為だけであっても、私は試写会で見たのですが、当たったことに感謝しました。

私もプリオちゃんは好みじゃないのですが、相変わらず「いい役もらってんじゃーん!」と思いました。
ジェニファーコネリーはもともと好きなんだけど、また惚れ直しました。
返信する
sallyさん (シウ)
2007-04-13 19:42:50
あのシーンは良かったです。
洗脳された少年を演じたあの子役も素晴らしいですし、
父親と息子だからこそ
何があっても乗り越えられるし、信頼できるっていうのが伝わりました。
ジェニファーコネリーも不思議な女優さんですよね。
いつも役にツイてる気がします。
返信する

post a comment

Recent Entries | 映画