天と地の間

クライミングに関する記録です。

実用性のない試作品

2016年05月23日 | クラック
先日、開拓に行った折、ナッツの回収時にふと思いついたことを具現化した。
愚もつかぬものを作ってと云われそうだが、実用化は別として、一つの案としてアップしてみた。
それが下記のもの。


ハンマー付のナッツキー。円盤部分がハンマー。
激しく噛みこんで回収しにくくなったナッツを
打撃して回収する。


ハンマーを引いて、バネの力で先端中間部分を打撃する。


実際の使用方法。

構造が簡単な分、製作に時間は掛からなかった。制作費は700円ほど。重量は74g。ちなみにメトリュースのナッツキーは
66g 
金属部分をステンレスにしたことから高くついたが、鉄であれば半額くらいにはなるだろう。
まだまだ改良の余地があるが、はたして改良するまでの価値があるかどうか。完成を見る前から実用性がないような気が
してきた。そんなことよりもこんな物を考える暇があったらトレーニングに励んだ方がいいのは明らか。しかし、そのト
レーニングが思うにまかせない。

次なるものは数年前に作ったカム回収ツール。クラックの奥に入って手が入らなくなった場合に使用する。こちらは私の
ヒット作。といっても、勝手に作って知人に配っただけであるが。


細いワイヤーで作っているので、軽く、身体にあたっても違和感がない。
製作費300円程度、重量9g


セットの状態
①カムのレバーにセット後、脱落防止のヒューム管を押し上げる。
②ツールのループに指を入れ、引きながらカムの末端を押して回収する。
手が入らない場合は、ループ部分にヌンチャクをセット、カムの末端はナッツキーで押す。

何度かこれを使って実際に回収しにくくなったカムを回収したことがある。自分で言うのもなんだがこっちは実用性はあ
る。と思う。カムを使う時は必ず携行している。


携行時


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久しぶりのボルダー

2016年05月14日 | ボルダー
東京か知り合いが来るというので、宇目のボルダーに付き合うことにした。マットを背負ってボルダーに行くのは実に6年
ぶり。
2年前程前にそろそろボルダーも再開しようかとマットを新調したが肩の調子が芳しくなく(たぶん、これから良くなると
いうことはないと思うが)、封印していた。
という訳で今日は足切れ、飛びつきなしの限定ムーブのボルダーのみに絞って取り付くことにした。



やはり、大勢ですると盛り上がる。皆の声援に推されて2級を1便目になんとか登ることができた。次に1級に何度か取り付
くも一手が遠く。微調整して良いところまで行くようになった時には時すでに遅く、指が終わってしまっていた。


1級にトライ中の私。後一手だったが・・・
無理なムーブを差し控えればなんとかボルダーも出来そうだ。


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人形岩開拓

2016年05月01日 | 開拓
5月1日、なみさんが久しぶりに日曜日が休みというので比叡Ⅱ峰奥壁の人魚岩の開拓に誘った。彼女は九州ではクラックをする貴重な存在だ。彼女も開拓を楽しみにしてるようだ。後は天候。その天候が予報ではⅠ日は夏日になるという。
人魚岩は南面。その上、比叡では高い位置にあるために最後まで日が当たる。覚悟がいりそうだが、秋までには一度は行って、前回ボルトを打った箇所の可能性を探りたい。

10時前,久しぶりのクラックのため、いつもより多めにギアを持つ。それでも妙に緊張する。
やはり、定期的にクラックに行かなければと思うが、なかなかどうしてリードクライマーも少なくなっている九州の現状。
ましてはクラッカーとなると絶滅危惧種になりそうだ。そういう状況にあっては相手も簡単には見つからない。

1ピッチ登ると体も感覚も少しは戻ってきた。ホッとするのも束の間。重いホールバックを引き上げる。その後、セカンドがあっさりと上がってきた。セカンドとはいえ実にスピーディーだ。
2ピッチ目はクラックが真っ直ぐに伸び、ジャムがよく利く。ルート中、景色も見られ快適に登れる。だが、最後のトラバースが悪い。いや、悪くなった。前回、アンダーに使ったフレークが欠けて大ホールしたのである。その時の記憶が蘇り、入念にプロテクションをセットして終了点へ。


2ピッチ目。めったに来ないために来るたびに草木が生えている。

いよいよ核心の3ピッチ。核心部はクラックが途切れ、なおかつ唯一ナッツをセットでいる箇所をホールドとして使うため、前回、やむなくボルトを1箇所設置した。今日は最大の核心であるここを何としても攻略と思って来たが何度やってもホールドが遠く、しかもフットホールドが乏しいために解決できない。


核心部。フットホールドが乏しい。

そうこうするうち、暑さも相まって滑ってきた。荷揚げの疲れもあるのだろうか、いつになく力が入らない。
フレッシュなときならなんとかこなせるのではないかというムーブを探った時点で諦め今日は人口で越えることにした。
その上はどうかというと、うす被りのシンクラックでこれまたフットホールドが乏しく悪い。前回はフリーで越えたと思うが、今回はナッツをプロテクションに2度ほどホールした。


人形岩頭部。5m程の高さ。ここも簡単にはいかない。


どうも技術だけでなく、メンタル面もかなり落ちているようだ。
やっと肩にたどり着いたのが3時過ぎ。頭のフェース部分に後3本ボルトを打てば次回はボルトキットを持ち上げる必要がないと思ってきたが、疲れていてのグランドアップでは簡単には行かない。時間もない。日帰りでの開拓はなかなかすすまない。今日はここまでにしよう。
次回は秋だ。
コメント (2)
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