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市民アートシアター 演劇情報ブログ

北海道士別市の演劇鑑賞団体「超訳でシェイクスピアを学ぶ会」改め「市民アートシアター」の情報ブログです.

リーディング公演とは

2010年06月26日 | リーディング公演
脚本を朗読する公演でありながら朗読劇公演とはまた違うリーディング公演。
このスタイルの公演の成り立ちは海外です。

外国では劇団という集団ではなく、劇場に俳優が所属をしています。
そこで、自分の戯曲を上演してほしい作家は劇場に戯曲を持ち込み、劇場側は持ち込まれた戯曲から面白そうな作品があると、所属する役者を使って観客に公開した状態で読み合わせを行います。
これがリーディング公演であり、実際に舞台化するか否かの討論も行われるそうです。

舞台装置も衣裳も小道具も音響や照明すら必要としない、役者と本さえあれば出来てしまう、その手軽さがウケて、日本では戯曲の上演の是非を問うことが目的ではなく、リーディング公演自体が目的のリーディング公演が頻繁に行なわれるようになりました。

手抜き公演であるとか、ちゃんとした芝居を見せて欲しいという声もたびたび聞かれますが、絢爛豪華な衣裳、大掛かりな舞台装置やそれに見合う会場、資金、稽古のための役者の拘束時間などなど、諸事情から実際には上演しにくい脚本にチャレンジできるという面で評価されることも多い公演スタイルです。

SAシアターでは実際の芝居としての上演を模索しながらも、気軽にお芝居に楽しめる第一歩として、リーディング公演を定期的に開催していきたいと思っています。


とりあえず、SAシアター最初のリーディング公演は8月に。
作品は井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」。
会場とスポンサー確保済みです。
詳細は正式に決定してからお伝えします。