天と地の間

クライミングに関する記録です。

宮崎太平洋マラソン出場断念

2013年11月25日 | トレーニング
クライミングができないもどかしさを紛らわせるために、いつもよりランニングに力を入れてきた。といっても、そのランニングさえ
もまともに走れない状況にあるがクライミングよりはまだましな動きができる。そのランニングも目標がなければ気合が入らない。
そこで、目標を立てた。宮崎太平洋マラソン出場である。10月から距離を伸ばし、肩を休ませながらなんとか30kまで走れるようにな
った。このままいけば、完走はできるかと思っていた矢先、風邪でダウン。10日間走れずに一挙にモチベーションが下がった。肩も思
ったほど快方に向かわず、未だに頻繁に、左腕を垂らして走っている状況で、走った翌日は肩甲骨から前腕までの凝りがひどい。凝り
というよりも硬直に近い。出場すれば無理をするだろう。さすがに今回ばかりは断念することに決めた。


登れないときは、まったく関係のないジャンルのことをしたり、読んだりするのにかぎる。
写真は登れないときに読んできた本。
ウルトラマラソンにはまったく興味のかけらもなかったのであるがトレランをしたり、走り関係の本を読むうちに、その世界がうっす
らと判ってきた。奥は深いようだ。しかし、挑戦しようとは思ってはいない。写真の中で新鮮だったのは、「走ることについて語ると
きに僕の語ること」だ。めずらしく、村上 春樹氏の日常を綴った本である。この本を読んで無理せずに走り続ける意欲が湧いた。



「修業論」はこれから読む本。
修業という言葉から私が連想するのは、①.これをすれば、こういう結果が出るということを前もって提示されていない。その結果が
いつ、どのような形で立ち現れるか判らない。②.いつまで続くか判らないもの。である。修業とは、相手がいて成り立つもののよう
な気がする。肝心のクライミングに関しては、今の状況では、「登ることについて語るときに僕の語ることは」ない。


フルマラソンにエントリーしたのは、22年ぶり。最後に出たのが同じくこの大会である。以来、フルマラソンはおろかロードレースも
出てはいない。フルに出るきっかけになったのは、誘われたのもあるが、開催日が12月第1日曜日とあって、冬壁のトレーニングにもっ
てこいと思ったからである。たしかに、レース出場は普段、真面目に走らない私にとってはモチベーションを上げる効果があった。そ
の甲斐あって3年連続で走った。途切れた理由は、記録をねらおうとすれば、年間を通じて追い込まなければならない。そこまですれば
クライミングに必要な筋力低下を招くと思ってのことである。以来、普段はちんたら走り、冬壁シーズンが近づくとちょっと気合を入
れて走ったり、歩荷やトレランをやったりしてきた。多分、走力があれば真面目に走っていただろう。ちなみに、私を誘った仲間はク
ライミングを止めてランナーに転向した。その彼は2時間20分程で走るようになり、東京国際や福岡国際に出場するまでになった。
さて、途中まで目標に向かって力を入れていた矢先、その対象のものがなくなると、心身ともに気合が削がれる。この先の目標をどこ
に立てよう。クライミング復帰までの道のりはまだまだ遠い。

コメント (1)
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