もういちどサブスリー!

走らない日々のブランクと年齢増加を乗り越え、もう一度サブスリーを達成するのが目標!心拍数トレーニングの練習日誌です

北海道マラソン回顧(2)

2010-09-10 17:37:45 | 北海道マラソン
(昨日のつづき)

■新川通り折り返し地点

25km 23:54/1:57:28

新川通りの長い直線道路は、「長くて単調、しかも日陰がないのでとても辛い」と聞いていた。その先入観が強かったせいか、折り返しまで走ったときの感想は、「えっ?もう折り返し?」っていう感じであった。
というか、5kmごとにラップと体の疲労度をチェックしながら走っていたので、25km地点の少し手前にたまたま折り返しがあったと思っただけである。

それよりも、折り返し地点でさっきまで併走していた集団から遅れた距離を確認した時から、何とも微妙な精神状態の変化が生じてしまったようである。(とは、走り終わってから感じたことであるのだが・・・)

それまで余力度残しを意識して走っていた時は、順位を徐々に下げていることはそんなに気にはならなかった。併走しながら自分よりも呼吸が苦しそうだけど「この人このペースで大丈夫なの?」とか、この集団の中で「恐らく自分が一番余力ありそうだな?」とか、結構楽観的な気持ちで走っていたのである。
ところが、遅れた距離を確認できた時、「かなり離れてしまったんだと思っていたけど、実はそんなに離れていなかったんだ。それならすぐに追いつけるかな?」と思わず思えてしまうような距離だったので、ところがそう思いながら走っているのに、「やっぱり追いつけない!」と徐々に離されていることが気になり出し、それからも抜かれたランナーに着いていこうとして、「やっぱりきつい!ダメだ!」と諦めたり、ってのを繰り返しているうちに、どんどん精神的に焦りだし、走りに無駄な力が入って疲れを加速させ、ペースを落としていってしまったようである。

28kmの給食エイド

噂には聞いていたが、ほんとに給食エイドがあったんだと少し感動!
道マラ初の給食エイドでソイジョイをもらって食べた。しかし、口の中に入れたものの、うまく飲み込めず息がむせてしまった。

30km 24:45/2:22:13

■レース終盤
「30km過ぎてからがマラソンの本番。ここからは余力を振り絞り、35km過ぎてからは全力で走っていい」と考えながら迎えた30kmであったのだが、さっきまで残してあったはずの余力度は、いったい何処へ行ってしまったんだろう?って感じで、体が一気に重くなり、脚が思うように前に出ない。とてももどかしかった。

十分な走りこみをやってきたつもりであったけど、やっぱりマラソン練習としては足りなかったのか?いや、自分はレースを走る度に調子を上げていくタイプだから今回は仕方ない。いつものことじゃないか?とか、思うように動かない体の理由をいろいろ考えながら走っていた。
それでも6、7年前の道マラよりはましである。いつ歩こうか、いつ歩こうかと思いながら走っていたのだから、今回はまだ歩きが入るまでの状態ではない。それこそトレーニングの成果と思えばいいのではないか、などと都合のいいようにも考えていた。

35km 26:25/2:48:39

新川駅の近くで、また母親と妹が沿道から応援してくれた。まさかここにいるとは思っていなかったので、一瞬、声は出なかったが手をあげて応援に応えた。
「うん、まだちゃんと走っていると見えたかな?」

レース終盤に入ると、給水エイドのスタッフからもらった声援がとても力になった。今回のレースでは、すべての給水をテーブル上からではなく、スタッフから手渡しでもらった。
「冷たく冷えてます!」などと大きな声で声かけられると、「私のコップを取ってください」と言われたようで、そう感じたスタッフから紙コップと一緒に元気を手渡ししてもらっていた。
もうひとつ、今回の給水エイドではテーブルの数が表示されていたのが非常によかった。
「給水テーブルは10個あります」と表示されていれば、焦って最初の方のテーブルでコップを取らなくてもいいので、無駄なコースどりや要らぬ心配をする必要がなく、その気遣いを非常にありがたく感じながら走ることができた。

■北大構内~大通り公園のゴールへ
いよいよ、北大構内がせまってきた。変更されたコースの中で、最も走るのを楽しみにしていた場所である。40km前後の一番辛そうなときに、北大の中を走るというコース図を見ただけで、体が熱くなってきそうな高揚を覚えたくらいである。
そう、そこは私の青春時代の思い出の地。生家と同じくらい、いやそれ以上にたくさんの思い出があり、人生の分岐点になったと思っている場所なのである。
そして、北大構内へ入る少し前には、北大構内までの距離表示があり、「ここから北大構内」という表示板まで設置されていた。まるでここを走ることを楽しみにしていた私のために設置してくれた感動のカウントダウン表示のようで、非常にありがたく、また構内を走る感動をより強くしてくれた。

でもその前に、20km過ぎからずーっと我慢してきたことがある。何度かコース沿いのトイレ表示に従って行こうかなと迷ったのだが、まだ済ましていなかった。ずっと我慢してきたことで体力も消耗しているような気がしていたので、北大構内の中であればトイレの場所も分かるし、って思って18条門を入ってすぐの教養部に駆け込もうとしたら、玄関前に仮設トイレがあった。随分たくさん出るわ出るわって感じで、1リットル近く放出したのではないかと思うほど長い長いトイレロスだった。約1分間のロスタイム?

40km 27:09/3:15:47

体育館前からクラーク会館へ向かう構内の道路は、学生時代に何度も何度も走って往復したコースである。往復3キロだから、片道1.5キロ。真冬にここで出した3km9分30秒という記録は、一生破ることのできない自己ベストである(と勝手に思っている)。
それから四半世紀経った今でも、ほぼ当時の景色のままであった。とても懐かしい。右側に工学部が見えてきた。その前にある噴水も昔のまま。酔っ払って友達を落としたり噴水に入って遊んだりした楽しい思い出の場所。次に理学部が見え、そして農学部が見えてきた。突き当たりのクラーク会館の前でクラーク像を見ながら左に曲がるとき、コース沿いの学生たちが大合唱の物凄い応援!当然、手を振ってそれに応える。
楽しい楽しい北大構内があっという間に過ぎると、今度は道庁赤レンガを正面に見ながら向かう道。素晴らしいコースである。コース設定した人に、ほんとありがとうと何度も言いたい気持ちになった。
40キロ以上走った体の疲れなんてまったく忘れさせてくれた。とても気持ちよく、ゴール付近の風景を楽しみ、そして大通公園を右に曲がるとゴールへ。

GOAL 10:31/3:26:18

やはりラスト2.195kmは、ペースアップしていたんだとゴールしてから確認する。気持ちが高揚していたからなんだろうか。
ボーイスカウトの子どもたちに完走メダルをかけてもらい、労いと祝福の言葉をもらい、アイシングの氷をもらい・・・。場所は変わったけども以前のコースとまったく同じ。やっぱり、北海道マラソンはいいわ!ゴールした後の気持ちがとても清々しい!と思わせてくれる至福のひと時であった。


■目標達成?
ところで、次の日に新聞で確認したら、タイムは道マラ自己ベストならずも、順位は自己ベストであった。知人の名前をいくつか見つけたが、みんな普段のタイムよりも20分程度遅れてゴールしていたようである。やはり、それだけ暑さで厳しいレースであったということか。
とりあえず、順位自己ベストであれば、目標達成と言ってもいいのでは?と自己満足することにした。


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