1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

2.改善を進めるための4段階法-(1)・(2)について

2018-07-02 13:10:55 | 日記
(1)対象となる作業の選定

まず、改善を必要とする作業を選定しなければなりません。事故、災害が
発生した作業や、ヒヤリ・ハット活動で摘出された問題のある作業は
もちろんであるが、「どうもやりにくい」、「指示が徹底しない」、「整理整頓が
よくない」、「ムリな姿勢で疲れる」などという、まだはっきり現われていない
ような問題点も発掘する必要があります。

そのためには、パトロールや職場安全衛生会議、安全日誌の記事、点検記録、
さらには休憩時間の会話などにも耳を傾け、問題点を発掘しましょう。

(2)4段階法の概要

作業の改善には、次の4段階法を用いると効果的に進めることができます。



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作業方法の改善-1.改善の必要性について

2018-07-02 10:13:23 | 日記
毎日行っている定型的な作業でも、保全作業のような非定常的な作業でも、
それが最良の方法で行われているか、常に問題意識を持って進めていくことが
必要です。

災害要因を調べると、その8割以上に何らかの不安全行動があり、なぜ
そのような不安全行動が行われているかを考えると、教育の実施や設備の
改善とともに作業方法の改善点が浮かび上がってきます。

さらに、技術の進歩、合理化による組織の変化、作業者の高齢化など
作業要員の変化、作業状況の変化に応じて、作業方法を改善し「より良く」、
「より速く」、「より安全に」できるように作業方法を改善していくことは、
職長の大切な業務であり、部下の能力を最大限に発揮させることができます。

作業方法を改善する目的は
① 事故やケガを未然に防ぐ
 職場で見つけた不安全行動は、すぐその場で是正することが必要ですが、
 「なぜそのような危険な行動をしているのだろうか」とその背景を深く
 考えれば、そこに作業方法の改善の必要性が見えてくる。

② 職場の人たちの「ヤル気」を引き出す
 毎日の作業のなかで日頃から不具合を感じている点が改善されれば、
 それまで習慣的にやってきた作業の中にも、もっとうまくやることが
 できることはないかと改めて作業を見直す気持ちが生まれ、それが職場の
 人達のヤル気を引き出す原動力となる。

③ 作業方法の改善は、作業能率や品質の向上に結びつく
 作業がより安全に、よりやりやすくなれば、当然能率も品質も
 向上してくる。

 このような具体的な効果が得られれば、職場の内外からも認められ、
ますます改善への意欲が増すことになるでしょう。

 このような目的と効果を得るためには、日ごろから問題意識を持ち続ける
ことが大切です。「どうもうまくいかない」という問題意識なくして、
作業改善はあり得ません。

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