「永遠のゼロ」

１２月に公開されるという「永遠のゼロ」。
これは大ヒット間違いなしだし
色々な賞にも絡んでいくんだろうな。

話題性も抜群、誰もが納得の良作。

最近の若手俳優が
どれも同じ顔に見えてしまうシウ。
これにもそんな名前すら覚える気も失くすような人たちが出るのかと思いきや
そうでもなかった！

岡田准一と三浦春馬。

なかなかの布陣じゃん。って感じだ！

真面目に真面目に描かれている印象も良し。

井上真央ちゃんの頑なな感じもぴったりだった。


一番印象的だったのは
平幹二郎のくだり。

戦争を扱った映画では
戦争経験者の誰もが
「もう二度と戦争はいやだ」
と、自分の戦争体験をどちらかといえば恥じ入るように話すのが多いと思う。
決して恥じ入るような記憶ではないけど
今の世の中で戦争体験を持っているということは
悪の過去を持っているような気持ちになってしまうのではと思う。
もちろん、本当に辛い過去だから語りたくないのは当然のことだ。
でも、平幹二郎演じる老人は
命を大事にしていた主人公をいまだに“蔑み”の目で見ていたようなのだ。

これも真実なのかもしれないと思った。
腕を失くしたことを
恨んで生きているのか、誇りに思っているのか。

色々考えさせられるし
ラストに語られるエピソードも心に残る。

特攻隊はテロリストなのか。

私たちの祖先である、ということは真実だ。