KOREA Interview イ・ビョンホンのすべて 抜粋
輝く瞳が語る真実とは
彼を忘れられない。
たとえそれが短い出会いだったとしても
イ・ビョンホンという男を忘れるのはそう簡単ではない。
俳優として、そしてとても魅力的な男性として。
世間一般に知られているイメージとかけ離れた姿を目にしたわけではない。
彼はそのイメージを大きく裏切るような人でもない。
ただ知られているより、もう少し気さくで、よりお茶目で
よりロマンティックであるだけだ。
彼が心に残る数々の理由とは何か?
見て、聞いて、観察した彼について、書き綴ってみたい。
今も震えるこの胸で
彼が結婚について語ったのは、ある側面から見るとあいまいな時期だった。
「結婚について感心がないように見えますね。
クールに恋愛をして年老いていきそうな感じ。
そして、女性ファンはあなたにそれを望んでいるのかもしれません。」
冗談交じりに投げかけた言葉だったが、彼の表情は一瞬にして真剣になった。
クールかつ自由で、女性を賛美するロマンティストのような彼が
「僕の考えとはすごくかけ離れてますね」と口を開き始める。
自分にはまだその時が来ていないだけで、ひとりの女性と結婚して
子供を産み、家庭を築くのが自分の描く未来であり、
幸せな家庭にする自信もある、と答えたのだ。
彼は、家庭生活だけはごく平凡で安らげる場として、周囲からも
うらやまれるような家庭を築きたいと願う。
「僕が恋に落ちた時を見た人にはわかりますよ。
僕がどんなに彼女に尽くすかということを。
魅力的な軟派男を希望していたら きっと失望しますね。
僕は本当にそういう感じではないから。
もちろんそんな面が全くないと言えば
信じられないと思いますけどね。(笑)」
「僕はどちらかと言えばクールじゃない愛を信じるタイプです。
ダサイかもしれませんが、僕の演じた純情、僕の女性観、責任感というのは
最近の恋愛方式からはかなりかけ離れると思います。
それでも僕は純愛を信じますね。
もちろん僕の考えが正しいという意味ではありません。
僕もクールな時はありますから。
でも愛においてクールさを保つのは難しいし
愛はそんな簡単でもいけないと思うんです。」
彼が強調したのは、ただひとつ。
愛を信じ、純愛を信じる自分の愛は旧式(旧い)だと。
「愛」という単語を口から発した瞬間、キラッと輝いた目。
その目は彼の言葉を信じざるをえなくさせる。
2007.3.1 別冊週間女性発行