的を射る男

シウ彼はオムツ替えもミルク作りや飲ませるのも
かなり手伝ってくれたけど
イクメンって言葉が
「積極的に」「喜んで」育児に参加する男性としたら
ちょっとそのカテゴリーには入らないかも。

シウだって別に
「積極的」や「喜んで」育児をしてたわけじゃないけど。

ま、義務。だな。

終わってしまった今になると、
またやってみたいと思ったりもするが　
地蔵みたいな子供じゃないかぎり、
おそらく３分くらいでやめたくなると思う。


ある夫婦がいて、
１歳とか２歳くらいの子供がいるとのこと。

その家族と一緒に行動することがあったシウ知人から聞いた話。

お母さんの方はどちらかといえばテキパキしている方ではない。
でもお父さんの方は
すごく気が利くのだそう。

お母さんがお父さんに

「子どもにちょっと食べさせるパンみたいなのを買ってきて。」

と頼んだ。

お父さんがササっとコンビニに入って買ってきたパンが
ヤマザキだかパスコだかの
小さなクリームパンみたいなのが５個くらい入ったパン１袋だった。

それを見たとき、
シウ知人は

「この夫は本物だ！」

と思ったとのこと。


だよね～

男って、そういう時
自分が美味しいと思うようなパンを買ってきちゃったりするんだよ。

一口食べると、
ファサファサファサーっと
全部ひざに落ちてくるようなクロワッサンとかデニッシュ的なものや
バタ～っとチョコレートコーティングされたようなものとか。

シウ知人は
「うちの夫なら絶対にそんな的を射た行動はできない。」
と、
やたら感心していた。


男の育児って所詮そんなものだと
世のマトモな頭の女たちは
夫の行動をなかばあきらめているものだけど
こんな風に優れた育児活動をできる夫が出現してきたところをみると
やはり世の中、だいぶ進歩したようだ。

イクメンっていう風潮もまんざらブームで終わるものでもないかも。

その反面、
ダメ母は増殖中だと思うけどね。

ただ、こうしてみると、
ダメ母にかぎって、すばらしい夫がついていることが多い。

世の中不公平だ。

あ・・・耳に激痛。