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Wild Life Style -YEZOENSIS-

野生動物の行動などを学ぶとある大学に通う大学生が趣味で作っている図鑑。今までに出会った動物達です

ヤマイグチ

2013-01-18 18:37:05 | キノコ図鑑


ヤマイグチ


イグチ目 イグチ科

Leccinum scabrum 野幌森林公園(写:野生動物生態研究会)



夏から秋にかけて野幌森林公園に生えるイグチの仲間のキノコ。

カバノキ科の植物の樹下に単独~群生として生え、大きさはやや大型。

柄は下方でふくらみ表面に黒っぽい細鱗片をつけるとされている。

どうやら食べられるキノコらしいがどっからどうみても固そうにしか見えない。

特別美味しいというわけでもないらしいが、味噌汁にすると良いとのこと。

少し苦味があり、傘の部分はとろっとしており、ヌメりはなく食べやすいのだそうだ。

タマゴタケ

2013-01-14 12:08:04 | キノコ図鑑


タマゴタケ


ハラタケ目 テングタケ科

Amanita hemibapha 野幌森林公園(写:野生動物生態研究会)



最初は、タマゴのような白い外被膜に包まれた状態で土から顔を出し、頂部が露出する。

その後傘の部分が伸びて行き、被膜はつぼとして柄の部分下に残る。

赤みを帯びていて毒キノコのようにも見えるこのキノコは実は食用。

どうやら美味らしく、これを収集している食用菌類愛好家もいるとか居ないとか。

広葉樹・針葉樹の混合林内部に点々と群生する。


コウタケ

2012-11-04 16:24:34 | キノコ図鑑


コウタケ


イボタケ目 イボタケ科

Sarcodon aspratus 江別  可食



コウタケの小さい奴です。

大きなものは周辺に住む心無きオッサンが採って行ったそうです。

ここは動植物採取禁止ですよ。オッサン。クリタケと間違ってニガクリタケでも食べちゃえばいいんだー。



このコウタケは漢字で書くと香茸と書くほど良い香りのするキノコ。

マツタケと並ぶか、それ以上の価値があるとされるほど市場では高値で取引されている。

奇妙な形をしており、それがキノコだと気づく人は素人の中では少ない。

乾燥させてからまた水で戻すと香りが倍以上に増えるため、炊き込みご飯などに向いている。

ただし、マムシなどの蛇も好むらしいので近くに蛇が居ないかどうか確かめてから採取する事を進める。

クリタケ

2012-11-04 16:16:02 | キノコ図鑑


クリタケ


ハラタケ目 モエギタケ科  可食(有毒)

Hypholoma sublateritium 江別



倒木に群生して生えていたクリタケ。

だが、あまり見た目で判断してはいけないようでこれはニガクリタケという別種のキノコかもしれない。

…しかし僕や先輩、友人も食べる事で同定などはしたくないためやめておいた。

普段は広葉樹の倒木などに群生しているキノコらしいのだが、針葉樹林の埋もれ木にも生える事がある。

そのため、松林の倒木に生えていたのだろう。

食べることもでき、カレーライスやてんぷらの材料にもされるそうだが近年有毒ということが分かった。

ただ、含有量がごく微量らしいので過食しなければ何の問題も無く美味しく頂けると言う。

しかし、このブログを見てクリタケを食べたら身内が死んだ、どうしてくれる!といわれても責任なんか取れませんのであしからず

キンチャワンタケ

2012-10-08 19:31:05 | キノコ図鑑


キンチャワンタケ


チャワンタケ目 ピロネマキン科(チャワンタケ科?)

A. rhenana Fuckel 江別  可食



タヌキの溜め糞に群生するように生えていたキンチャワンタケ。

ここでは非常に珍しいキノコらしく、先輩が発狂するように喜んでいた。

調べてもピロネマキン科なのかチャワンタケ科なのかはっきりしないので科は曖昧になってしまった。

非常に綺麗なキノコで、暗い森の中では異質な光景だった。

柄の部分は普通土中に埋もれていて見えないらしい。この個体群も見えなかった。

どうやら美味らしく、てんぷらや酢の物などにして食べると美味しいと言う。

…だが、タヌキの溜め糞に生えている物を流石に食べる強者はいないのだろう…。


ニカワジョウゴタケ

2012-10-08 19:19:08 | キノコ図鑑


ニカワジョウゴタケ


キクラゲ目 ヒメキクラゲ科

Guepinia helvelloides 江別  食不適




またまた気持ちの悪いキノコを発見。

先輩曰くニカワジョウゴタケというらしい。

キクラゲの仲間だそうだが、調べてみると腹を下したりすることがあるそうなので食べないこと。

ただ、薬効があるそうで一部では食べられていたり、食可能とされていたりよく分からない。

コラーゲンが含まれているそうで女性には人気そうだが、コラーゲンは口から摂取しても

あまり意味のないことを分かっていらっしゃるのかいつも不思議に思っている。


フクロツチガキ

2012-10-08 19:08:33 | キノコ図鑑


フクロツチガキ


ホコリタケ目 ヒメツチグリ科

Geastrum saccatum 江別



10月5日の野生動物生態研究会キノコ班の活動に同行させてもらった。

その時に見つけた不思議な形をしたキノコ。これがフクロツチガキ。

一見、変な名前かと思ったが柿のヘタが土の上に落ちている様子を想像すると、物凄く似ている。

ツチグリという他の似ているキノコの仲間で、キノコには見えないキノコとして有名。

同定基準は真ん中の胞子を飛ばす器官の穴周辺に白い円状のわっかがあるのがフクロツチガキ。

これがなく、すべすべしているのがシロツチガキだそうだ。

虫と哺乳類の次くらいに面白い生き物だ。キノコって。

コガネキヌカラカサタケ

2012-09-17 19:58:02 | キノコ図鑑


コガネキヌカラカサタケ


ハラタケ目 ハラタケ科 キヌカラカサタケ属

Leucocoprinius birnbaumii 自宅にて撮影



熱帯性の黄色いキノコ。

左側が幼菌で、右側が成長した所謂大人の姿。

正式にはキノコは動物に近い生き物で、植物ではないのだが植物カテゴリに入れさせて貰った。

無毒で、食べられることが出来るようだが、美味しいわけでもなく進んで食べる人はまずいない。

それどころか、体内に毒性を持つ菌を取り込んでいることもあるので食べないほうが良い。

熱帯性というこのキノコなのだが、生えていた場所はなんと札幌。自宅でございます。

自宅の花壇に、雨上がりに生えていたところを撮影した。

普通なら北海道には生えないのだろうが、ここのところ続く残暑というか猛暑と豪雨のせいなのだろうか。

台風に乗って菌が北海道に来たとは考えにくいのだが…

生き物は本当に不思議である。