りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

真冬の向日葵

2013-06-17 15:43:19 | れっつすたでぃ
読書感想文です。

今回読んだ「真冬の向日葵」は、経済評論家三橋貴明と、作家さかき漣タッグの三部作のひとつで、「小説仕立ての経済解説書」、初版は2012年9月19日。
もちろん以前から気になっていた本なのですが、三部作の「コレキヨの恋文」は図書館で予約待ちようやく26番目まできたところで(現在44人待ち…)、「希臘から来たソフィア」は最新刊なのでまだ図書館には入っておらず。
そんな中、この「真冬の向日葵」は、たまたま近所のコミュニティハウスの図書コーナーに新刊として並んでいまして(ちなみにこの本も市の図書館では現在27人待ち)。
ネットで見ても、「真冬の向日葵」→「コレキヨの恋文」→「希臘から来たソフィア」の順に読むのがいいとのことだったので、即借りることにしたという、とてもラッキーな流れでした。

「小説仕立ての経済解説書」…どういうことかといいますと、この物語は、明らかに、第一次安倍政権終了時から、麻生政権終了までを描いているんですね。
登場人物は、主人公の一之宮雪乃(マスコミ志望の大学生)こそ架空の人物だと思われますが、朝生一郎、中井昭二、財部晋造、福本義男などといった政治家や、渡会秀雄といったマスコミ関連の人物など、パッとモデルが思い浮かぶ人物ばかりです。
つまりこの本は、主に麻生政権下で行われた、マスコミによる異様な個人攻撃バッシングとその裏側で起こっていたこと、また麻生総理が行った経済政策とそれに対して「報道しない自由」を駆使したマスコミの姿、また中川財務大臣のあの酩酊会見がどのようにして仕組まれたのか、といったことを、全て仮名ではあるものの実際に起こったことをありのままに描き、そのあいだあいだに架空の物語がはさみ込まれている、というかたちです。
この本のサブタイトル「新米記者が見つめたメディアと人間の罪」の通り、主にマスコミの闇にスポットが当てられています。
288ページある本なのですが、3日で読破しました…一気に読めてしまいました。
最近は難しい本ばかり読んでいたので、小説部分はさらっと読めたし、経済や政治の部分はさすがにそうはいかずにじっくり読みましたが、それでも非常に分かりやすく書かれていて、とてもおもしろかったです。
小説部分は正直ベタだなぁと思わなくもなかったですが(笑)

あの麻生政権時代、あのマスコミの異様なバッシング、総理に対する異常な個人攻撃に、違和感を抱いた人は、自民党支持者でなくとも、多かったのではないでしょうか?
あの中川氏の酩酊会見にしても、なぜこんなことになってしまっているのか、疑問を持った人が多かったのではないでしょうか?(ごくごく普通に考えて、あんな状態の人、周りの人間が会見させないでしょう…)
あの当時のことを思い返して、「そういえばちょっとそんなこと思ったな…」と、頭の片隅に浮かんだ方には、この本はぜひとも読んでいただきたい。
私の場合は、今のように覚醒してからもうすぐ1年、あれから今までネットをいろいろ読みあさってきたし、格別に新しい真実と出会えたということはなかったですが、改めてこうして思い出してみると、本当にひどいことが行われていたんだな…と、うんざりしましたし、中井氏が亡くなった場面では、本当に涙が出てしまいました。
あの頃、サブプライムローンやリーマンショックといった単語が飛び交った、アメリカ発の経済危機に対して、日本や世界を守るために、麻生総理と中川財務大臣は戦っていた…でもマスコミはそれを全く報道せず、日本人は自国の総理の功績を全く知ることなく、マスコミに執拗に垂れ流され続けた「漢字の読めない総理」というイメージだけを刷り込まれた。
でも、麻生さん、今でもとても人気ありますよね?
つい昨日も、麻生さんがアイス食べてる姿がかっこよすぎるって話が瞬く間にネットで広がっていって。
マスコミがいくら麻生さんのこと嫌いでも、ごくごく普通の日本人の感覚であれば、(麻生さんのことをその人が好きかどうかは別として)本当におかしいのはどちらなのか、本能的に感じることはできるのではないでしょうか?
だからこそ、「そういえばなんとなくあの頃の報道っておかしいと思ってたな…」と思って、でもそこ止まりでここまできている方達にこそ、これを読んでいただきたい。
あの頃裏側でどんなことが起こっていたのか、これを読めば全て分かりますから…しかも非常に読みやすいですから。

もうすぐ参院選ですね…一日も早く日本の夜明けが訪れますように…。

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