R.Life

The fishing is life itself !

2022.2.5 晴れか嵐

2022-02-12 12:09:00 | Mountain

山の天気予報とにらめっこ
押し寄せる寒波の影響で荒れた予報に反して
八ヶ岳の予報だけは晴れマークが光る
よし北八ヶ岳の天狗岳に行こう
今回は二人で雪山トレッキング



唐沢鉱泉登山口より二時間ほどで
黒百合ヒュッテに到着
上空には北西から次々と流れてくる分厚い雲
察してはいましたが今日の天気予報は外れました
澄んだ青空と太陽は時々顔を覗かせてくれるが
一瞬にして雲が支配する



今日は黒百合ヒュッテにてぬくぬくと小屋泊です
冬の山小屋といえば暖炉は欠かせません
雰囲気もよく、炎の揺らめきに癒され
登山者に温もりを届けてくれます


お昼ご飯には名物のビーフシチューを頂きました
ホロホロのお肉がたまらなく美味しかった


食後はのんびりとハンモックに揺られ
まったりタイム


午後からは
小屋裏の中山山頂までお散歩に出掛けました


雪をかぶった樹林帯の奥に見える
東天狗岳と西天狗岳、双方は対照的な山容で
東天狗岳はゴツゴツと荒々しく、一方で西天狗岳はまん丸として穏やかな山容を見せる
天気が良ければ硫黄岳まで見渡せるようですが
分厚い雲に閉ざされていました
まぁガスってないだけ良しとしましょう


明日は天気予報に期待して天狗岳で日の出を迎え
西尾根から下山予定


雪がちらつき始めた夕暮れ
星空はお預けとなりましたが
温かな小屋の灯とテントの灯りが幻想的でした


翌朝の気温は氷点下19度をさしていた
天候は横殴りの雪、おまけにガスガスの視界不良
しかしながら山の天気予報は回復傾向で
晴れのマークが光る
二人は一縷の望みをかけて朝日が降り注ぐであろう天狗岳山頂へと歩みを進めた
昨夜から降り続けた雪は30cmほど積もり
先陣を切って出たためトレースは愚か
初見でルートすら分からないままGPSを頼りに突き進んだ


日の出時刻の6時半と同時に
東天狗岳山頂に着いた
ガスガスの山頂に立つ二人の全身は真っ白に凍り、顔面の毛には幾つも氷がブラブラとぶら下がる、カメラもガチガチだ
凍りついたお互いの顔を見合い笑いが込み上げた
白いセカイに響く二人の笑い声が
雲の向こうの朝日にきっと届いたことでしょう



まん丸丘の西天狗岳
無事に下山できるようお地蔵様に手を合わせ西尾根へと向かった


不明瞭なトレースに少しばかりルートミスをして
これまた楽しい少しハードな下山となりましたが
無事に唐沢鉱泉まで下山しました。


次は青空の広がる絶景を歩きましょう。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO


2022.1.31 摩利支天大滝

2022-02-04 21:10:00 | Mountain
通い慣れたダートの雪道を
赤岳山荘の登山口駐車場まで車を走らせ
車中泊にて一夜を明かした
空には満点の星空、足元には真っ白に広がる
雪の結晶がヘッデンの光に反射してキラキラと輝く静かな森
次第に夜は明け樹々の隙間から溢れる朝焼けがとても綺麗だった
しばらく登った所から登山道を外れ、薄いトレースが残る沢を行きます
道迷いの心配は無さそうです
やがて大きな滝に行き着いた
阿弥陀岳北西稜近くにある滝「摩利支天大滝」だ
圧倒的な威圧感を醸し出して
滝と対峙した瞬間は気持ちがひよってしまうほどだった


今回も単独のアイスクライミング
摩利支天大滝に挑戦します
滝の裏にはテラスがあり風も凌げて
休憩場所にはもってこいの場所でした


普通の日常生活では絶対に味わえっこないこの風景、山には常識を超えた美しい情景が沢山広がっている、山に通いたくなるひとつの理由でもある


垂直に落ちる氷は
ガラス細工のように硬く脆い
折り重なったスカスカの氷にプロテクションをとらざるおえない個所もあった
アックスを打ち込んだ腕は既にパンプ寸前
スクリューひとつ打ち込むのに奮闘する程だった


メンタルはへし折られ、パンプする腕は既に限界を超えている
心の叫びが口から次々と溢れ出ます
「無理〜」「ダメ〜」「腕が〜」「怖い〜」
コンサート会場のような地形に自分の発した弱音がこだまして、無観客のソロオンステージ状態でした




その後トップロープで猛特訓
登ると言うより滝に振り落とされて宙吊りにされたと言った方が正解かもしれない...
しかし学んだことは沢山ある
次に繋げたい。

待ってろよ摩利支天大滝
次は振り落とされぬよう
しっかりとしがみ付いてやる。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -NEPAL CUBE GTX-
CRAMPON
PETZL -DART-
ICE AX
PETZL -QUARK-


2022.1.30 愉しむ冬

2022-02-02 22:36:00 | Mountain

早いもので、2022年が始まってもう一か月
テレビのニュースでは花粉の飛散情報をちらほらと耳にするようになった
寒い寒い冬の季節は少しずつ春へと移ろいゆき
立春を目の前に暦の上ではもう春です
去年までは春の訪れを、まだかまだかと首を長くして待つ私でしたが、今年の冬はちょっと違いもっと沢山の冬を堪能して楽しみたという気持ちで溢れている
恐らく何かの拍子で頭のネジが数本外れたのでしょう...
と言うことで、まだまだ春には程遠い厳冬の八ヶ岳で二日間にわたりソロアイスクライミングに出掛けました


氷点下10度の朝の気温にテンションが上がります
場所は美濃戸口にある角木場の氷柱に訪れたが先行者が居たため、少し下流の小さな氷柱で細々と特訓をした
氷の高さはないですが垂直に落ちるバーティカルな壁は下手くそな私には丁度いい練習場となりました


青々と茂る渓流も良いですが
凍てつく氷に閉ざされゆく渓流も美しく、
水の動きや飛沫に応じてさまざまな氷の造形となり周囲はまさに自然の美術館のようでした



トップロープを張り飽きるまで
何度も登り返し
寒さを忘れるほど没頭した。


次に続く...