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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「ラーメンより大切なもの」

2013-07-20 10:23:53 | 映画
シウは東池袋の、“本家”大勝軒にも、
そのほかの“大勝軒”系の店にも行ったことがない。

並ぶほど美味しいラーメンっていうのに興味はあるし
つけ麺がラーメンよりも好きなので食べてみたかったなという気はするけど。

ただ、映画で見るに
あまり美味しそうでもないんだよね。

そんなことを言うのは
あの大勝軒に2時間も3時間も人を並ぼうという気にさせるのは
決して“味”だけではないということがわかるから。
というか、
“味”だけではどんな味だって、
人は2時間も3時間も並ばないだろう。


山岸という人の人柄。
人が彼にひきつけられるのはそれしかない。

“山岸の店の常連”
そんな肩書きを人は捨てられないのかもしれない。
あの優しい笑顔とつながっていたいとおもうのだろう。

来る者拒まずの山岸のもとには
常に何人かの弟子がいる。
彼らは行き詰まったラーメン店の店主、ラーメン店を開こうと思うもの、
はたまたラーメンの味に興味があるだけのもの、
そんな人々。
彼らは何週間かから、何カ月間か、山岸の店で修業をして
(単に集団生活して見学してるだけみたいな人もいたけど)
“大勝軒”の名をもらって商売する。
山岸は実に気前よく、大勝軒の名を与える。
無償で。

大勝軒の名で年商5億、という経営者もいる。
店を閉めた山岸は今、
その成功した弟子の援助で本家大勝軒の跡地に建った、52階建てのマンションに住む。

52歳で亡くなった最愛の妻。
52階建てというそのマンションは、山岸にとって妻の生まれ変わりのようだという。


黒いTシャツに、長い前掛け、白いタオル、
という、いつの間にかラーメン屋の制服のようになったスタイルの元祖はこの人か?

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