りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

読書感想文2冊ぶん

2017-03-16 22:10:19 | れっつすたでぃ
今日は読書感想文をさくっとやっつけちゃいます。

まず最初に、最近読んだ、金美齢著「凛とした日本人」、2015年5月15日第1版第1刷(文庫版)、文庫本231ページ。
この本を読んだきっかけはここには詳しくは書けませんが…。
台湾生まれで現在は日本国籍を持つ金美齢さんが書いた本書は、東日本大震災発生後の民主党政権時代に書かれたものなので、その時の民主党政権の対応がいかにひどいものだったのかということが延々と書かれていましたが、私は当時はまだあまり政治に興味がなかった頃だったのもあって、ここまでひどかったんだ…ということを意外と知らなかったりして、改めてあの政権のひどさを再確認しました。
その一方で、「整然と耐え、他社に迷惑をかけない」日本人の姿を体現した被災者の皆さんや、定年前に志願して福島へ向かった電力会社社員や、自衛隊、命をかけた避難を呼びかけ続けた役所の女性職員など、まさに「凛とした日本人」であった方々のことについても書かれていました。
その他震災以外の現代社会の問題にも触れていて、ネットコミュニケーションの功罪や、「国家」なくして「個人」なしということ、日本人が忘れてはならない「ものづくり」の心(目的を見失った経済活動は”藪枯らし”にすぎない)というようなことについて、特に「儲かればなにをしてもいい」という姿勢で一世を風靡したホリエモンを取り上げたりしながら述べられていました。
私は当時はホリエモンについて悪い印象は持っていなかったんですけど、今考えるとそんな自分が恐ろしいですね。
特に、国家観の部分に関して…国なんてなくてもいい、領土なんてどうでもいいと言いつつも、日本国民としての恩恵に預かっているという矛盾に関しては、心底同意でした。
「国のために何か貢献したい」と思わない日本人が増えているという点において…特に最近では、自由でいたいがために未婚を選ぶ人や、子供を産まないという選択をする人が増えていて、そんな人生を「それは個人の自由だから好きにしたらいいと思う」と肯定する意見がとても多いことが、私はとても恐ろしいと思っていて…もちろん、結婚したいけど相手が見つからないとか、子供がほしいけどできないとか、そういう人は別ですよ、ただ、自由でいたいから、自分のお金を好きに使いたいから、子供がいたら自由な時間が奪われるから、子育てが面倒だから…などといったことで結婚や出産を避けるというのは、自分の将来についてなんら考えていない、ひいては国の将来についてもなにも考えていないということになるわけで…。
こういう考えが当たり前になってしまったら国は立ち行かなくなるわけですから、怖いなと思いますね…。
本書でもこのあたりは、「暖衣飽食のなか利己主義が大手を振っている」、また「独身者があふれる社会の末路」というかたちで触れられています。
他、「日本のメディアは病んでいる」というテーマで、中国や韓国の問題に関しては「日本側に問題がある」という奇妙な主張をするメディア、歴史の事実を曲げた「NHKスペシャル」、中国の「台湾併呑」の野心に加担する偏向番組など、実際にあった具体例を挙げつつメディアの実態について書かれていますが、これについては本当に困ったものですよね…。
自分も「凛とした日本人」でありたいなと思いますが、それってどうしたらいいのかと考えた時、だいそれたことはできないけれど、利己主義にならず、周りの人達を気遣って生き、たまには人のためになるようなことをしてみたり…といったことが、ひいては国を想うことにもつながっていくのかなと思ったりしました。

さて、もう1冊は、もう1年前に読んだんですけど感想書きそびれていた、矢口祐人著「ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で」、2002年6月25日初版、文庫本252ページ。
去年6月にハワイに行く前にお父さんが買った本で、私も読んだんですけど。
私も、ハワイを、ただ海と買い物の観光地という視点だけでなく、どういう歴史を持つ島なのか、特にカメハメハ王朝というものが存在していたわけなので、そのあたりがどのようなものだったのか、知ってから行きたいなと思っていたのです…行くからには歴史的な建造物なども見たいなと思っていましたし。
本書を読んで、かつては小さな地域に分かれて争っていたハワイ諸島の有力者達がいて、それらをカメハメハ1世が統一していく様子が分かりました。
また、その後、サトウキビ畑などで働く移民を受け入れるようになると、その移民達はひどく過酷な労働環境下に置かれていたということを初めて知りました。
ピクチャーブライドという言葉も知りませんでしたが…まぁこれに関しては、ハワイに限らず昔の日本の結婚ってこういうの多かったんじゃないのかな?と思いましたけどね…。
日米戦が開戦してから…特に最初の真珠湾攻撃が行われてから、日系人に対する恐怖と不安から、アメリカ本土では日系人が強制収容所に送られたりしたのですが、ハワイでも例外ではなかったということなども書かれていました。
その後現在のような、日本人が憧れるハワイとなるまでの経緯も書かれていました。
ハワイに行く前に読んだので、ダウンタウンに行ってイオラニパレスに行き、王朝の栄華を興味深く見ることができたので、行く前に読んでおいてよかったなと思えた1冊でした。

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