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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

白いカラス

2004-07-04 14:41:56 | 映画/旧ブログ 引越中
『コールドマウンテン』の時のニコール。
大事に育てられたお人形のような
可愛い女性が段々と地に足を付けて
力強く生きていく魅力でした。

今回のニコールはガラスのようです。
美しく、侵しがたく、壊れやすく、凶器になる。

アンソニィホプキンスはチャーミングですね。
ダンスシーンは映画全体の中でとても良いスパイスでした。

カラスがもしも黒く生まれなかったら、
そのカラスには真の永住の地は無いのです。

もしコールマン(ホプキンス)が
大学を“スプーク発言”でやめなかったら、
どんな晩年をすごしたのでしょうか。
母や兄妹と和解できたでしょうか・・
アイリスに本当のことを打ち明けられたでしょうか。

「告白する事がある・・」
その告白を聞いたフォーニアは何て答えたのか気になります。
多分、何かを“答える”ような彼女ではないと思いますが。

ニコールキッドマンがあんな素晴らしい俳優になるなんて、
トムのお飾り時代には誰も想像しなかったでしょうね。
目の表情だけで、ガラスのフォーニアを充分に感じさせてくれます。
あの表情には全然ニコールはおらず、
完璧にフォーニアでしかないのです。


観終わって直後よりも
その後何段階にも分かれて、
色々な感情が起きてくる映画でした。


ところで、白いカラスといえば、
ギリシャ神話のアポロンのエピソード。
当時カラスは白かった。
アポロンが家を遠く離れてデルポイの神殿でお勤めしている時、
「留守宅でコロニス様(アポロンの妻)が浮気していますよ。」
とカラスが余計なおせっかい。
アポロンは怒り狂って遠く家に向けて矢を放ち
矢に射られたコロニスは苦しみながら死んでしまう。
その後、それはカラスの嘘とわかり、
「お前のような奴は永遠に喪に服しておれ!」
と黒くされたそうです。
ちなみにこのアポロンとコロニスの間に生まれた赤ちゃん、
医術の神様アスクレピオスです。

映画を観る前、こんなエピソードを思ったりしていました。
全然関係なかったですね。
それと、ハルベリーの『チョコレート』も・・
こちらも並べてみるほどの共通点は無かった気がします。

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