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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『しあわせの隠れ場所』

2010-05-25 22:13:21 | 映画
サンドラ・ブロックがオスカーを受賞するシーンを見て以来、
ずっと楽しみにしてた作品。

あの時のサンドラはこの作品にたいし
並々ならぬ強い思い入れがあることを全身で伝えていたよね。


NFLなんて全く縁の無いシウは
マイケル・オアー選手のことも全然知らなかった。
今日映画館で、
エンドクレジットに出てきた実際のマイケル・オアーを初めてみたのだけど
すごく立派で大人の顔。
劇中彼が小論文で取り上げていた
死の谷の行進をする600名の兵士のように
誇りに満ちた顔で
とても寒空の下をふるえながらトボトボと歩いていた少年とは遠い。

リー・アンや家族がマイケルにしたことの大きさを
感じられる映像だった。

涙腺のゆるいシウは
最初っからずっと泣きっぱなし。

だって、体の大きな男の子が
寒さに震えながら歩いている場面。
強そうな人が弱い部分を見せているのは
すごく可哀想。
あれを見たら誰だって
「うちに来なさい。」
って言いたくなってしまうだろう。
でも本当にそれを言うというのは
ものすごく勇気がいるものだ。

リー・アンという女性のパワーが並外れている。
彼女が突き進むのは
攻撃じゃなくて優しさなんだよね。
そこが大きなポイント。
自分のプライドのために戦いを挑むわけじゃなく、
誰かを守るために良いと思ったことをする。

彼女を信じる家族も素晴らしい。

テューイ家は決して斬新な気風を持った家族ではないこともすごい。
敬虔なクリスチャンで、
白人で裕福で子どもたちは保守的な学校に通う。
リー・アンの友人たちだって
すごく保守的な人々。
そんな彼女や家族が
黒人の少年を家族に受け入れたのは
何の思惑や義務感でもなく
ただただ“優しさ”だったことが胸を打つ。

ところでマイケルはどこにでもいる黒人の少年ではなかったと思う。
物語のままならば
彼も悲惨な環境で育ったにも関わらず
ピュアな心を失わなかった稀有の存在。
彼だったからこの奇跡が起きたのだと思う。

しあわせの隠れ場所 - goo 映画
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