どこまでもヤサぐれるシウ

仕事が忙しすぎる。

このご時世、仕事が忙しいのを喜ぶべきだけど

誰かが稼いだ金を贅沢に使うだけの人がいるのに
なぜ、それがシウではないのか？

貧乏くじを引いちゃったな～と思うこの頃。


同業者がまた破産。

きっとそこの奥さんだって、
シウ以上に頑張って働いていたと思うけど
無情なことに倒産しちゃったりするんだよね。

ということで、
忙しいのはありがたいことだと思わなきゃ。

ふん。

ここからはビッチ発言するので
シウのことを心のきれいな人だと思っている方（いない？）は読まないでください。


家業に精を出すシウたち夫婦。
お盆なのでシウ夫の親戚がやってくる。

（仕事忙しいのにさ！）

昼を出したりしなきゃなんない。


とくにシウが嫌いな“夫の親戚”のＹは、まず、下品。
見た目が男好きしそうな“美人”風なのもきらい。
男と見るや、どんなのにもシナを作るタイプだ。
そしてたいして親しくもないのに
年に１回会うか会わないかのシウに対して、
何十年来かの大親友に会ったかのように接してくる。
見た目が美人風だけど、中身は完璧な“オバチャン”なのだ。


ところでＹはろくな教養もないくせに
美人風の容姿で捕まえた結婚相手は、Ｙにしてはホームラン。

だいたい男っていうのは、本質を見抜けない。
ま、一生見抜けずにいれば、幸せだろうけど。
たまに女が本性を隠しているのに飽きてむき出したりすると男も気付くけどね。
ただ、考えてみれば一生本性を隠しているのなら
それはそれで良い奥さんなのか。

そしてＹはアホなくせに
結婚相手のＤＮＡが良かったのか
生んだ娘二人がまたまたヒットなのだ。

母の美人風の容姿を受け継ぎ、美人風姉妹。

（さっきから美人“風”ってつけているのは、シウの妬みお化粧が成果を上げているからだ）

そして父のＤＮＡを受け継いだのか、勉強もそこそこできる。
私学だけど二人とも薬学の方に進んでいるのだ。

ということで前途洋洋。

キーッ！！！！


もちろん、あの二人は
薬学の道を究めようなどとは思っちゃいないだろう。

医者と結婚する！
そんな気がマンマンなんだよね。

男と見れば“シナを作る”のも母親譲りだ。

美人風の女に弱いシウ夫ですら、
あの娘たちって、ちょっとデレっとしてるよね。と言っている。

しかし、今２０歳そこそこの腕なので、見抜かれているけど
あと５年もすれば“デレッ”の腕にも一層磨きがかかろうというもの。
立派にどこかの世間知らずを籠絡できることと信じる。

なんか、むかつく。

シウの子供たちが３人とも世間一般のルートから外れているから、余計にだ。


そういえば、可哀相なシウの子供たち。

そんな下地は無いから、
美人風の容姿なんて、受け継ぎようもなく、
エリートの道を歩む力も、誰からも受け継ぎようもなく、
この先どうやっていくのかな～。

お盆で帰宅したご先祖様方に、
一応やつらの将来をお願いをしてみるシウ。

効き目あるのか？

お盆のお花、ケチっちゃったし・・・。


なんていうストレスをためてしまって、
それがシウ夫のせい（？！）なのに怒り狂ったシウ。

夫に仕事で使うからジャケットを買え！買ってくださいと言い、
夫のカードで、こっそりワンピースとカーディガンとシャツも注文しちゃった。
全部合わせた金額をジャケット１着のお値段だと言い放ったよ。

物の値段など知らないシウ夫って、素敵。

シウもまだ、本性を夫に見せていない、
我ながら良い奥さんというものだ。