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つれづれのままに・・・WebLog

心に移り行くよしなしごとを不定期更新で書き留めます

民意が読めた人・民意が解らなかった人

2005年09月25日 14時01分04秒 | 社会・事件・芸能
先日『ノムさんの時事短評』さんの9月20日版で、拉致被害者家族会の皆さんの選挙応援についての記述があり、『ハリぼんの世評ナナメ読み』さんでも取り上げられていました。
一部気になった点があったのでノムさんにはメールさせて頂き(追記*の「R」は私の事です)ハリぼんさんの所にはコメントさせて頂きました。
>不思議なことに櫻井さんや救う会・家族会の応援した立候補者は
>軒並み苦戦しました。(平沼さん=自民党非公認、おそらく除名。
>西村さん、松原さん=選挙区落選)。対して小泉さんは圧倒的な
>国民の支持を得ました。

救う会や櫻井さんについては知りませんが、家族会の人達は選挙で応援する基準として、
 1.拉致議連で活動している人
 2.選挙で落ちそうな人
を挙げて、個人的に(家族会の組織としてでなく)応援していらっしゃいました。
ですから、家族会が応援した候補者が苦戦したのは2.の基準を考えれば不思議な事でも何でもなく、当然の事と言えます。

家族会の皆さんが特定の政党を応援していると受け取られる事は、今後国家を挙げて政府主導で拉致事件を解決していく事を考えればあまり好ましい事ではありません。
しかも、現政権に反対する立場の人ばかりを応援していると受け取られては、家族会を支持する人と支持率60%の政府を支持する人との間に溝を作る事も考えられます。
その点ではノムさんの意見もハリぼんさんの意見も共に納得は出来ます。

一方で、家族会の日本政府への不信の理由には、二十余年放置され目の前で北朝鮮への米支援を見てきた事もあるかと考えられます。
政権の連続性を考えれば、過去に米支援を行ってきた政府も今の政府も「同じ日本政府」なのですから、家族会の皆さんが日本政府を信じるのは難しい事なのかも知れません。

しかし「苦戦する」と予想した候補がその予想通りに苦戦したと言うのは、それだけ民意を読み、予想を的中させていたと言う事でもあります。
選挙中に「自爆解散」「小泉退陣」「与党過半数に届かず造反組が鍵を握る」等と言っていた、民意が解っていなかった人達や誤った情報を信じてそれに振り回された人達とは大違いです。
私も“民意が解らない人達”や“誤った情報”からの影響を受けずに、被害者の為の拉致解決を考えたいものです。

内閣の支持率60%

2005年09月23日 00時13分30秒 | 社会・事件・芸能
総選挙後の世論調査では、小泉内閣の支持率は60%を超えているようです。
マスコミ各社で多少の差はあるものの、どれも選挙前に比べると高い支持率となっています。

この支持率60%の内閣を支持する人、つまり国民の60%以上に当る人を、「信者」や「愚民」といった言葉で“一括り”にしようとする人がいるようです。
元々私はこのようなレッテル貼りは好みませんが、それだけでなく“60%に属さない人(少数)”が“60%の人(多数)”を一括りにするのには驚きます。

日本国民の60%ともなれば、様々な人がいる(支持者もいろいろ)事でしょう。
不支持(40%未満)の理由が多様であるように、支持(60%以上)の理由はそれ以上に多様です。
支持しない人に様々な方がいらっしゃるように、支持する人にも様々な方がいるのでしょう。

日本は自由の国ですから政府への批判・政府支持者への批判も自由ですが、せめて批判の前に数の大小くらいは認識出来るようになって頂きたいものです。
尤も、「日本人の多くは“愚民”である」と結論付けたいだけの日本が嫌いな人もいるのかも知れませんが。

人を見る眼・自分を見る眼

2005年09月18日 07時08分09秒 | 社会・事件・芸能
総選挙が終わって一週間が過ぎようとしています。
当選した候補者・落選した候補者共に、選挙が終って暫らく経つと緊張感が無くなる所為か、不適切な言動をする人も出て来るようです。

当選直後に不適切な言動をしてもそれで解職される訳ではありませんので、国民・一票を投じる有権者は選挙前や選挙中に候補者を見抜く必要があるのかも知れませんが、なかなか難しいものです。
しかし、兆候が全くない場合はともかく、不適切な言動の兆候があった場合過去にも同様の言動があった場合には、それを支持し応援する国民・有権者の側にも問題があるのではないでしょうか?
明確な兆候があったにも関わらず“不適切な政治家”を支持するのは支持者に“見る眼が無かった”と言う事でしょう。

政治に限らず、評論する場合や意見を述べる場合、この“人を見る眼”は重要なものです。
このように考えると、自分の“見る眼の無さ”を棚に上げて、つい先日まで支持していた人物を、掌を返したように批判するのには、“無責任さ”も感じます。

そのような“見る眼が無い人”・“自分を棚に上げる人”が他の政治家や著名人に向ける評価・批判については、“見る眼が無い人”・“自分を棚に上げる人”の言葉である事を意識して受け取る必要があるのではないでしょうか。

「愛国無罪」と「錦の御旗」

2005年05月04日 08時37分10秒 | 社会・事件・芸能
今日・5月4日は中国では「五・四運動」記念日だそうで、“反日デモ”実施の可能性があると言われています。
中国政府が本気で反日デモ・暴動を抑えるのか(政府が本気を出して抑える事が出来るのならが何故先月の暴動が起きたのか)注目したい所です。

先月のデモ・暴動で、暴徒と化した民衆は「愛国無罪」と叫んでいたようです。
「愛国」という「錦の御旗」を掲げれば本来なら許されない行為も許されると言う主張なのでしょうか。
しかし、残念ながら同様の考えを持っている人が日本にもいらっしゃるようです。

「錦の御旗」を掲げてのテロ行為の実行や擁護だけでなく、嘘偽りで他人を騙し陥れる行為等、恥知らずと言えるような行為をする人もいるのです。
また、「錦の御旗」は「愛国」に限らず事件・事故の被害者救済であったり被害者支援であったりもします。

インターネットでも「錦の御旗」の陰に隠れて、「殺す」「死刑(実際には私刑でしかない)」等の言葉を用いた、「反社会的」とも思えるような物騒な文章や誹謗中傷の文章を目にする事があります。
「錦の御旗」を掲げながら(実際には掲げたつもりになっているだけでしょうが)、相手には「売国奴」「工作員」(インターネット上に限れば「荒らし」「ハッカーまがい」「カルト教信者」「病気」等も)のレッテルを貼り付ける行為も目にする事がありますが、見ていて嫌悪感を持つ事もある程です。

これらの行為は「愛国」や「被害者救済・支援」と言う本来は大事である筈のものの信用を損ね、妨げにもなる事でしょう。
「錦の御旗」の言葉で自らの目を塞ぎ、“御旗”に泥を塗って汚すような行為は厳に慎みたいものです。

嗚呼・・・蔵王の山

2005年03月13日 22時04分28秒 | 社会・事件・芸能
11日の金曜日に山形・蔵王温泉スキー場で韓国人スキー客5人が一時行方不明になるとのニュースがありました。
十年以上も前の話になりますが私も蔵王温泉で滑った事があります。
ゲレンデが広くてコースも多彩、雪質も良く好きなゲレンデの一つです。

5人は全員の無事が確認され、一人が怪我をしているものの命に別状はないそうで、共同通信の続報がありました。
中学生「死ぬかと思った」 蔵王で一時不明の韓国人客
 銀行員のユン・クハンさん(42)によると、5人は目的のゲレンデにリフトで降りようとしたが、リフト終了が午後5時ということを知らず、止まっているのに気付いて滑って下山しているうちに迷ったという。
 スキー場はリフト終了時に放送で案内しているが日本語だけで、5人は日本語を知らなかった。ゲレンデの案内標識もすべて日本語だけという。
 5人は火をおこして煙を上げたり、大声を出して助けを求めたが「誰にも気付かれなかった」とユンさんは声を荒らげた。
 (共同通信) - 3月12日17時44分更新
何度か読み返したのですが、私にはこの記事が何を伝えたいのか良く理解できません。
>スキー場はリフト終了時に放送で案内しているが日本語だけで、
>ゲレンデの案内標識もすべて日本語だけという。

蔵王は日本国内のスキー場ですが、案内が日本の公用語であるのは当然の事です。
ゲレンデの案内が日本語だけである事について何か問題があるのでしょうか?
文中には行方不明となった5人が問題視しているとは書いてありません。
案内が日本語のみである事について5人が問題視しているのであれば共同通信はそれと判るように書くべきでしょうし、5人が問題視していないのであればわざわざ記事にする意図が解りません。

>「誰にも気付かれなかった」とユンさんは声を荒らげた。
ここでは「声を荒らげた」とありますが、遭難し掛けたのであればその事を思い出して話す際に多少興奮状態になって話し声が荒くなる事も考えられます。
ユン氏が「誰にも気付かれなかった」事に対してどう思っているのか、この記事だけでは不明瞭です。

この記事に限らず、インターネットの(特に共同通信の)記事では重要な事が伝わってこない事もあります。
私の読解力が乏しいだけなのでしょうか?
共同通信はインターネット記事の配信が他社よりも早い事が多いのですが、だからこそ、肝心の事が書いてない場合には勝手な憶測を呼ぶ事も多いようです。

この5人は、日本語が話せないのに日本に来たりリフト終了時刻を確認していなかったり行方不明になった後で別行動を取ったりするなど、不注意な点が多いようです。
私も一人のスキーヤーとして、スキー場での事故のニュースはあまり見たくないものです。
山の事故での捜索費用は本人負担だそうですが、山の秩序と他のスキーヤーの安全の為にも滞りなく払われる事を望みます。
いずれにしても国籍・国内外に関わらず、山の事故には気を付けたいものです。

奇襲と長期戦

2005年03月12日 23時35分18秒 | 社会・事件・芸能
前回、『争い事には「流れ」や「勢い」が大きな要素となりますが』と書きましたが、株取引に限らず、歴史上の戦争等を見ても「勢い」は大きな要素です。
古くから「善く戦う者は、これを勢に求め、人に責(もと)めず」と言われているほどです。

一般的に「奇襲」と呼ばれるものは、仕掛けた側が有利なものです。
仕掛ける側は争いが起こる事を知った上で勢いを持って「奇襲」を仕掛けるのに対し、仕掛けられた側は不意を突かれての動揺もあり、すぐには戦闘態勢にを取れずに暫らくは守りに徹する事を余儀なくされます。

「奇襲」は多くの場合、小さな勢力の側が大きな勢力の側に仕掛けます。
勢力が小さいからこそ「奇襲」を仕掛けて「勢い」を作り、そのまま勝敗を決しようとします。
しかし「奇襲」に成功して一時的に優位に立てても、長期戦・持久戦・総力戦・消耗戦になれば勢力の大きな仕掛けられた側が優位に立つようになります。

「奇襲」で勝敗が付かない場合、仕掛けた側は長期戦にならないように争いを終わらせれば傷を深くせずに済みます。
しかし、なまじ「勢い」があるだけに自ら争いを止めず、そのまま長期戦に持ち込んでしまう事が多いようです。

進む事よりも退く事の方が難しいと言われます。
特に、優位に立っている時に退く事は非常に難しい事でしょう。
歴史を見ると、この「難しい判断」が出来るか否かが大きな分岐点となる事が多々ありました。

ニッポン放送株

2005年03月11日 23時38分36秒 | 社会・事件・芸能
ニッポン放送の株取得問題で、フジテレビを割当先とする新株予約権発行計画でライブドアが発行差し止めを求めていた仮処分申請について東京地裁がライブドアの申し立てを認める決定をしたようです。
この事を以って「ライブドア勝利」との報道があるようですが、実際はどうなのでしょうか?

ニッポン放送が新株予約権発行計画を発表してからフジテレビとニッポン放送・ライブドアがそれぞれに得た物・失った物は小さくないようです。
もし新株予約権発行計画が発表されていなかったら、これらの物を得ていたのか・失っていたのかと考えると単純に「ライブドア勝利」と言えるのか、疑問が残ります。

争い事には「流れ」や「勢い」が大きな要素となりますが、「新株予約権発行計画」の発表以降、フジテレビの「流れ」が出来たように思えます。
その後、フジテレビはTOBでニッポン放送株の36.47%を取得しています。

ニッポン放送は異議申し立ての方針だそうです。
私は株の事は全く解らないのですが、一般的に争い事は長引けば「総合力」が強い方が有利になるものです。
この争いの行方はどうなるのでしょうか?

逃げる警官・逃げないカメラマン

2005年02月23日 00時11分37秒 | 社会・事件・芸能
19日の土曜に台場のビルに車が突っ込み、乗っていた男が暴れると言う事件がありました。
現場はフジテレビのすぐ近くだそうで、フジテレビのカメラがその一部始終を捉え、週末の情報番組で放送されていました。
この男はパトカーに乗り込んで発進させようとし、窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕されました。

エンジンをかけたままでパトカーから警官が離れていた事も問題なのですが、それと同時に男が棒を持って警官に襲い掛かった際に警官が逃げた事も話題になっているようです。
警官も身を守らなければならないので、男が暴れれば退く事もあるのでしょうが、今回はカメラマンを置いて逃げた形になり、それが全国に放送されてしまいました。
これでは首相が問題視するのも仕方が無い事ですし、警官に厳しい声が挙がるのもやむを得ないでしょう。

しかし、暴れる男に近付き過ぎていたカメラマンにも問題があるのではないでしょうか?
スクープを撮りたいとの気持ちもあるのでしょうが、棒を持って暴れるような男に近付くのは危険です。
警官が重い機材を持ったカメラマンを守ろうとすれば動きが制限されてしまいます。
もしもカメラマンが怪我をしていれば事件の拡大となっていたでしょうし、万が一人質に取られるような事があれば事件解決の妨げにもなっていたでしょう。

現在の警察官は様々な方面から注視(と言うより監視)され、何をしてもすぐに批判する方もいるようです。
警察官が犯人逮捕の際に怪我をさせると後で批難を受けるようでは、警察官が犯人を取り押さえるのに躊躇する事にもなりかねません。
被害の拡大を防ぐ為、危険な行動を取る相手に対しては警察官には毅然とした行動を取って頂きたいし、安心して毅然とした行動が取れる社会である必要もあるでしょう。

今回の男は薬物を使用していたそうです。
いずれにしても警察官の皆さんには街の安全の為に尽力して頂きたいものです。

大阪の小学校に刃物少年

2005年02月14日 19時47分45秒 | 社会・事件・芸能
また大阪の小学校で痛ましい事件が起きてしまいました。
これを書いている時点で確認出来ているのは、
・現場は寝屋川市立中央小学校
・犯行日時は平成17年2月14日15時10分頃
・男性教員一人が刺されて死亡、女性教職員二人が重傷
・犯人は17歳少年で同市内に住む中央小学校卒業生
・凶器は刺身包丁、刃渡21cm
・児童は全員避難し無事
・犯行後に現行犯逮捕


亡くなった男性教員の御冥福を御祈り致します。

犯行の動機や背景はこれから調査されるのでしょうが犯人が17歳の未成年なので今後どこまで明らかにされるのかは不明です。
この類の事件が起こる度に「犯人の心の闇」であるとか「社会の問題」と言った声が出て来るのですが、それ以上に大切なのは類似の被害の防止と被害者・御遺族のケアではないでしょうか?
幾ら犯人の心の闇が明らかになった所で「未成年だから」と言う“壁”に阻まれて、それが世間に公表される事は少ないようです。
そして心の闇が取り除かれないままに犯人は一般社会に出され、中には同様の犯罪を繰り返す犯人も少なくありません。
ある程度の年齢を超えれば、「心の闇」などは誰でも持っているものだと思うのですが、「心の闇」を持つ人の全ては犯罪に走る訳ではありません。
根本的な再発防止策を施して、罪の無い一般人が安心して暮らせる社会になる事を祈るばかりです。


このようなケースでは裁判を前に犯人の精神鑑定がなされる事も多いですが健全な精神の持ち主は小学校に刃物を持って乱入して教職員を殺傷したりはしないでしょう。
そもそも健全な精神の持ち主は殺人事件など起こさないものです。

本当に必要なのは事件直後の精神鑑定よりも一般社会に出して良いか否かを判断する為の精神鑑定なのではないでしょうか?
元犯罪者が社会に出て再度犯罪を起こした時に、「再犯の可能性が低い」と判断した人の責任が問われたと言う話は聞いたことがありません。