期待しない

　なんちゅーか、まあ学習性無気力というのもあるけど、やっぱ人間、人類、人生に期待するのを止めるってのを忘れないようにしないとな。たびたび意識して思い出さないとな。つい、ね。期待しちゃう。
　いや、大好きだけどね。三つとも。全部。人間、人類、人生。
　でも「期待」しない。
　人間が人間である以上、人生というものがそういうものである以上、これもう、どうにもならん、変わらん、またやる、おこるってことだらけ。頭良くてリーダーシップのある人だって現れるよ。でもさ、どこの国だろうが、地域だろうが、そこにいるのが人間である以上起こることは大体そんなかわらないって。隣の芝生は青く見えたり、やっぱ自分んちサイコーだったり。怒ったり、憎んだり、噛みついたり、馬鹿にしたり。普段付き合いのある普通の、気のいいアイツもやるからね。にんげんだもの。悪い悪くないで言ったら悪いよ。でも、やる。にんげんだもの。ほんのちょっとの頭いい奴と、大量のそうでもないの。ざっくり、それで動いてるでしょ。偉い椅子に座ってるのが頭いいとは限らない。みんながみんなに同時にやさしくできるわけがない。多くが優しいところもあるし、冷たい心も表すときがあるじゃん。あとには引けない所まで行っちゃうなんてよくあるじゃん。
　「期待」しない。こうなって欲しいーっと思ってならないと悲しいじゃん。残念じゃん。さみしいじゃん。つまらないし、腹立たしかったりもするじゃん。だから、そもそも期待はしない。そういう、にんげんだもの。頑張ってしない。そりゃ、より良い方へ転がればいいとは思う。希望は持つ。そして出来る行動もする。選挙には行くし、ご近所にはあいさつもする。やさしく出来る時には、できるだけやさしくする。で、人類、人生、人間に期待はしない。そのうえで愛す。日常をこなす。毎日を生きる。