田中良平 切り絵・切り紙制作所

Ryohei Tanaka`s Killer Cuts&Killing Shapes

怪獣大百科の思い出

2021-05-29 22:09:46 | つぶやき
幼稚園の頃は怪獣博士になりたいと思っていた。
ケイブンシャの怪獣大百科が好きでよく見ていた。
文庫本くらいの大きさで百科だから分厚い。
怪獣大百科と呼んでいたが、正しくは怪獣・怪人大百科だ。
ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊ものなど、主に子供向け特撮番組に出てくる怪獣、怪人、キャラクターの名前と写真と説明が沢山載っている。
怪獣・怪人の本なので番組名はあれどヒーローの解説などはほぼない。
私は自動車や電車などにまるで興味のない子供だったが、この本が好きだった。
男の子は図鑑が好きみたいに言われるがそういう事なのかもしれない。
異形のモノたちがズラリ、みっしり並んでるのがいい。
しかし、今振り返って考えるといったい私はあの本の何を見ていたのだろう。
かなり、いろいろな情報を取り込んでいた感じはある。
私はどちらかというと怪人が好きだった。
怪獣もいいが、デンジマン、サンバルカンあたりの怪人がお気に入りだ。
ネーミングにもシステムがあるということを学んでいた気がする。
サンバルカンの毎週変わる怪人の名前は「~モンガー」で統一されていた。
第一話に登場するのは「ジムシモンガー」だ。
今、普通にその情報が頭から出てきた。
ネットで確かめた。そうだった。
記憶というのはそういうものなんだと思った。
「ジムシ」ってなんだ。調べたら、コガネムシの幼虫だって。
そんなポピュラーなものなのか。ジムシという呼び名は。
新番組、初回の悪役に命名されるほどの。
不思議なチョイスだと思う。
だが、しっかりそのビジュアルと名前は刷り込まれていたから、結果オーライなのだろう。
そうやって知識は増える。
多分、私が怪獣・怪人大百科から吸収したのはそういうところなんだろうな。
そのビジュアルと名前に付随した意味。
そこに面白さを感じていたような気がする。
とんちの答えのような造形。
モンガーたちは「機械生命体」といわれるバケモノなのだが、基本的になんでもありだ。
例えば「トビバコモンガー」というのがいる。なんじゃそら。
跳び箱から手足が出ている姿なのだが、なんか機械チックなもの。パイプやらなにやらがついていて理由はどうあれ、なんかカッコイイのだ。
そして、思うのだ。幼稚園の私は。
機械っぽく、かっこよく見せるにはパイプとかつければいいのか。
学ぶとかってきっと、そういうことなんだと思うんだよね。
そういうところが面白いんだよね。
そういうところを面白がっている私をある程度放っておいてくれた親にも感謝だよね。
まぁ、こんなんなっちゃったけど、楽しいからいいっしょ、お父さん、お母さん。
怪獣・怪人の身長、体重の情報もあった。その数字にはあまり興味なかったが、そういう数字を入れるとそれっぽくなるということは理解した。
そんなこども。
そして、いまでもそんな。
そんなおとな。
見るものが違っても取り入れ方が同じ。
なんなんだろうね。
ブログを少し続けてみて、書いて、振り返るとそんな発見多いな。
わかっていたことを改めて確認。
さすが人生、後半戦。
ずっと似たようなことをし続けている自分。
出来ている自分。
ラッキーだよな。
これはクリエイターあるあるか。




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