ハマる・・買う、買う、・・・そしてまた買う

シウが学生時代にバイトしていた会社の社長。
（６０代男子）
今も仕事関係でつながりがあるので
たまに電話で話したりする間柄。

ここ何ヶ月か話す機会がなかったのに
昨日久しぶりに電話すると社長が替わった。

で、仕事の話もそこそこに、

「ね、ね、シウちゃんって、韓流ドラマのＤＶＤはどれくらい持っているの？」

始まった・・・
最近彼が韓流ドラマのＤＶＤを買いあさっているというのは有名な話。
ＢＳ２で初めて『冬ソナ』が放映された時、
２人でよく『冬ソナ』の話をしたものだが、

【彼はなんと、（図々しくも）自分をチュンサンに見立てていたのだ！！】

当時の彼は、
「僕ってコートの前ボタン閉めないじゃん？
　チュンサンもいつも閉めてないよね。
　僕とチュンサンて似てるかも（それだけでか！？）
　この間、雪が急に降ってきた時、
　頭に雪がかかって、
　チュンサンだと髪の毛に積もるのに、
　僕は地肌だからすぐに溶けて顔にダラダラしちゃうんだよね～」
と、自分のちょっと薄めの髪を嘆いたりしていました。

あきらかに他の星の人だ。

そんな社長はとてもお金持ち。

シウも東京に居た頃は
しょっちゅうゴージャスなものをご馳走になりました。
競馬に連れて行ってもらうと
「これで遊びなさい。」
なんて言って、諭吉氏を数枚くれたりするし、
本当にお世話になったもの。
（周囲には愛人の一人、なんていわれたけど、そういうのは全然なかったよ）

年に何度も海外に行く社長は話題も豊富で
話をするとその博学さと記憶力の素晴らしさに皆感嘆したり。

その社長が何のハズミか韓流にハマったのです。

団塊の世代にとって
若い頃の男女の付き合いは、今みたいに派手じゃなくて、
キスするのも、それこそ手を繋ぐのももどかしかったし、
そういう世界が韓流のドラマそのもの、
だから、あの世代にとって韓流は素敵なんだ
って聞いたことがあります。
確かにそうなのでしょうね。

でも・・・社長に限っては
そこらじゅうに彼女がいて、
とっかえひっかえその彼女たちと海外旅行に行くような暮らし。
とても純愛とは程遠い。（気がする）
今までの人生
キスしたい女子とは絶対キスしただろうし、
寝たいと思った女子とは絶対に寝てきてると思う。
自分の知らない世界への憧れなんだろうか・・・

ま、そんなことは良いとして、
財力にモノを言わせる社長氏、
シウのようにレンタルで、しかも新作じゃなくなってから・・
なんて、セコい事は言わない。
ＤＶＤを買っては見まくり、
見終われば新しいセットを買っているとのこと。
彼の家には既に韓流の部屋が出来ていて、
もう何百万も使ったとか。
それでも社長氏、
「昔カジノや他の博打で使った金を思えば、
　本当にボク、金使わなくなったよな～～。」
その頃に比べれば、本当に安上がりな趣味を見つけたと思っているみたい。

韓流といえば女子のもの、というイメージではあるが、
去ったのかと思いきや、意外と芯ガラ強い韓流ブームを、
真に支えるのはこうしたオジサマ達なのかもしれない。

ところでシウが
「もう見ないＤＶＤセットがあったら、
シウがオークションとかで売ってあげますよ。」
と言ったところ、
あんた、何言っちゃってんの？？
っていう雰囲気で
「コレクションだもの、絶対売らないよ！！！」
とあきれた口調で言い放っていました。
でも続けて彼曰く、
「本当のコレクターは２セットずつ買って、
　１つは開封しないでとって置くんだよね。
　ボクはまだまだだよな～」

お世話になったけど、ごめん。

アホか？