もんじゅ直下の断層「破砕帯」を自主調査へ
読売新聞 7月31日(火)20時5分配信
日本原子力研究開発機構は31日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)の原子炉補助建屋直下に、活断層があるかどうかを明らかにするため、建屋北東側の地表面を削り取って調べることにした。
同日開かれた経済産業省原子力安全・保安院の専門家による意見聴取会で報告した。今後、実施時期や詳細な計画を保安院と調整する。
問題となっているのは同建屋直下の「破砕帯」と呼ばれる断層。敷地西側約500メートルの「白木―丹生断層」という活断層に引きずられる形で動き、建屋が傾くと指摘されている。機構は従来、「活動しない」と主張してきたが、現地確認の必要性を指摘する保安院の専門家の意向を踏まえ、自主的に調べることにした。建屋直下の掘削は難しいため、破砕帯の延長部分の地表面を削り取る。